世界経済、16日以降が視界不良

しかし、考えれば考えるほどわかりません。
なにを? というと15-16日に行われるFOMCで
発表されるであろう、アメリカの利上げの影響。
世界のお金がドルに流れるのは間違いなさそうなのですが、
その結果どうなるのかが、よく分からないのです。

一方、ECBのドラギ総裁は金融緩和の継続を決定。
マイナス金利をさらに引き下げています。どういうこと?
ヨーロッパの経済が怪しくなっています。
まず、11月のパリでのテロ事件でフランス経済に大打撃。
主要産業である観光に大きく響いています。
あの国はGDPの大半が第三次産業ですから、これは深刻。

ドイツでは、日本のトヨタに比肩する存在である
フォルクスワーゲンが「偽装」事件で大きく売り上げを落としています。
主力の中国市場では、トヨタ車の販売が急増。まさに「敵失」の大儲け。
ドイツとフランスはEUの主要国です。
この2強がダメダメになってしまうと・・・・

普通に考えれば、ユーロからドルへと資金移動が起こります。
また、中国は元がIMFの特別引き出し権を得たことで、
イケイケムードに見えますが、さにあらず。
国内の経済ははっきりと減速しているので、足元フラフラ。
来年の秋までに元の取引を自由化できるとは思えません。

すると、世界のお金は利上げした好景気国通貨のドルに向かうはず。
1ドル150円になってもおかしくない????
しかしねえ、あまり素直にはそう思えません。
ドルって、リーマンショック前の5倍くらいに増えているのですよ。
FRBの資産勘定が9千億から4.5兆に膨らんでいますから。

私はこのブログを書いて実質7年になります。
それまではただのマンション広告屋のおやじで、経済には関心なし。
日本経済新聞は何十年も読み続けていましたが、
大まかな景気動向や企業情報にしか関心を払いませんでした。

しかし、「書く」というのは最も有効的な勉強術ですね。
このブログに経済のことを書き続けているうちに、
何となく経済政策の世界観ができてしまいました。
そして、各国の経済政策がどう影響しあうのかを
考える頭脳回路まで通じてしまいました。
もっとも、それはかなり初歩的、原始的なもので
いたって幼稚な推測しかできていない状態ですが。

これまでの経験値で、16日以降を予測すると「まったく不明」。
かといって、誰かの言っていることに乗る気にもなれません。
世界経済というのは常に未知の世界を航海しています。
海図や羅針盤は一切存在しないのです。
今回のFRBの利上げも、リーマンショック後「初」。
またFRBの資産勘定が4.5兆ドルになっているのも過去最高。
つまり、経験値のないところに世界経済は漕ぎ出しているのです。

足元の日本経済はどうでしょう?
これは、はっきり言って「不思議な世界」になっています。
経済成長はマイナスなのに、倒産も失業も増えていない。
これぞまさに「金融政策の賜物」なのです。
黒田君の異次元金融緩和によって、「お金は回っている」状態。
だから、企業は倒産せず、失業者も吐き出されず。
しかし、中身はジワジワ衰退していることも確か。

さて、いよいよ日本の不動産を考えましょう。
いつも言うように、日本の不動産は「局地バブル」です。
騰がるところは騰がっているけれど、そうでないところは下げ続け。
これが、アメリカの金利引き上げでどう影響するのか?

普通に考えれば、プラスではありません。
局地バブルの主役である外国人の投資買い資金は、ドルに逃げるから。
でも、そういう風に教科書通りにいくかどうか、よう分かりません。
と言いながら、「下げる」「バブル崩壊」なんて断言していますが(笑)。

バブルがいつか崩壊するのは確かなことなのです。
自由経済体制である限り、モノの値段は需給関係で決まります。
一時的に「ブーム」はあっても、長い目で見れば需給に収斂します。
賃貸運用して利回りが3%なんていう状態は異常。
5%から8%の適正レンジに戻るために、都心不動産は半額に下がります。
それが何年後かは予測しがたいのですが。

だから、都心の不動産は今が売り時。
将来、使う見込みのない不動産はどんどん売るべきですね。
中国人でも台湾人でも、気にせず買ってくれる方に売ればOK。
ただし、現状で投資利回り10%以上の不動産を売る必要はありません。
目先のお金が必要なら話は別ですが。

私は日ごろ、ぼんやりと以上のようなことを考えています。
しかし、16日以後の世界経済を考えると、心がザワザワするのです。
もちろん、私は完全な素人です。
玄人が支配するいろいろな市場では、
すでにアメリカの利上げを織り込み始めているはず。
この株価の下落は、そんな動きのひとつかもしれません。

あと、バリ島への不動産見学ツアーを非公式に開催します。
時期は2016年の2月頃です。まだ、正式な日程は未定。
みなさん、ご希望があれば「お問い合わせ」からお知らせください。
あと2,3名の方がご参加していただければ催行できるはず。

日程:2016年2月から3月頃
宿泊:1泊78ドル程度でプール付きヴィレジのヴィラをご用意できます。お二人でも同額。現地精算。
費用:現地で不動産見学1日2万円(車、ガソリン代、運転手などの実費です)
航空便:各自でご手配ください。直行だとガルーダのみ。8から9万円。
乗り継ぎだと、韓国や台湾、シンガポールなどがあります。やや割安。
送迎:不動産ツアーに参加していただく場合、空港への送迎は無料です。
榊淳司:みなさんの不動産ツアーに同行します。お嫌でなければお昼と晩御飯をご一緒します。費用は割り勘。
●現地での銀行口座開設:1口座3万円の手数料で承ります。
●その他、観光やエンタテイメント等のご要望があれば現地スタッフが可能な限りご希望に沿う努力をします。

こんな具合です。日程は参加者の皆さんの希望を優先するつもりです。
ですので、まずお知らせください。

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2015/12/4 14:14 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんばんは。

さっき、クタクタになって京都から帰ってまいりました。
昨日は大阪で現地調査。夜は京都で小学校の同窓会。
「お前、テレビに出てたやろう」
ああいうことをしているとすぐにばれます。
40年たっても顔は変わってないみたいで(笑)。

140人ほどが一緒に卒業して、
集まったのが25人ですか。
「平和な人たち」ですわ。出てこれるんやから。
もう、死んだ奴もいますしね。

僕、なんか知らんけど結構有名人。
スピーチまでさせられました。
まあ、この話は明日ブログに書きます。

これで、今年の宴会スケジュールはすべて終了。
あとは、元気があれば自分の忘年会を開きたいところですが・・・
まあ、とりあえず今日はロケット見て寝ます。

ごきげんよう 榊淳司

2015/12/06 19:42 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

まもなく米国が利上げに踏み切るとのこと。
で、すべて通貨は米ドルへと流れるとのこと。

自称「オオカミ爺さん」こと藤巻健史さんの近著は。
「国も企業も個人も、今はドルを買え」とのタイトル。
米国がどんなに「利上げ」しようと、
我がニッポン国は「利上げ適わず」ですから。
ならば「ドル高・円安」は理の帰結と。

ニッポン国は手足を縛られておりますが、
米国はどうなんでせうか?
さらに欧州、さらにチャイナ。
どうなんでせうか?

カゼ真っ只中、進行中。
ベッドに寝転がってタブレットで書き込みました。
カゼに臥してもなお、進軍ラッパ!

今週、3回も夜討ちされたと。
夜の帝王。進軍ラッパ!
そのタフさには脱帽ですわ。

ラッパは、この辺で。
ごきげんよう。

2015/12/06 07:54 | by まろたん

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