景気回復にはインフレ政策を

不動産経済研究所の発表によると09年の上半期の
マンション供給戸数は首都圏で15898戸、近畿圏で10157戸。
減少幅は首都圏が約26%、近畿圏が約14%。
まあ、激減といっていいレベルでしょう。
そして、首都圏の今年の供給予想は3.5万戸、近畿圏は2.2万戸強・・・・
そんなに出るの・・・というのが正直な感想です。
確かに、事業用地はたくさんありますから、
出せることは出せるはずです。
でも、簿価の高い塩漬け用地を事業化するのか、
という大いなる疑問が残ります。
一方、政府系の機関からは相次いで景気回復の
サインが発表されています。
これは、来るべき総選挙に勝ちたい自民党の意図が丸見え。
実際、今回の景気回復の力はなよなよしたものです。
なぜか?
それは、個人所得がちっとも伸びていないからです。
個人所得というのは、みなさんの収入のこと。
給料やボーナスは、あがった人よりも
下がった人の方が多いのではないでしょうか?
実際、私のまわりにも失業者が出始めました。
私自身の本業もボロボロになってきました。
セミナー開催やMR見学会で得られる僅かな収入では
とても支えきれない状態になっています。
こういう風に、個人所得が傷んでいる状態では
とてもまともな「景気回復」とはいえません。
また、消費者が買うモノの中で一番高額な
「住宅」が、景気よく売れるはずはありません。
結局、本当に景気が回復するためには
個人所得が伸びなければいけないのです。
そのために、どうすればいいのか?
答えはいたってカンタン。
市場におカネをジャカジャカ流すのです。
アメリカがドルを印刷してばら撒いているように、
円をどんどん流すべきなのです。
でも、流し方が問題です。
今までの日本のやり方は、土木事業やハコモノづくり、
役人の天下り先が増える妙な助成金にわけのわからん財団設立・・・
結局、自民党の利権議員と役人の権益拡大でしかありませんでした。
その結果は、今の自民党の支持率に如実に表れています。
例えば、住宅・建設関係で政府にお金を使って欲しいこと。
●老朽化したマンションの建替えに今よりも多額の補助金を出す。
●建替え工事中に住むための賃貸住宅を建設する、あるいは借上げる。
●全国に700万戸といわれる「空家」の借上げと低廉価格での貸出し。
●あるいはその解体費用の補助。
●同じく、シャッター商店街の未入居店舗の借上げと低廉価格での貸出し。
●住宅ローンの金利分を恒久的に所得税から控除。
●新築建物に太陽光発電装置の設置を義務化し、手厚く補助。
●住宅ローンのノンリコース化と逆ザヤ分の一部補填。
財源は政府国債でも何でもいいのですが、
一番は道路財源と役人の人件費。
特に役人の人件費は退職金を今の6割くらいにすべきです。
特別会計とかいうインチキ裏予算からも引っ張れるでしょう。
さらに、日銀は通貨供給量を増やすべきです。
これが最も効果のある景気刺激策でしょう。
多少のインフレになってもいいじゃないですか。
不動産価格も物価につられて上昇するでしょう。
それで景気がよくなれば、結果的に個人所得も増えます。
住宅ローンに苦しんでいる人々は助かります。
高い時期にマンションを買ってしまった人も、救済されます。
ついでに言えば
簿価の高い資産を抱えているマンションデベも助かります。
連中の中には、この際「清算」された方がいい会社も
たくさんあるのですが・・・・・
何よりも、返せないほどの借金を背負っている政府自体が
財政再建の夢をはたせるはず。
そうしない限り、景気は二番底へ向かいます。
そして、「市場価格」よりも高いマンションは、
ますます売れなくなります。
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2009/7/15 13:51 Comments (0)

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