日本経済の近未来に、好材料は何もなし

もう今年も残すところ2ヶ月と半分。
月日の過ぎるは早いものですね。
紅白の司会者が決まった、なんてニュースも流れていました。
今年は小林幸子が出られるのか・・・紅白ファンとしては興味津々。

さて、確か去年の12月頃だったと思いますが、
週刊文春の取材を受けました。
テーマは「2012年の景気はどうなるのか?」。
その中で、住宅の売れ行きについて悲観な見通しを語るのが私の役目。
世間では湾岸のタワーマンションが売れる、と騒いでいるけれど、
実際のところそんなにスムーズには売れませんぜ・・・みたいな。
まあ、実際今年1年はその通りになりつつありますね。

メディアの取材を受ける楽しみのひとつは「逆取材」できること。
その時は、文春さんに「実際、来年(2012年)には景気が回復するの?」
と逆取材で聞いてみました。
すると「今年(2011年)は地震やタイの洪水があって散々だったけど、まさか来年はそんな酷いことが2つも起こらないから回復するのでは」という答えでした。
さて、結果はどうだったでしょう?

「酷いこと」は起こりましたね。
何といっても、支那の反日暴動と「経済制裁」。
これは日本経済にとってはっきりとマイナス要因。
まだあります。ヨーロッパの債務危機。
欧州の景気が悪化した影響は、支那のほうがもろに被っています。
でも、日本にとっても他人事ではありません。
そして、忘れてはならないのが、無意味な「原発停止」。
こちらははっきりと日本経済にはマイナス。

支那の反日騒動と欧州債務危機と原発の理不尽停止。
この3つのマイナス要因は昨年の東日本大震災とタイ洪水を
あわせたのと同じくらい日本経済にとってマイナスです。
このうち支那の反日と欧州危機は日本にとって避けられない「天災」。
でも、原発停止は「天災」を原因とした人間の愚行。
いってみれば「人災」だと考えていいでしょう。
これだけ日本経済が痛んでいるのに、安全に操業できる原発を止めて
年間4兆円の確実なマイナスを喰らっているのです。
何とも腹立たしいことですが、
ただ、我が国民がアホなのが原因なので何とも仕方ありません。

こういったことで、日本経済は急速に冷え込もうとしています。
おそらく、今年の第4四半期はマイナスになると思います。
来年になるとさらにマイナスが増えるのではないでしょうか。
では、良くなる見通しは?
1 支那の新政権が反日をやめる・・・期待できませんね
2 欧州危機が落ち着く・・・あり得ますが、急激な回復はないでしょう
3 原発が稼動できるようになる・・・総選挙で安倍政権が誕生すればなんとか

と言う感じで、どれも大きくは期待できません。
つまり、2013年の日本経済にとっていい材料は何もなし。
支那との武力紛争が勃発すれば、それこそテンヤワンヤ。
対支那貿易は凍結となり、在留邦人はみな人質です。
今回の暴動であの国がいかに野蛮かみなさんお分かりでしょう。
一般的な常識や国際法はまず通じません。
まあ、それはそれとして・・・

2013年の経済が好転しないと言うことは、マンションも売れません。
在庫が山を為して大バーゲンセールになるという予想は
ここ数回のブログ更新で書かせていただきました。

ここで、もうひとつ付け加えておきましょう。
最近はあまり報道されていないようですが、
安倍君はそもそも消費税増税には消極的な考えをお持ちでした。
もし次の総選挙で自民党が勝って安倍政権となれば、消費税増税があるのか?

例の景気条項を思い出してください。
名目3%、実質2%の経済成長に達していなければ、
消費税増税の見送りもありえる、ということでしたね。
その判断は来年(2013年)の秋です。
今の調子では実質2%の成長どころか、実質2%のマイナスもあります。
だいたい、原発を止めているだけで実質1%マイナスです。

ということは、消費税の増税はないかも・・・
それが来年秋に安倍政権が決定したとすると・・・
消費税増税前の「駆け込み需要」なんて雲散霧消。
それを見込んで大量供給されたマンションはどうなるのでしょう?

こういうことを、どうして既存のメディアは書かないのでしょうね?
前回も申し上げたとおり、私は次の一歩ではなく三歩先を読みます。
ところが、メディアは三歩先を取り上げても注目されません。
常に目先で「ありそうなこと」をセンセーショナルに報道しないと、
みなさんの興味を搔き立てないようですね。

トヨタやホンダは世界第一の市場である支那で販売が4割減。
シャープとNECは倒産寸前。ルネサンスは破局の淵。
鉄鋼は世界的に超といっていいほどの供給過多。
支那はバブル崩壊で経済が大幅減速、そして政治不安。
韓国は「第二の破局」の足音が近づいています。
なのに、我がニッポンは野田君が「一日でも長く総理を」と
「近いうち」の解散総選挙を延ばし延ばしノラリクラリ。

この閉塞感・・・いつまで続くのでしょう。
こんな時代に、我々はどうすればいいのか、一緒に考えてみませんか?

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2012/10/16 22:43 Comments (2)

2 Comments

ありがとうございます。ご指摘の通りです。修正しました。

2012/10/17 19:48 | by Sakaki Atsushi

いくら三歩先を読まれているとはいっても、来年は2013年ではないでしょうか…

2012/10/17 11:15 | by 街の不動産屋

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