徴兵制度が復活する・・・そんなアホな!

先日、「バリ島不動産セミナー」を開催しました。
参加者9名という、超ミニセミナー。
その後で、例の如く軽く懇親会。楽しかったです。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

中に何人か、このブログのヘビーな読者さんがいらっしゃいました。
さんざんお褒め下さったので、ちょっとテレてしまいました。
「モノの見方がすごい。大前研一か榊淳司か・・・」なんて。
いくらなんでも、それはほめ過ぎです(笑)。

そう言えば、毎週金曜日発売される夕刊フジは
「掲載紙」として送ってもらっているので欠かさず読んでいます。
大前研一さんのコーナーがあって、毎週楽しみですね。
彼の幅広い視点と問題の切り口にはいつも感心します。
まあ、私なんぞ足元にも及びません。いや、本当に。

さて、ヨイショしていただいたこともあって、今日も脱線します。
だって、最近のマンション市場はちっとも面白くないので。
パークタワー晴海が販売中止になったことを書こうかと思ったのですが、
今のところ何のインサイダー情報も漏れてきません。
誰か知っていたら、私にこっそり教えてくださいね。

今日のテーマは、「安全保障関連法案」。正面から行きましょう。
最初に私の立場を示しておくと、「そんなの当たり前でしょ」。
戦争できる、できない、なんてのはすごーく幼稚な議論です。
そもそも日本国憲法第9条が非現実的な理想論みたいなもの。
いち早く改めねばならぬのを、日本は70年近くサボっているのです。

我々の住む世界はディズニーランドでもネバーランドでもありません。
他国の領土や権益を虎視眈々と狙うオオカミ国家が生息する国際社会です。
いつだって戦争に巻き込まれる可能性があります。
戦争は「こっちからは仕掛けない」と決めていても、相手があること。
向こうがやる気なら、いつでも戦争になります。

日本国憲法の第9条は、戦争をこちらから仕掛けなければ
「相手も仕掛けてこない」という、
とんでもないアホな想定を前提にしています。
あの条文があるから平和が守られる、なんてのは空理空論もいいところ。

「だって、日本はずっと平和だったじゃないか。それは9条のおかげ」
アタマの弱いサヨク君たちは必ずそういうでしょう。
でも、日本がこの70年間戦争に巻き込まれなかったのは、
世界最強のアメリカ軍が日本に駐屯しているからなのです。
そして、世界最強のアメリカが「日本を守る」と
世界に向かって宣言しているから。
それが他ならぬ日米安全保障条約です。これは片務的な軍事同盟。

今回の安全保障関連法案は、そのアメリカ軍が日本を守るために
世界のどこかで行動する時に、自衛隊はそれを助けましょう、ということ。
そんなの、当たり前でしょ。
アメリカが自国の国益のためにイラクやアフガンでやらかす戦争に
「自衛隊も参加」、ということではないのです。
それを曲学阿世のサヨク君たちは見事に曲解しています。

私は今までこの安保関連法案の騒動を横から見ていて
「アホかいな」と思っていました。
「そんなもん、とっとと通せばよい」というスタンス。
ところが、自民党が呼んだ学者が反対多数なんてコントもありました。

サヨク君たちは相変わらずピントがずれていますね。
「これは徴兵制につながる」
これには呆れてモノが言えません。感覚が50年ずれています。
今の戦争において、歩兵の数はさして重要ではありません。

まず、他国に侵略して広い面積を占領し続けようとするときには
歩兵の数は重要です。でも、日本が巻き込まれる戦争はそうでないはず。
日本は今後、他国の広い領域を占領するような戦争をするでしょうか?
多分、50年や100年はやらないと思います。

日本が巻き込まれる、あるいは仕掛けられる戦争は、他国からの侵略です。
すると、まず海の向こうからやってくる飛行機や船との戦いになりますね。
海や空での戦いに敗れると、敵に上陸されます。
そうなれば、ほぼ負けたも同然。その時には兵隊の数が必要ですが、
制空権がない陸の戦いは中々勝てません。
また、戦略的にそれは想定しない方がいいでしょう。
大人数の陸軍を常設するにはやたらとお金がかかります。
私は今の陸上自衛隊程度で十分だと思います。
つまり、徴兵制なんて必要ないし、やっても恐ろしく非効率。

日本で今後戦争があるとすれば、それはほとんど海と空の戦い。
それも、目に見えるところで起こるのではありません。
ほとんどが電子機器によって操作されるミサイルや魚雷の戦い。
それでほとんど決着がつくはずです。
そういう戦争に備えなければいけないのに「徴兵制」ですか?

最近、世界が経験した大きな戦争は「イラク戦争」でしたね。
アメリカ軍はイラク領土という「面」を占領するために
久しぶりに陸軍の大部隊を海外に派遣しました。
「パットンの息子たち」と呼ばれる第3軍です。
マリーンも最精鋭の第一海兵師団が派遣されました。

国境からバグダッドに攻め上ったのは、ほぼ3個師団。
数にしたら5万人もいません。敵のイラク陸軍は約100万人。
カンタンに言えば、この精鋭5万弱が100万の敵を蹴散らしました。
もちろん、空や海からの支援がありましたが。
お分かりですか。今の戦争は兵隊の数ではないのです。

あと、兵隊には2種類あります。志願兵と徴集兵です。
今の自衛隊は、全員が自分の意思で参じていますから志願兵。
韓国軍は、職業軍人以外は徴集兵です。
何が違うかと言うと、兵隊のやる気。士気とも言います。

イラク戦争の場合、アメリカ軍は志願兵でイラク軍は徴集兵。
まあ、あの戦争の場合は士気なんか関係ないくらいハイテクの戦い。
ロシアやウクライナも徴集兵同士が戦っています。
だからかどうか、今ひとつ激しい戦闘になっていませんね。

徴兵制度というのは、今や採用している国が少数派です。
先進国で採用しているのはスイスやノルウェーなど一部だけ。
日本のような人口の多い国が採用できる制度ではありません。
そんなこと、ちょっと考えれば分かることでしょ。

そういう軍事的な基礎知識もなく「アンポ関連反対」とか
「戦争法案反対」、「これは徴兵制につながる」なんて、
ピントのずれたことを言っているのがサヨク君たちなのです。
余りにアホらしいので、本気で相手をする気になりません。
「サイカドーハンタイ」と同じレベルですね。
大人がアホなのは仕方ないとして、そういう間違った考え方を
子どもたちに教えて欲しくないですね。再生産されますから。

ところが、世の中の社会科教師の大半はサヨク君です。
彼らは日々、学校で「平和憲法を守ろう」とか
「・・はアメリカの陰謀だ」とか「原発再稼働を阻止」なんて
偏ったことを教え込んでいるのです。
今の日本人の精神がひ弱になった責任の一部が
あの偏向した教師どもにある、と思っているのは私だけでしょうか。

さて、大きく脱線したのですが、最後はレポートの更新情報。

今日は「埼玉の大規模マンション」レポートを更新しました。
埼玉県では大規模マンションが少なくなりました。
今、やっと10物件。千葉の半分もありません。
埼玉が普通なのか、千葉が供給過剰なのか。
また、大規模マンションの施工は、郊外ではたいてい長谷工。
計画を見ながらアレコレ考える楽しみがありません。
また、消費者も「ユニクロ」ばかり並べられても
選ぶ楽しみというのがありませんね。
まあ、建築費が下がらない限りこういう状態は続くのでしょうね。

埼玉の大規模マンション
価格 2,490

■シティテラス戸田公園、■GRAND VIEW SQUARE、■(仮称)越谷レイクタウン駅前プロジェクト、■グランメディオ新三郷、■プラウドシティ志木本町、■シティテラス草加松原、■ザ・シーズンズ グランアルト越谷レイクタウン、■浦和常盤 ザ・レジデンス、■武蔵浦和SKY&GARDEN、■ウエリス浦和美園サウステラス

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2015/7/1 17:49 Comments (6)

6 Comments

まろたんさん、こんばんは。

年金が少ないからと、他人を巻き込んで
71歳の爺さんが自殺とは、騒々しいことですね。
うまくいかないのはみな他人のせい、ですか。

まあ、71年生きたのだから、
満足して静かに死んで欲しかったですね。
今の世の中、「エエ歳こいだコドモ」が多過ぎます。
みな、自分がコドモだと気付いていませんね。

あまり考えるとアホらしくなりますので
今日もお神酒をいただいて寝ます。

ごきげんよう。  榊淳司

2015/07/02 22:22 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

もう五〇年も前ですが。
大阪・吉本の芸人のギャグで、こんなのがありました。
「ひと遣いの荒い、カネ遣いのコマかい」

当時の吉本を茶化したものですが、今のブラック企業ですね。
自分の所属する会社をネタにして茶化す。
大阪らしい、またこのギョーカイらしいですな。

私の妻は東京生まれの、東京育ちなのですが、大阪人について、
「ラテン系」だと評します。
いや、ラテン系と言うより「アナーキー」じゃないかなと、
私は思うのですが。ま、見てる分にはオモロイですわ。

さて。
新幹線で焼身自殺した老人の事件がありました。
報道によりますと、動機は生活苦。
年金の低さに、強い不満があったようだと。

この老人は71才。
払い込み総額に対して、リターンの多い恵まれた年代なのですが。
よく理解していなかったようですね。
年金について騒がしい割に、概略ですら理解している人は少ないようです。

これから年々、公的年金は下がり続けます。
将来世代は受難で、リターンが半分以下になってゆきます。
この事件の老人の事情を報道で知って、50~40代のサラリーマンは、
我が身の老後を、改めて考えたのではないでしょうか?

それにしても無残でヒドイ事件でした。
当面、新幹線に乗るときは、やはり気になるかも知れません。
来月は夏休みですからね。私も出掛ける予定ですから。

とりとめのないことを書き、失礼しました。

ごきげんよう。

2015/07/02 21:48 | by まろたん

井上様

毎回示唆に富んだコメントをありがとうございます。

まず、中国人は押しが強いけれど「場を読む」能力もあると思います。
尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲内、ということを自覚し
極端な武力挑発は控えています。
根気よく自国の勢力圏にしようとしているのでしょう。
はたまた、政権が変わると方針も動くかと思っています。

豊洲は悪くないと思います。
しかし、それは東京という街が膨張する限りにおいてです。
それはあと5年間と予測されています。
その後は収縮期です。
地方都市や郊外が現状衰退している現実を直視すべきかと思います。
有明は立ち枯れ、豊洲は中長期で衰亡というのが私の観測です。
ららぽーとは陳腐化し、そのうち、企業も撤退するでしょう。
まあ、10年20年というサイクルでの視点ですが。

榊淳司

2015/07/02 10:39 | by Sakaki Atsushi

榊さん、どうも。

また無視されるんだと思いますが・・・

中国人は押しが強いのです。
その押しの強さに押し切られてしまった日本人はワンサカいます。
日本人は逆に押しがメチャ弱い。
押しの強さに負けて退いて退いて東に逃げ、海の向こうの島まで逃げた人が集まった国が日本人だという説もあります。
中国ではこっちが無防備でいますとドンドン突っ込んでくるんです。
これは中国で1ヶ月でも生活すれば実感するはず。

中国は脅威なのです。南沙諸島がどうなってしまうか・・チベットやウィグルと同じになってしまうでしょうね。
このままじゃ、尖閣列島だけでなく、沖縄までも・・・

このままであった場合の危険性と、
前へ進み変えた場合の戦争に向かうかもしれないという可能性・・
どっちが大きいか・・・
前者の方が圧倒的に大きいと、なんだかんだ20年中国で生活してきた私は思うのです。
マスメディアは、どこもかしこも、変わる必要はない、変わると戦争に向かってしまう、になってしまう。
全く現実を見てないという気がします。

ところで話変わりますが・・・
豊洲は増々人が増え、魅力的な街になって行く予感を2年前に抱きましたが、今は更にその思い強くしてます。
この辺は榊さんとは正反対・・・
果たして10年後どうなってるか・・

2015/07/02 04:04 | by 井上@打浦橋@上海

まろたんさん、こんばんは。

お父上は元帝国海軍の軍人だったわけですね。
ウチは陸軍の嘱託軍属。
年金なんかもらっとらんかった記憶があります。
そこが軍属と軍人の差ですな。
私も本屋の息子。古本屋ですけどね。

自分の国を守るという当たり前のことが
この国では常識ですらなく、過激な右翼思想(笑)。
サムライの国が情けないことです。

最近では「自分のアタマで考える」ことすらできない輩が多過ぎ。
情報を集めることには熱心でも、
解釈・分析することができなければ意味はありません。
そんなカンタンなことすら分らないのでしょうね。

まあ、この国は徐々に腐って行っていますね。
憂いてばかりいても仕方がないので、お神酒をいただいて寝ます。

ごきげんよう。 榊淳司

2015/07/01 21:49 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「徴兵制」は「ありえません!」200パーセント。

戦前の軍隊には「志願」が一定数いました。
理由は「海軍・陸軍」を選択できるからです。
「徴兵」ではどちらになるか、分からない。
ならば・・で、志願は海軍が圧倒的に多かったと。
陸軍はムカついた?(笑)

ま、それはともかくも「海軍」志願が多かった。
私の父も「志願」で海軍でしたわ。
ラバウルなどなど、あちこち転戦。潜水艦にも、と聞きました。
敗戦時、いわゆる「ポツダム・中尉」。

戦後は、ショボイ本屋の店主。
サラリーマンは、到底ムリスジ。生き方として。
本屋は、お客が来ないので、空地にアパートを建てて、
5人家族、なんとか餓死を免れました。(笑)

私は、詳しくは知りませんが、ある時期から、
「軍人恩給」が、ソコソコ出ていたようです。
ま、志願ですし「命懸けのご奉公」の報酬ですから。
「年金」とは「格」が違う。

安保法制は、遅きに失した感がありますが、今こそです。
「徴兵制」など、あり・あり・ありえません!
「使いものにならん!」から。

徴兵制はありえませんが、日本人すべて、若もの込みで、
「国防」を考えるべきです。
「自分の身は自分で守る」
「自分の国は、自国民で守る」
論を俟たない。当たり前、自明の生き方です。

前にもご紹介しましたが、カンペイちゃんのギャグ。
「いくつになっても、甘えんぼー」では、
コマワリくんです。
ま、あほんじんも、アホなりに、そろそろ、ですな。(笑)

ごきげんよう。

2015/07/01 18:55 | by まろたん

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