今日もひとつ、巨視的なお話を書きたいと思います。
明日は衆議院選挙の投票日です。
やっと、あのウルサイ選挙カーの騒音が終るかと思うとホっとします。
それでもって、日曜日の夜の開票速報が今から楽しみ。
この3年半、日本を貶めるだけ貶めた民主党が惨敗する瞬間を、
しっかりと見ることが出来そうだからです。
さて、ただそんなことはいたって「目先の問題」です。
困ったことに、今回の選挙に争点には
今日の日本にとって本当に大切な問題が
ほとんど取り上げられなかったと思います。
これはまことに残念な話です。
で、私が「本当に大切な問題」と考えているのは何だと思いますか?
目先の話をすれば、それは経済です。
このどうしようもない経済的な閉塞感を打開することが喫緊の課題。
でも、それはどうやら安倍政権がとるであろうリフレ策によって
ある程度解決できそうな予感がします。
すでに株式市場は敏感に反応しています。
タイミングよく、日銀・白川総裁の任期もあと数ヶ月。
インフレは大局的にはマイナスも生じるでしょうが、
ともかく目先に日本経済を明るく導くでしょう。
実は、それよりもはるかに重要な問題は、他ならぬ安全保障です。
いうまでもなく、支那と北朝鮮がこの問題の主因。
ただ、比率でいえば支那9:北朝鮮1くらいの割合。
今後、日本に降りかかる厄災は、ほぼ支那がもたらすと考えられます。
だから、安保はまず支那問題と言い換えてもいいでしょう。
尖閣諸島も目先の問題です。
それよりも今、日本は巨大な支那の膨張の前に、
薄弱な防衛力しかもたずに佇んでいることを自覚すべきです。
冷静に考えて見ましょう。
支那の経済は、変調をきたしているとはいえ、まだまだ成長することは確実。
2030年にはGDPでアメリカと肩を並べ、
2050年にはその2倍になると予想されています。
それはそれで結構なことだと捉えることもできましょう。
しかし、問題は支那の政治体制が未だに野蛮な専制の下にあることです。
そして、支那は公然と帝国主義的な膨張を目指しています。
尖閣や南沙諸島を略奪しようとしているのは、その表れ。
かつてはチベットやウイグルを強奪し、
民族的なホロコーストを今も続けています。
専制独裁体制にある、ということは国内的な歯止めがほぼ無いということ。
もちろん、国内には批判勢力も皆無に近い状態。
共産党の指導部が「尖閣を奪う」とか「台湾を占領する」と決めても
国内から非難や批判を浴びる心配をほとんどしなくていいのです。
むしろ尖閣への軍事侵略など、大半の支那人の喝采を呼ぶでしょう。
支那人は正しい情報が与えられないので、冷静な世論を形成できません。
そして、支那はここ20年以上にわたり、自国の膨張した経済力の
かなりの部分を軍備につぎ込んできました。
これも、アメリカのように軍事予算をいちいち議会に
うるさくチェックされることが無いから可能だったこと。
20年後、支那の軍備は日本を呑み込むに十分なところまで
膨張しているかもしれません。
そのとき、アメリカは「仕方ないか。西太平洋は支那に譲ろう」
なんて考えたら、日本の運命はチベットやウイグルと同じになります。
今からチベット人みたいに焼身自殺の練習でもしますか?
よく、「民主主義国同士は戦争をしない」と言われます。
それは、民主主義国ではうるさい国内世論があるので、
戦争をする場合は国民が納得する大義名分が必要になるからです。
ナチスドイツは民主的に誕生しましたが、途中から専制体制に変わりました。
スターリンのソ連や毛沢東の支那は、初めから専制国家。
だから、指導者の気分次第で戦争を行っていました。
ルーズベルトのアメリカは、日本と戦争をしたくて仕方が無かったので、
国際的な常識や慣行を無視した経済制裁や、ハルノートという
脅迫まがいの文書を突きつけて、日本から宣戦させるようにもって行きました。
1941年当時の日本は、いわゆる翼賛体制にありましたが
一応は民主主義国であったといえます。
だからこれは民主主義国同士が戦った、非常に珍しいケースです。
そして、20年後の支那・・・恐ろしいですね。
世界はそのとき、かつてソ連が存在した時と同じように
専制国家の超大国と共存しなければならなくなるのです。
また、支那がソ連よりもたちが悪いのは、軍事力だけでなく
経済力までアメリカと同等かそれ以上になっていること。
我々がかつて恐れたソ連と言う国は、
軍事力こそアメリカに対抗していましたが、経済力はボロボロ。
国民に満足な生活物資さえ与えられなかったのです。
しかし、20年後の支那はちょっと違うでしょうね。
依然、貧しい人々はいるでしょうが、
半分くらいは先進国並の生活水準を謳歌しているでしょう。
私は、支那の人々が豊かになることを望まないのではありません。
日本のすぐ隣に、豊かな国があるのはいいことです。
ただし、領土や屈従を要求する野蛮な国家でなければ。
例えば、支那大陸にアメリカ合衆国があって、
メキシコとカナダに挟まれた場所に共産支那があれば、
日本にとってこんなに幸福なことはありません。
どうぞ、勝手にメキシコでもカナダでも侵略してください・・・
まあ、極端に言えばそうなります。
太平洋の波濤を超えて日本を侵略するまでには
そのあと30年や50年はかかりそうですから。
しかし・・・不幸なことに支那は日本の隣にあります。
その間に横たわる海は、航海技術がお粗末な13世紀でさえ、
20万人の軍が渡ってこられたほどしか、広くありません。
そして多くの支那人には「いつか日本を呑み込んでやろう」
という意思がみなぎっています。
19世紀の終わりから20世紀の前半にかけて
彼らは日本に散々侵略されて自国を荒らされたと思い込んでいます。
またそれは、ある程度事実です。
彼らが思い込んでいる何分の一かのスケールではありますが。
だから、「今度は俺たちが日本を侵略する番だ」と思っているのです。
最近の彼らの言動の端々にそのことが読み取れます。
一般民衆ではなく、指導層や言論人に置いてです。
こんなことを書くと「右翼っぽい」「そんなはずはない」
なんて思われる方がたくさんいることでしょう。
できれば、私も支那人の良心を信じたいと思います。
でも、平和は唱えるだけでは実現しないのと同じく、
願望はかならずしも現実と同じではないのです。
支那人の多くは、無邪気に日本を従える日を待っています。
反日暴動が短期間であれほど広がるのが、何よりもその証左。
支那は20年後、世界で最強に比す軍事力を持った専制国家として、
日本の前に傲然と立っているのです。
これは、私の勝手な予測ではありません。
アメリカの国家が運営するシンクタンクがそういっているのです。
さて、どうしますか?
かつて、アメリカは大日本帝国が東アジアで
支配的な地位を保持することを望みませんでした。
当時の支那における権益を狙っていたからです。
数十年の対立を経て、最後は大東亜戦争で決着をつけました。
ただし、結果的にアメリカは日本と台湾と朝鮮半島の
南半分を得ただけで、他のすべてを失いました。
共産支那の登場は、彼らの大いなる誤算だったのです。
今また、アメリカははっきりと支那を封じ込めにかかっています。
彼らは、日本と違って長期的なビジョンに基づいて外交政策を進めます。
オバマが再選後に最初に訪問した外国はビルマでした。
支那包囲網の重要な一角と考えたからです。
今度も、72年前にようにうまくいくでしょうか?
ハッキリいって分かりません。
でも、当面の間、アメリカは日本の頼もしい味方です。
アメリカと協力しつつ、日本はこの危機を切り抜けるべきです。
でも、アメリカは所詮他国ですから、未来永劫の味方ではありません。
いざとなったら独力で国を守れるように努力を怠ってはなりません。
さて、日本としてできることはいろいろあります。
自国の国防力を高めることは必須。
しかし、そのほかの平和的な方法もいくつか考えられるのです。
まず、支那が今のような野蛮専制体制から、
民主国家に変貌するように様々な工作をすること。
民主勢力を支援し、直接間接に民主主義の啓蒙を行うのです。
もちろん、共産支那は嫌がるでしょう。でも、それが日本の国益です。
支那が民主主義国になると、あからさまな侵略が出来なくなりますから。
次に・・・これはマキャベリ的ですが、
支那の国力が伸びないように様々な施策を仕掛けること。
具体的な手法はいろいろありますが、誤解を与えそうなので省略。
要は経済・思想・文化など軍事以外の手法で、支那の弱体化を図るのです。
これは、すでに支那や韓国が日本に対して行っています。
アメリカも支那に対して行っています。
しかし、日本も意図的に行えば、さらに効果を高めるはず。
まあ、こういった手法をとりながら、
20年後の悪夢を何とか回避しなくてはならないのです。
こんなこと、今の衆議院選では誰も問題にしていませんね。
脱原発とか卒原発とか、はたまたTPPとか、世襲とか・・・
ああ、なんと低次元の問題を争点にしているのでしょう?
もちろん、「支那から日本を守ります」なんて叫んでも
国民の反応は鈍いでしょうが、もう少し
「安全保障問題」を力強くアピールして欲しいものです。
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