若い頃は暑さにも寒さにも強かったのですが、
この頃はどうもいけません(笑)。
今年の冬は「早く春が来ないかな」と真剣に待ち焦がれました。
今また「早く夏が終わらんかな」と日々を過ごしています。
昔は「夏バテ」なんて、まるで他人事だったのですが。
目先、マンション市場もダレていますね。
都心では売りモノが少なくなったのと、買いの勢いも萎みました。
一方、建築費は高止まりしているので新規も出せません。
この秋の急回復を期待したのですが、それも無理そうですね。
マンション市場は当面、低空飛行を続けそうです。
ということで、今日も脱線します。
他のブログであまり取り上げない話題を書きたいというのが、
ここの基本的精神。ただの天邪鬼ともいいますが。
そこで、今日はガザ地区(パレスチナ)での殺戮問題について。
ここのところ、ガザ地区では双方の攻撃が続き、
多くの犠牲者が出ています。死者の数はパレスチナ側が圧倒的。
報道によると、イスラエルが53人でパレスチナは1100人以上。
当たり前ですが、イスラエルの方が軍事力は断然強力。
パレスチナがロシア製のロケット弾くらいしか持っていないのに、
イスラエルは大抵の最新兵器を使うことができます。
今回の紛争は、パレスチナの少年がユダヤ系過激派に殺されたのが発端。
ハマスはガザからロケット弾を撃ち、イスラエルは空爆。
先日は地上軍を侵攻させました。今は撤退。
停戦協定が結ばれたかと思ったら、2時間で崩壊。
ガザ地区を支配するハマスが「降伏」でもしない限り、
戦闘は今後も頻発するでしょう。抜本的な解決策はありません。
さて、日本人にとってパレスチナ問題って分かりにくいですね。
パレスチナって何? という基本的なところから。
カンタンに言えば、今のイスラエルの領土がある地域の名称。
そこに住んでいるアラブ人をパレスチナ人と呼んでいるのです。
エジプトに住むアラブ人をエジプト人と呼ぶようなもの。
で、アラブ人って何かというと、アラブ語を喋る連中のこと。
西はモロッコから、東の端はカタールとかドバイあたりでしょうか?
イラン人は見た目よく似ていますが、違います。
彼らはペルシャ語を喋ります。アレクサンダー大王の時代からそう。
パレスチナにあるエルサレムという都市は、古代ユダヤ王国の首都。
そして、イエスキリストが生まれて死んだところ。
さらには、イスラム教の創始者マホメットが死んだ場所。
いってみれば3つの強烈な一神教の聖地なのです。
この場所、長らく国がありませんでした。
ユダヤ王国やイスラエル王国があった時代はユダヤ人が住んでいました。
でも、ローマ時代のある時期に追放されてしまったのです。
その後、オスマントルコの長い支配を受けましたが、
パレスチナ人や一部残っていたユダヤ人、キリスト教徒などが混住。
第一次世界大戦の結果、イギリスの勢力圏に組み入れられました。
そこで、イギリスは何度かユダヤ人たちに甘言を弄します。
「戦争に協力してくれたら、この地にユダヤ人の国をつくる」
一方、世界各地に散ったユダヤ人にも、悲願があります。
「いつかカナン(パレスチナ)の地に帰る」
そして、近代になってからシオニズム運動が起こります。
世界各地のユダヤ人たちが、「シオンの丘(エルサレム)に帰ろう」
という民族運動を起こしたのです。
ところで、ユダヤ人とは何でしょう?
そのことについて、多くの日本人が誤解しています。
ユダヤ人とは民族名ではなく「ユダヤ教を信仰する人」のこと。
肌の色は関係ありません。純粋に宗教なのです。
だから、今のイスラエルにはエチオピアから移住した
ネグロイド(黒人種)のユダヤ人もいます。
彼らは世界中に散り、迫害と流浪の千数百年間、
自分たちの宗教を捨てなかったのです。
「神は最後に自分たちを救済する」という選民思想をもって・・・
正直に申し上げると、気持ち悪いですね。
「ユダヤ的なもの」が世界で嫌われたわけですから、
普通ならとっととキリスト教なりイスラム教に宗旨替えするはず。
そうなさった方もいたのでしょうが、大半は信仰を守り通したのです。
ただ、支那に住みついたユダヤ人だけは、
いつの間にか消滅した、といわれています。
恐ろしや、支那文明(笑)。
さて、第二次世界大戦でユダヤ人たちは受難します。
ヒットラーは600万人ほどユダヤ人を殺したそうです。
残った人々は、嫌な思い出に満ちたヨーロッパから逃れ、
2000年前の故郷であるパレスチナに向かいました。
当たり前ですが「2000年前には俺たちの土地だった」なんて、寝言です。
当然、地元に住んでいるパレスチナ人にとっては大迷惑。
周辺のアラブ諸国も「同胞を助けよ」ということになります。
これがいわゆる「第一次中東戦争」。
その後「第4次」まで中東戦争があるのですが、
イスラエルが負けそうになったのは1次と4次。
その内、1次はほぼ独力で何とか勝ちを収めました。たいしたもの。
その間の事情をさくっと知りたい方は「栄光への脱出」がお奨め。
その後70年近く、戦争のない時でもパレスチナ人は
侵略者のユダヤ人たちへの抵抗を続けます。
PLO(パレスチナ解放機構)なんていうのも、昔はニュースの常連。
今のガザ地区はPLOファタハではなく、ハマスが支配しています。
1993年には「オスロ合意」といって、今のガザやヨルダン川西岸を
パレスチナ側に引き渡す条約まで締結されました。
この時の当事者にはノーベル平和賞が贈られています。
オバマと同様、この受賞者選定も「早まった」というしかありません。
イスラエルは、この条約はもちろんいくつもの国連決議に反して、
パレスチナを占領したまま、彼らを殺し続けています。
これほどの無法国家も珍しいですね。
他国人を殺す、という悪行を働き続けているにも関わらず、
国際社会ではかなり大きな顔をしています。国連にも加盟中。
イスラエルのやって来たこと、今やっていることに比べれば、
北の正恩君やロシアのプーチン君なんて可愛いものです。
数百年後、イスラエルが消滅した後で歴史家たちは、
今の時代の国際世論が、あまりにもイスラエルに対して
寛容なことに気づくでしょう。
イスラエルの所業は、世界中から非難轟轟を浴びた上に
最も厳しい経済製剤を課されてしかるべきものです。
何といっても、彼らは建国以来の60数年にわたって、
パレスチナの無辜の民を累計数百万人は殺したのですから。
現在、ハマスはガザ地区の学校や病院の中に武器を隠しています。
イスラエルはそれを疑うと、容赦なく空爆を仕掛けます。
毎日のように一般市民の病人や子どもが殺されています。
完全な国際法違反です。ホロコーストと同じ。
これをロシアがウクライナでやれば、それこそNATO出動?
なぜ、世界はイスラエルを非難しないのでしょうか?
それは、バックにアメリカが付いているからです。
アメリカの世論は、ユダヤ人が動かしています。
NYタイムズやワシントンポスト、3大ネットワーク・・・
すべてユダヤ系の資本が入っているとされています。
一方、ヨーロッパはホロコーストの引け目があります。
あれを主導したのはヒットラーのナチスですが、
占領地で協力したのはフランス人やポーランド人等々。
イギリスは3枚舌外交でユダヤ人を騙した前歴があります。
ということで、イスラエルはパレスチナでやりたい放題。
それでいて、自分たちは「選ばれた民」だから、
パレスチナの地に住む権利がある、と思い込んでいるのです。
無辜の市民を殺すことにも、何の躊躇もないようです。
かつて、ナチスがユダヤ人虐殺をためらわなかった様に。
パレスチナ問題というのは、アメリカがイスラエル支援を
止めない限り、おそらくあと何百年も続くでしょう。
しかし、いつかは終わります。
ユダヤ人が再びパレスチナを追われることになるはずです。
歴史上、ここまで無理を突き通している例はほとんどありません。
世界中の全イスラム教徒の恨みを買っているわけですから、
いつかはその報いを受ける時が来るはずです。
また、アメリカはイスラエル支援を止めることで、
大方の「テロの脅威」から逃れることができます。
多くのアメリカ人がそれに気づけば、世論も動くはず。
今のところ、そんな動きは微塵もありませんが。
さて、長くなりましたのでこれくらいにします。
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追記 開催日が変更になりました。ご注意ください。
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