マンション業界にアゲンストの風

先月来、マンション業界を騒がせているパークタワー新川崎。
どうやら契約者には手付金倍返しの解約をおこなっているようですね。
すでに物件のオフィシャルページは閉鎖されたみたいで、見当たりません。
工事の遅延だけで乗り越えるかと思いきや、わりあいおおごとになりました。
こういうことって、業界全体のマイナスイメージにつながります。
それなりにいい物件だっただけに残念。

そうでなくても、マンション業界には全体的にアゲインストの風が吹いています。
今月の初めくらいには調子よく上がっていた株式市場。
この1週間の急落はすごかったですね。
いったい何が原因なのでしょう?
気になるのが、最近の東京市場は国内の経済指標にあまり反応しないこと。

よく言われているのはウクライナ情勢。
さらに、支那のバブル崩壊。円高。NY株安。
その伝でいけば、週明けの東京も下がりそうですね。
東京が終わった後のニューヨークもヨーロッパも株は下がっています。
円高基調も変わりません。

困りました。
ここまで株が下がると、マンションも売れなくなります。
最近の新築マンション市場は、ほとんど都心集中。
ほぼ、年収1500万円以上の方がターゲット。
つまり、サラリーマン全体の上位1%くらいが対象。
これって、かなり偏っていますね。まあ、それはいいのだけど・・・・

この層は、知的レベルや意識が高いのが特徴。
そして、たいていが資産価値に対してかなり敏感です。
私の新築マンション評価は、資産価値の優劣が基準。
だからかどうか、セミナーを開くとほぼこの層がやってきます。
有料相談の利用者もほとんどそう。
多分、レポートの購入者もこの層が中心でしょうね。

この方々は、経済情勢に対して鋭敏な感覚をお持ちです。
株式市場も、投資するしないに関わらずチェックしているはず。
そういった意味で、こういう展開は実にイヤなもの。
早く上昇基調に戻って欲しいのですが・・・

ウクライナ危機について、日本にできることはほとんどありません。
アメリカへの支援を表明するくらいです。それはすでにしたはず。
支那の経済危機も、どうなるのか予想が出来ません。
共産政府は、今度こそバブルを延命させない決意をした
ようにも思えますが、どの程度のハードランディングになるか予測不能。
日本経済へも確実にマイナスの影響が起こりますが、
リーマンショックと比べてどうなのかも、よく分かりません。
世界史上、あれだけ大きな規模でインチキ経済を膨らませ、
そして弾けた例はありませんから。
あとは円高。これは痛し痒しのはずなのですが・・・

足元のマンション市場にも不透明感が出てきました。
ハッキリ言って、今は買うべきマンションが市場に少なすぎ。
売れるべきマンションは既に売れてしまった感じがします。
先日、富久クロスも完売してしまいました。
あとは勝どき ザ・タワーがどの程度のスピードで完売するか。
ただし、この株価ではどうなることやら、という感じです。

前回取り上げた湾岸エリアではベイズとティアロが微妙に値上げした模様。
ティアロの場合、勝どき ザ・タワーに比べて立地のスペックが
明らかに劣るにもかかわらず、価格が近づいていくことになります。
何か矛盾を感じますね。大丈夫でしょうか?

いくらで売るのか、いくら値上げしたのか、それは企業の自由。
私がとやかく言っても仕方がないことです。
しかし、欲をかきすぎると痛い目にあうのは事業主。
何度もそういうことを経験してきたはず。

今週、あまりにも不気味な株価の下落を眺めていると、
本格的な景気後退がほんとうにやってくるのではないか、
という恐怖感が私の中に生じました。
もちろん、消費税増税で多少の失速は懸念されていましたが、
「多少の」で済まない可能性もありそうな。
ウクライナでロシアが次の一手に出てくるとか、
支那のバブル崩壊が鮮明になる、というキッカケさえあれば、
あのリーマンショックのような暴風雨に見舞われるのではないか、なんて。

私がなぜこんなに恐れるかというと、新築マンション市場というのは、
かなり脆弱な体質を持っているからです。
売れなくなるときは、一斉に売れなくなります。
リーマンショックの時と違うのは、マンション産業のターゲットが
底上げされ、今は景気に敏感な都心の富裕層が中心になっているところ。
彼らは「この先下がる」と思ったら動きませんから。

今、新築マンション市場への供給者は、ほぼ大手のデベ。
この先やってくるかもしれない販売不振時代になっても、
倒産する企業はあの時よりも少ないはず。
でも、市場の体質がまたこれで変わるかもしれません。

ブログよりも過激な発言をお求めの場合は
私のツイッターをご覧ください。
twitter.com/SAKAKIATS

夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。


2014/4/12 21:46 Comments (4)

4 Comments

まろたんさん

こんにちは。またしてもキツいコメントをありがとうございます。
はい、マツ君はお会いしたことありませんがドチビのようですね。
私はハゲでもチビでもないので、当人たちの気持ちは分かりませんが、
相当のコンプレックスなのでしょう。お気の毒。
奴はこのブログもコメントもつぶさに見ていますよ。
朝早くから寝る前まで、一日に何回もご来訪になっています(笑)。
気になって仕方がないのでしょう。まさにビョーキ、いや、本物の病気。
それでいて、意地っ張り。さらに多重人格障害・・・のフリをしています(笑)。
そのあたりはまたメールで詳しく。

榊淳司

2014/04/14 14:16 | by Sakaki Atsushi

榊 さま。

「インテリが作って、チンピラが売る」

のが大新聞と、業界トンボの戯れ歌。
インテリではなく「インテリくずれ」では、
と、これは私の戯れごと。

大新聞はともかく、今、話題独り占めの「リケン」さんは、
と見ると、こちらも負けてない。

「禁断の細胞、小保方晴子さんと理研上司の《失楽園》」

これ、週刊文春。
「理研上司」って、例のエロ事師のことですか?

西のヨコヅナ、週刊現代も、負けてません。

「独占、愛は憎しみに変わった。小保方晴子が大反論!
 理研のドロドロ内幕を、すべてバラす」

なんとまあ、こちらは8ページ、ぶち抜き。
こちらは、もはや「さん」ナシ、呼び捨てですわ。

「愛は憎しみに・・・」
「ドロドロ内幕を・・・」

ふう。
この文言だけ読むと、いったい、どこの劇団か。
と、つい笑ってしまいます。

「ドブに落ちたイヌは、みんなで、タタキつぶせ」

と申しますけど、
まるで待ってたとばかりの、タタキよう。
イヤハヤ、ここまでヤリまっか。

ドブに落ちたくは、ありませんね。

さて「マツ」の写真を見ました。

いやはや、チビですね。
極チビ、ですね。
座ってるのかと思いきや、立っていると。

可哀そうなくらいの、極チビ。チビ太くん。
気の毒で、見てられませんでした。

あれじゃ、世を、わが身を、呪うのも、ムリはない。
いまさら親を呪っても、どうですかねえ。

おそらく、榊さまだけではなく、
だれかれ問わずの、嫉妬狂い、狼藉三昧なのでしょう。

極チビくん。
クチサガナイ、週刊文春・週刊現代なら、どう書きますかな。
ま、相手にしないでしょうが。

マツは、このブログ、読んでないでしょうね。
え、まさか!

ごきげんよう。

2014/04/14 08:13 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。
いつも鋭いコメントをありがとうございます。

嫉妬ブタどもは、このコメントまで仔細にチェックして、
アレコレと文句を垂れ流しています。
もうビョーキを通り越して本物の病気です。
なんとも気色悪い連中。

今回の内容、具体的に返信すると嫉妬ブタどもに
対策など立てられると面倒なので、
ご登録されたメルアドにメールしますね。

榊淳司

2014/04/13 17:23 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「成長は、すべてを癒やす」

ダイエー創業者・中内功の言葉です。

個人・企業・国家を問わず、
勝ち続けているうちは、敵ナシ、悩みナシ。
あらゆる問題が吹っとんでしまう。
(まるで、ないかのように)。
まさに、勝った勝ったと眼に涙、ですね。

ただ勝ち続けている「うちは」と言うのが、
人生の深い落とし穴、いつか見たドラマですが。

新築マンション市場に翳りあり、ですか。
株価が下げて慎重になる向きもありとか。
株式報道では、外人投資家が売り越しに変わったと。
この連中は「どばあらし」ですから、見切りも早い。

Bloomberg の記事によりますと、ロンドン市では、
新築の高級住宅を、外国人投資家が買いあさり、
販売価格・賃貸価格が上昇して、勤労者が住めなくなる。
買っても投資用ですから、居住しない。貸さない。
でもって、空き家が増え、ゴーストタウン化へと。

新築物件の買い手の8割が、この手の外国人だそうで、
不動産業者は、今後は外国人には売らないことで、同意したと。
ホントに、できるのでしょうかね・・・。
ま、どこもかしこも「どばあらし」ですか。

確かに高校生で、もはや壊れているのがいますね。
バケツの底が抜けたと言いますか、手がつけられない階層。

対極に、抜きん出ている優良層を、見掛けます。
少数派ですが、そんなワカモンに、男女問わず、
町なかで、まま、出会いますよ。
ここでも、止めようがない二極化を、痛感します。

やはり、家庭ですよ。これに尽きますね。
親が・・・。この続きは、ご想像に。

それから、私は医者ではありません。
医療関係者でもありません。
どうでもよいのですが、ひとこと。

私は無所属・無派、ただの素浪人です。
リタイア後、年金と、FXなどで小銭稼ぎ。
今や女房とペットの、典型的な引退暮らしです。

さて本題です。
「嫉妬ブタ」のあしらい方。対策、タクティクスですが。
小事は割愛しまして、大事と思案することを、2点。

その1.
闘う相手は、1人限定。
敵は複数いても、1人に絞り込む。
榊さまのケースでは、例えば、應田だけに向かう。
もう一匹・マツは、とりあえず相手にしない。

絞ったほうが、一定量のチカラを投入する場合、
それが分散せず、集中させることができます。
効率的で、かつ省力化です。
仮に、その限定一人を潰せば完了です。

マツは、その結果を見させられたら、次は自分かと。
應田を潰せば、それが、マツへの見せしめになります。
應田に集中して、えげつなく、トコトン叩きましょう。

以上、一点豪華主義ならぬ、一点集中戦術、です。

その2.
感情的にならないことは、言を待ちません。
そして、ひとえに法律論で問責することでしょう。

誰に?
應田ではなく、リケン、そのものです。
上記1で、應田だけをと言いました。
が、應田本人にではなく、その雇用者であるリケンです。
敵は本能寺にあり。リケンにあり、です。

リケンは應田の雇用者です。
應田の中傷がリケンの関与しないところでの行為、
であっても、
リケンには雇用者としての管理責任があります。

例えば、應田が、町で盗みをやらかしたとか、
電車内でオンナのケツをさわったとか、の場合、
應田の私的な行為である、
またリケンの関与しないところである、
と言うこと理屈で、管理者のリケンは免責されません。
そんな理屈は、一般社会の良識でめられません。

世に言う、コンプライアンスは、
当然、雇っている者の管理責任も含みます。

特異な事例ですが、
広域暴力団の構成員が、市民に被害を与えたことで、
その市民が、この広域暴力団に損害賠償を請求した裁判で、
この広域暴力団に、賠償責任を命じた判例がありました。

この事例でも、
広域暴力団は組織の関与しないところでの、
構成員の個人的な行為であって、責任はない、
と主張したのですが、裁判所は、
私的・個人的な行為であっても、
広域暴力団には「構成員の管理責任がある」、
と判決しました。
当然とはいえ、蓋し、名判決であります。

さて、
リケンから届いた広報の回答文書は、
受取人限定郵便で、金バッチ宛てに返してやる返却する。
広報の誰が書いたか不明の、
署名ナシ、公印ナシの文書など、ゴミ・チラシと同等です。
誰かが捏造することも、可能ですから。

この日本では、公印のないものは、公文書と見なしません。
個人の落書きに過ぎません。
これは、わが国の、一般常識です。

私は法律家ではありません。
榊さまのほうが、専門だと思います。
ですから、ま、シロウトの寝言と読み流して下さい。

應田の「急所」は、リケン組織です。
闘いでは、この「急所」こそを蹴り上げる。
スポーツでは禁じ手ですが、これは「実戦」です。
應田の急所・リケン、敵は本能寺にあり、です。

少なくとも、
公印・職制・氏名のある、リケンの謝罪文と、
應田の謝罪文を、
差し出させましょう。

それを、もう一匹のマツに見せてやりましょう。
次は、YOU!だ、と。

弁護士は、実戦派を選択して下さい。
能書きだけの、講釈オタクでは、困ります。
むしろ、ジャマ・足手まといになります。

長くなりましたが、いかがでしょうか。
文言に、過不足があったかも知れません。

ごきげんよう。

2014/04/13 16:21 | by まろたん

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