ずっと前に書いたかもしれませんが、
私は人を「顔」で判断します。
小さな子どもは別にして、人間は20代の後半から
はっきりとその「人となり」が顔に出ます。
40代になると、ほぼ顔だけでその人の凡そが分かります。
特に、普段自分の「顔」の作り方に無頓着な男性はそうです。
女性は、自分の「顔」に対して敏感なので、
お化粧を始めとして、様々なメーキングを施すので
ちょっと分かりにくくなります。
でも、その人のちょっとした表情に出てくるので、
それを見逃さずにキャッチできれば、凡そが分かります。
顔の中で、一番見分けやすいのは「眼」でしょうね。
「眼が光る」
「眼が濁る」
「目元涼しげ」
「眼光鋭い」
「知的な眼差し」
「眼が死んでいる」
「魚の目」
「眼が笑っていない」
「眼に宿る」
「眼が曇る」
「眼を合わさない」
などなど、「眼」に関する表現は数え切れませんが、
どれも一面の真実を表しています。
で・・・誰でも「ひと目」で分かってしまうのは
眼に宿る「ずるさ」具合と「知性」の深度。
特に、ずるい人間というのは、人相が悪くなりますね。
初対面で「アッ、こいつズルそう・・」
と感じてしまう顔相と眼の曇りをもった人間は
たいていが見かけどおり(笑)・・・・です。
「顔」は、その人の人生を刻んでいます。
そして、我らが生きているのは弱肉強食の競争社会。
この厳しい淘汰の世界で、どのように人生を泳いできたかは
30を過ぎた男の顔にははっきりと浮かび上がります。
競争社会において「能力」はかなり重要です。
そして「能力」の基盤になるのは「知力」です。
非常に残酷な現実ですが、世間にあふれる数多の情報から
必要なものを取捨選択するには「知力」が必要であり
それを運用することが仕事の「能力」につながります。
そういった「能力」の多寡は、だいたいが遺伝によって決まります。
これは運動神経の良し悪しが遺伝で決まるのと同じこと。
努力によって伸びるところは、あまり多くないのです。
能力をつかさどる良質の遺伝子を持たずして生まれてきた方は
お気の毒としか言いようがありません。
ただ、その方の責に帰せざることなので、それが唯一の救い。
私の運動神経はゼロに近いのですが、そう考えて諦めるようにしています。
ただ、遺伝子に恵まれない方が一生懸命努力している姿は、
多くの人に好感をいだかせます。
ただし、それによって報われる例が少ないのが残念ですが。
いただけないのは、能力の不足を「ズルさ」で補おうとする方。
残念ながら、私がゼロの運動神経は「ズルさ」では補えません。
しかし、仕事の能力は時に「ズルさ」を駆使すれば、
うまくごまかすことができるケースがあります。
そして、それを続けると、確実にそのズルさは顔に出ます。
みなさんのまわりにもいるでしょ?
「どうして、あんな奴が出世しているんだ?」
と、不思議でならない人物が。
そういう人間ほど、本来の能力よりも「ズルさ」を駆使しているワケです。
ところが、そういう浅はかな人間が「ズル」をすると
たいていまわりに見破られてしまいます。
だいたいが、貧相な「顔」をしていらっしゃるでしょ(笑)。
ズルがバレていないと思っているのは、本人だけ。
まあ、その「ズル」オヤジが一生懸命ゴマをすっている相手は、
目が曇っているのでバレていないこともありますが。
社会の健全度というものは、この「ズル」な奴らを
どの程度排除できるかにかかっていると思います。
逆に言うと「正直者がバカを見ない」という公正の原則が
どの程度浸透しているのか、ということでもあります。
日本という国は、昔からこの健全度が近隣諸国に比べて高かったと思います。
この「公正の原則」というものの多くは、
社会を構成する個々人のモラルにかかっているからです。
別の言い方をすれば、日教組が大嫌いな「道徳」。
「ズル」な奴を侮蔑し、「正直者」をたたえる風潮さえあれば
自然と社会の健全度は高まります。
この国には、誰が見ていなくても「お天道様が見ている」から
ズルいことをしてはいけない、という「人としての基本」があります。
これは、西洋ではアングロサクソンやゲルマン系の人々が持つ、
プロテスタンティズムの信仰心に似ています。
すなわち、間に教会を介することなく
「神と直接自らの誠を契約」するという観念です。
神様と直接約束を交わすわけですから、
誰かに見つからなくても、ズルいことをしてはいけないのです。
実は、こういうストイックな道徳心は、世界の多数派ではありません。
カソリックは、多少のズルをしても、教会で懺悔すれば許してもらえます。
だから「まあいいか」という気分が生まれるわけです。
スペイン、イタリア、南米人がアッケラカーと生きているのは、そのせいです。
儒教の国では、社会の「道徳」よりも、年長者を敬う「孝徳」が優先されます。
シナや韓国では、親のため、先輩のため、上司のためなら、
反社会的な行為を行い、法律を犯しても
恬として恥じない連中が多いのもこのため。
日本人が、シナや半島の連中よりも、あるいはラテン系の人々より、
アメリカやイギリス、ドイツ人と価値観を共有しやすいのは
こういう「道徳」のバックグラウンドが似ているからです。
ところが・・・この日本社会の健全度もかなり危うくなりました。
上は政界から、下は不動産業界まで・・下世話な世界では仕方がないとして、
政界では小沢さんや、その秘書連中はもとより
その周辺で「ズル」ばかりしていたという、ゼネコンの面々の悪相ぶり!
小沢さんは「政治家に顔のことをいうな」と言ったそうですが、
それだけ「ズル」をしないと生きていけない世界なのでしょうね。
でも、前原さんや岡田さんのように、比較的誠実そうな顔相の方もいます。
鳩山さんは、ただのおぼっちゃん顔ですけどね。
ひるがえって、わがマンション業界。
これから3月にかけて、もっともマンションが売れるシーズンです。
「今年こそは、買おう」なんて、お考えの方も多いことでしょう。
モデルルームを訪ねれば、まず「担当者」と呼ばれる
営業マンの接客を受けることになります。
だいたいが20代から30代の若手が多いですね。
業界では「兵隊」と呼ばれる最前線の販売員です。
この兵隊さんたちは、実に玉石混交です。
「ズル」さを駆使してたくさん売る人・・・出世します。
「お人よし」だけど、誠実な方・・・・・・業界には向いていません。
アタマはいいけど、冷淡な方・・・・・・・これも、業界には向きません。
アタマは悪いけど、がむしゃらに売る方・・業界向きです(笑)。最多数派でしょうか。
アタマも良くて、熱心な方・・・・・・・・そのうち、販売を離れて企画に回ります。
まあ、どういう人に当たるかは、くじ引きみたいなもの。
「コイツはいい奴かな?」
と、迷うときは、どうぞ「顔で判断」してください。
イケメンとか美人だとか、そーいうのではなく「目の光」です。
あとは、受け答えですね。
相手が答えにくいような質問をいくつか用意しておいて
ぶつけてみてください。
上手に切り返せれば、アタマは悪くないでしょう。
アタマが良くて、眼に誠実さが宿っていれば、
それは皆さんにとって「いい担当者」である可能性が高いです。
でも、業界で出世するタイプではありませんが(笑)。
欲しいマンションに、いい担当者がついてくれればいうことはありません。
「このマンションいいのだけれど、担当者がねー」
というようなことは、よくあります。
また、担当者が妙に頑固で
「もっと価格交渉に応じて欲しいのに」
と不満をためられるケースも多いもの。
そういう時の対処方法などを分かりやすく解説した
榊オリジナルのレポートもありますので、
どうぞご活用ください。
参考レポート
マンション値引き交渉術
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