オリンピックは7年後、人生はあと50年

東京五輪が決まりましたね。
今日は急な原稿依頼と休み中にたまった相談に対応。
テレビ局から「請求書を出してください」という事務仕事。
レポートのプリント版を発送したりと、結構いろいろやりました。
お手伝いしているリーガル紛争も、私が窓口になっているので
文書を作ったり、チェックしたり・・・
月曜日はやることがたくさんあります。

かと思ったら、毎月10日が締め切りの原稿もあったり。
材料が送られてこないので「どうしたか」と問い合わせたら
ワンマン社長のプッツン事件が起こっていました、なんて(笑)。
五輪も騒がしいけど、人間世界は常にゴタゴタですね。

さて、みなさん五輪に踊っていますね。喜ばしいことです。
ただ、私は開催時にはもう60歳のちょい手前くらい。
会場に行くことはあるのでしょうか(笑)。
まだ、孫はできていないと思いますが。

これから、マンション市場も騒がしくなります。
「オリンピックが来るので、このマンションの価値は上がります」
モデルルームでは、こういうトークが頻発するでしょう。
でも、これは厳密にいうと宅建業法違反です。
値上がりする、というトークは勧誘に使えないのです。
みなさん、よく注意してくださいね。
そういうことをいうマンションは怪しいですよ。

オリンピックが開催されるのは、たかだか7年後です。
これからマンションを買う人は、あと何年生きるのでしょう?
30歳代だったら50年を想定しなければいけない時代です。
マンションを購入する判断材料としては、
オリンピック開催なんて少し弱いですね。

1964年のオリンピックで、東京は大きく変わりました。
でも2020年のオリンピックでは、さほど変わらないはず。
というのは、1964年はまだ敗戦後19年。
焼け跡からの復興途上。東京という街は膨張中。
でも2020年の東京は、かなりの成熟都市。
コンパクトシティ化の真っ最中と言っていいでしょう。
人口減少による様々な現象が顕著になっている最中でもあります。

だから、2020年の東京五輪は1964年のそれとは本質的に異なります。
サッカーのワールドカップの10倍くらいのイベントが開催されるようなもの。
日本の経済や都市形成に決定的な影響はもたらしません。
但し、部分的な波及効果はあり得ます。

かねがね私は言ってきました。
ここのところ、テレビ取材や依頼原稿書きでちょっと飽きた話。
テーマは東京五輪がマンション市場に与える影響・・・・
東京五輪で大きく変わるエリアは「晴海・勝どき」です。
不動産価格は上がるでしょう。マンションも値上がりします。
期待ほど発展しないのは「有明・豊洲」です。
オリンピックの競技会場になっても、銀座には近寄りません。
4つ目の島、5つ目の島であることに変わりない限り、埋め立て地の遠い島。

でも注目はされるので、マンションは売れます。
不動産価格も少しは上がるでしょう。
でも8年目以降はかなり悲観せざるを得ません。
だから、豊洲や有明のタワーマンションを、
このオリンピックブームでウカウカと買うべきではありません。
なぜなら、豊洲や有明のタワーマンションは、まるでオリンピック開催を
織り込んだかのように高く売られているからです。

それでも、これからのブームで売れるでしょう。
オリンピックが開催されるからといって、
豊洲や有明が山手線の内側に入ってくるわけではないのですけどね(笑)。

夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
どうぞ、みなさん寄って行ってください。


2013/9/9 23:04 Comments (0)

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