ここのところ、脱線が続いていました。
たまには真面目にマンションの話もしましょうか。
といっても、面白い話題があるわけではありません。
2016年のマンション市場がどうなるか、みたいなことを。
実は、ここのところ雑誌メディアの取材を受けることが、
いっときに比べて激減しました。
まあ、傾斜問題みたいなのが起こらないから、
世間の関心がマンションから外れているのでしょう。
でも、この前は「2016年はバブル崩壊か?」みたいな
取材電話が入っていましたねえ。
はたまた、ここのところ依頼された原稿で
そういう悲観的な話をいっぱい書きました。
やっぱり、悲観的にならざるを得ませんね。
いい材料はほとんどありませんから。
まず、市場への供給が減るでしょうね。
不動産経済研究所が来年の1月に発表するでしょうけれど
今年の首都圏の新築マンション供給量は、
4万戸を切っているかもしれません。
多い時は10万戸を超えていましたから、まあ激減。
近畿圏はこちらの約半分なので2万戸未満?
それでいて、価格はかなり上がってしまいました。
首都圏では平均が6000万円越えだとか。
それは売れなくなるでしょう。
6千万円なんて、普通の人には買えませんから。
年収が1200万円以上必要でしょう。
サラリーマンの上位3%くらいではないですか。
それでも、今のところ都心では販売好調ですね。
買いの力が衰えている感じがしません。
というか、まともな物件のかなりの数が売れてしまいました。
みなさんの選択肢は狭まっています。困ったことです。
実は、中古市場も売り出し物件が急増しています。
「新築未入居」というのも多いですね。
富久クロスなんて、大量に売りが出ているご様子。
投資で買った方たちが「今のうち」と売り出しているのです。
ここ2年で売買契約が成立した都心のタワーマンションは、
おそらく半分以上が実需以外の買いだと思います。
相続税対策のつもりかった方も多いでしょう。
でも、どうやら梯子が外されそうなので「今のうち」。
市場的には何とも嫌な感じになっています。
売るのなら「今のうち」ということでしょうか。
私としては来年の3月くらいまでは今の価格水準で持つと思います。
その後は「値崩れ」が始まるのではないかと危惧しますね。
実需で買われていないので、売りは売りを呼びます。
中国人まで売り始めたらヤバイことになりそうです。
一方、新築マンションは来年も値上がりします。
これはもう、確実。現に動き出していますから。
でも、値上がりしたマンションが売れるかどうかは別問題。
中古が値崩れすれば、新築は販売不振に陥るでしょう。
最近、目立つのは賃貸市場の不振。
一部人気マンションの賃料は値上がり気味ですが、全体的には・・・
賃貸市場は、ほぼ実需だけです。
投資でマンションを借りる人なんて、ほとんどいません。
これからはAirbnbなんてのもあるでしょうけれども。
それやこれやで、来年マンションを巡る市場環境はいたって不透明。
ひとつ言えることは、ここ数年のうちに売りたいのなら
それは「今でしょ、今」と、どっかの先生みたい(笑)。
しかし、本当に嫌な感じですね。
アメリカの金利が上がったせいか、日経平均は乱高下していますね。
早く落ち着いてほしいもの。マンション市場にも影響します。
何度も書きますが、株価は半年先の景気を先取りしています。
そこが落ち着かないことには、マンション市場の見通しも・・・
夕刊フジ来週金曜発売号の原稿を昨日書いたのですが、
テーマは「値引きの季節が始まった」。
郊外エリアで常態化していた完成在庫の値引きが、
ジワジワと都心へ忍び寄ってきています。
今回はリーマンショックの時のような
在庫過剰になる心配はありませんが、
それでも値引きの季節は確実に始まっています。
新築マンション市場はこういう景気循環を繰り返しながら、
次第に収縮していくのでしょうね。
来年はほぼ確実に「下落の始まり」になりそうな気がします。
バリ島への不動産見学ツアーを公式に開催します。
時期は2016年の2月頃です。まだ、正式な日程は未定。
みなさん、ご希望があれば「お問い合わせ」からお知らせください。
ほぼ再考することが決定しました。
●日程:2016年2月から3月頃
●宿泊:1泊78ドル程度でプール付きヴィレジのヴィラをご用意できます。お二人でも同額。現地精算。
●費用:現地で不動産見学1日2万円(車、ガソリン代、運転手などの実費です)
●航空便:各自でご手配ください。直行だとガルーダのみ。8から9万円。
乗り継ぎだと、韓国や台湾、シンガポールなどがあります。やや割安。
●送迎:不動産ツアーに参加していただく場合、空港への送迎は無料です。
●榊淳司:みなさんの不動産ツアーに同行します。お嫌でなければお昼と晩御飯をご一緒します。費用は割り勘。
●現地での銀行口座開設:1口座3万円の手数料で承ります。
●その他、観光やエンタテイメント等のご要望があれば現地スタッフが可能な限りご希望に沿う努力をします。
こんな具合です。日程は参加者の皆さんの希望を優先するつもりです。
ですので、まずお知らせください。
「榊淳司のお奨めマンション速報」
購読料 1ヵ月 1,590円※購読料金のお支払いはクレジットカードのみとなります。お申込みは コチラから 次のページの右下「カートに入れる」をクリックしてください
井上様
それはすごい話です。
でも、あの平成バブルの時もノリはそんなでした。
あるとき、「おかしいな」と思ったら
もうその時は峠を越えていました。
台湾では下落が始まったそうです。
上海も、もうすぐ・・・と私は思いますけどね。
まあ、生温かく見守りましょう。
榊淳司
2015/12/20 18:20 | by Sakaki Atsushi一昨日、病院で知り合った上海女性との話。
私:上海はどこに住んでるの?
女:浦東です。東方明珠タワーの近くです。
私:マンションですか?いつ買ったの?
女:2000年に60万元で買った。
私:今、いくら?
女:650万元になりました。
私:ギャーッ!! 10倍以上かぁ・・日本円で1億2千万・・・、
いや、私の上海のマンションも97年に83万元で買って、今は620万元。
女:上海は高すぎます。東京のほうが全然安いです。
私:だから中国人が東京のマンションをバカスカ買ってる。
女:私の友達も買っています。
東京中心部のマンションの需要はまだまだ伸びるものと見ています。
まだ、買いたがってる中国人ワンサカいるはずですから・・。
中国人としての見方ができる私の予想は、
2018年までは上がって行く、というものです。
まろたんさん、おはようございます。
アインシュタインはそんなこというとりますか。
私はエントロピーの法則という奴が気に入っています。
万物はほっといたらひたすら無秩序になる、という奴です。
空家がどんどん朽ちていく、みたいな感じ。
人間というのは、秩序を保つ存在。
時には逆の輩もいますが(笑)。
人間というのは、所詮100年も生きません。
地球は45億年でホモサピエンスは200万年ですか。
我らは一瞬の瞬きみたいなもの。
まあせいぜい機嫌よく過ごそう、なんて。
昨日は社会人1年生営業が二人やって来ました。
おお、ワシの30年後輩かいな(笑)。
思えば遠くに来たものです。
おっしゃるとおり未完成。永遠の未完成。
今日も一日、貧乏暇なしにすごします。
ごきげんよう。 榊淳司
2015/12/19 08:49 | by Sakaki Atsushi榊さま。
ふつうの女子高生がフーゾクへ。
これ「堕落のはじまり」か。
きょうび、不動産は下落し女子高生は堕落する。
で「下落と堕落」の違いは?
ま、ひまな学者センセイに、お任せしましょう。(笑)
さて、そろそろ不動産も下落局面と。
が、そもそも、上昇の中に下落ありと。
光りのなかに闇があり、生のなかに死があるが、
如く。
アインシュタインが言う通り、すべからく、
宇宙万物は「相対性」であると。
「絶対性」なる存在はない。
絶対バカ以外は。(笑)
でもね。紀元前でしたか。
「ゼロ」の発見。インド人であったと。
相対も絶対もない。ゼロ。
即ち「無・虚無」。
これは「こわい」ですな。
だから西洋人はイヤがったそうです。
仏教思想を。
ま、なんとなくですが、分かりま。
「救いとか、救済とか」と言いますが、
なーんの、なーんの、
どんどん、救いから「遠ざかっている」ような。
ハーフ・ウエイ=道半ば。といいます。
つまりは、ハンパもの。
神ならぬニンゲンの創るものは、
所詮「ハーフウエイ・テクノロジー」です。
「ハンパ」ものに過ぎません。
「永遠の道半ば」ですね。
この理解に至るまでに、われ66年もかかったかあ!
おお、これぞニンゲンかいな、かいな、道頓堀よ。(笑)
宇宙万物「ゼロにはじまり、ゼロに終わる」。
ま、そうでっしゃろ。
で、シャバの相場は、上がって下がって、差し引きゼロ。
やはり「ゼロサム」ですね。
これって、複式簿記?
あらら、ちょいと酔っぱらったかなー。
いいちこ。意味不明な名前ですねー。
ごきげんよう。
2015/12/18 20:12 | by まろたんRSS feed for comments on this post.