ビョーキを蔓延させている日本社会

私は小学校の5年生さらか6年生の頃、担任のハイミス教師に
「千原君(本名)はキチガイだから一緒に遊んではいけません」
と、ホームルームで言われたことがあります。
この話、このブログで何回か書きましたので、長い読者さんはご存知。

そのせいか、私は妙にビョーキの人が身近です(笑)。
というか、100人いれば50人くらいが少なからずビョーキ
ではないかと最近思い始めました。
さらにいえば、いつも明るく健やかにふるまえて嫌味がなく、
他人にも好かれて心に闇がない人間など、ごく少数派。
多くの人が軽度のビョーキであったり、ビョーキ予備軍。

アメリカ人の多くが心理カウンセリングを受けているのも納得。
ツラツラ周りを見ていても、病んでいる人のなんと多いことか。
人間とは業の深い生き物ですよ、本当に。
愚察するに、ビョーキの大半は劣等感と嫉妬が原因です。

眺めていると、成功者はあまりウツになりません。
うまくいっていない人の方がウツ率は高いのではないでしょうか。
社会的地位や収入は、必ずしも人の心を解放しません。
ただ、現状に満足している人はウツになりにくいので、
比率でいうと高位高収入の人間はウツ率が低いと思います。

かといって、ガテン系の人にウツ率が高いとは思えませんね。
私は一時期あの世界に交わりましたが、そういう感じは記憶に薄いですね。
ユンボのオペレーターや大工、鳶みたいな職人は至ってアッケラカー。
むしろ、あの周辺では測量士や警備員など中途半端なポジションに
そういうビョーキ系の人が多かった記憶があります。

今の日本という国の人材養成システムには大いなる欠陥があると思います。
大学教育を受けるべき知能を持ち合わせた人間は、
どう考えても全体の2割もいないのに、実際の進学率は5割。
大雑把に考えて、全体の6割の大学は不要な存在なのです。
専門学校も右に同じ。実際の職場で役立つ技術を身に着けられる
専門学校なんて、全体の半分もないでしょう。

つまり、この国のティーンエイジャーたちの大半は、
単に社会の資源を浪費している存在なのです。
それでいて、その期間に「勘違い」の種を養います。
自分は「何者かになれるかもしれない」と思ってしまうのです。

城山三郎の「落日燃える」の中で主人公・広田弘毅の父親が新聞記者に
「お国のためなら、馬イなりと、牛イなりと、なりまっしょう」
と言った場面が大好きです。息子が総理になった時のインタビューです。
人間、牛や馬と大して変わりません。何者でもないのです。

ところが、日教組の大好きな「平等」の教育では
「みんなが同じ」なのだから「何かになれる」と勘違いさせます。
世の中の99%の人間は、何者にもなれません。
一市井人で終わるのです。
そのことを理解していれば、ビョーキは避けられるはずです。

ドイツでは13歳で大学へ行くかどうかを分けられてしまいます。
私はドイツ人やオランダ人は世界一聡明だと思います。
13歳で「お前は大学で学ぶ価値のある人間かどうか」を判断することが
社会を効率的に動かすことだと理解し、実践しているからです。
だから、一人当たりのGDPは日本をはるかに超えています。

日本は、本来ホワイトカラーに向かいない人間までをも
大学や専門学校で遊ばせて社会資源を浪費させています。
だから、いつまでたっても有給休暇をまともに取れない社会しか
築けないのだと思います。
そして、大量のビョーキである人間を作ってしまう。

実のところ、ドイツでは正式に「敗者復活」が認められています。
20歳を過ぎてからでも、30歳になってからでも大学に入るのが当たり前。
「学びたい」と思った人間が学べるのが大学なのです。
日本のように「遊ぶ時代」を与えるのが大学ではありません。

ビョーキ人間とは、自分と社会との距離感をきちんと
認識できなかったり、自分の虚像と実像のギャップから
逃れようとする場合に多いのではないかと思います。
そこから不健全な劣等感と嫉妬心を培養してしまうのです。

自分が「何者でもない」と理解すれば、何でもないことです。
1%ではなく、99%に属することに何の不都合がありましょう。
99%の中で多少の優劣があっても「目くそ鼻くそ」の世界です。
さらに言えば、「自分の世界観」を持っていれば、
「目くそ鼻くそ」の差など何でもありません。

分かりやすく言えば、年収300万円でも億万長者を羨みません。
木造アパートに住んでいても、大豪邸を嫌味なく鼻で笑えます。
ついでに言えば、自分の世界観を持っていると、よくモテます。
少し脱線すると「モテる」には2種類あります。
モテるためのベースは、人に好かれる人間であること。
これは、男女問いません。嫌味な奴はモテませんね。そして・・

男なら「口説くのがうまい」、女なら「思わせぶるのがうまい」
タイプと、男女とも「黙っていても異性が寄ってくる」の2種類です。
自分の世界観をしっかりと持っていることでモテる人間は、
男女とも「黙っていても異性が寄ってくる」タイプです。
くどいようですが、世界観を持っていても嫌味な奴はモテませんよ(笑)。

話題を戻しましょう。
日本にビョーキ人間を量産させている元凶は、平等主義です。
現実の社会は、恐ろしいばかりの弱肉強食です。
そのことを、学校でもっと正確に教えるべきですね。
そうすれば、多くのビョーキを防げるでしょう。

競争社会は勝ち組と負け組を峻別してしまいます。
これはもう、恐ろしいほどの差別化ではないでしょうか。
30年前に4千万円の予算で世田谷に狭いマンションを買った人と
所沢の奥に庭付き一戸建てを買った人の差は、歴然ですね。
20年後には豊洲の駅徒歩11分タワーマンションを買った人と、
高輪台駅徒歩5分の中古マンション買った人の差も
同じような結果になると予測します。

ただし、うらぶれた所沢の戸建てでも、寂れた豊洲のタワマンでも
そこに住むことで満足感を得ていればどうってことありません。
私の言う「世界観」とは、そういうものです。
たとえ競争社会の負け組であっても、
自分さえ楽しめていれば自分の中では勝者なのです。

多くのビョーキの根源は、小さな差異に心を煩わせる所に
あるのではないかと、最近特に感じますね。
「アホかいな」と思えれば、たいていの問題は問題でなくなります。
小さな喜びが、心の中で大きな幸せになります。
まあ、そう考えないと私もやっていられませんので(笑)。

さて、アルティメット総研さんからお招きいただいている
2月27日(土)開催のセミナー。参加は無料です。
申込が殺到しているようです。
マジで締め切りになるかもしれません。
気になっている方は、お早めにお申し込みください。

建築・不動産業界 改革の三銃士、ここに見参!

 

ところで、2月11日の祝日に、いつものバリ島不動産セミナーを開きます。
少人数開催です。現在、参加予定者4名。
セミナー終了後は、軽く飲み会を開きます。
どうぞみなさん、お気軽にご参加ください。
2月下旬から3月、私が同行する「バリ島不動産視察ツアー」を催行予定。
そのスケジュール調整も、セミナーの参加者さんと行う予定です。

バリ島不動産セミナー開催
2月11日(祝・木) 午後6時10分より

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バリ島ツアー参加者募集 催行ほぼ決定

バリ島への不動産見学ツアーを公式に開催します。
時期は2016年の2月頃です。まだ、正式な日程は未定。
みなさん、ご希望があれば「お問い合わせ」からお知らせください。
ほぼ再考することが決定しました。
日程:2016年2月から3月頃
宿泊:1泊78ドル程度でプール付きヴィレジのヴィラをご用意できます。お二人でも同額。現地精算。
費用:現地で不動産見学1日2万円(車、ガソリン代、運転手などの実費です)
航空便:各自でご手配ください。直行だとガルーダのみ。8から9万円。
乗り継ぎだと、韓国や台湾、シンガポールなどがあります。やや割安。
送迎:不動産ツアーに参加していただく場合、空港への送迎は無料です。
榊淳司:みなさんの不動産ツアーに同行します。お嫌でなければお昼と晩御飯をご一緒します。費用は割り勘。
●現地での銀行口座開設:1口座3万円の手数料で承ります。
●その他、観光やエンタテイメント等のご要望があれば現地スタッフが可能な限りご希望に沿う努力をします。

こんな具合です。日程は参加者の皆さんの希望を優先するつもりです。
ですので、まずお知らせください。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

購読料 1ヵ月 1,590
※購読料金のお支払いはクレジットカードのみとなります。お申込みは コチラから  次のページの右下「カートに入れる」をクリックしてください

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2016/2/8 14:58 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんばんは。

中流ですか・・・
確かにね、日本人は「みんなと同じ」が大好き。
でも、死ぬときは一人です。
あの世では誰かが迎えてくれるか知りませんが。

五木さん、好きですよ。
演歌は自分への応援歌。確かにそう。
愚痴や、恨みも一緒に昇華してくれる応援歌。
さすが五木さん、うまいこと言いますね。
そういや、最近夕刊フジに出てこないような。
あれは日刊ゲンダイでしたっけ?

まあいいのですが・・・
明日は早朝からテレビ局に呼ばれているので
酒臭くなるわけにもいかず、お神酒タイムは早々に終了の予定。
ちょっと憂鬱です。
でもまあ、呼ばれたら行くのが私の仕事です。

なるべく目立たないように生きてきたつもりが
目立つことを仕事にした業に焼かれているでは有馬温泉。

それではまた、ごきげんよう。 榊淳司

2016/02/08 22:22 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

> 中流。
上流でも下流でもない。
これでしょう。
日本人の「カンチガイ」の原点は。

その「カンチガイ」した男と女が、まさに、
「ビョウーキ」なる、その人びとです。
だから「中流意識」こそ、諸悪の根源です。

そもそも「中流」なんて、
その本人の「意識」のなかだけのもので、
単なる「カンチガイ」に過ぎない。
ひとつ間違えると「キチガイ」かなーて。(笑)

さてさて。
うーんと、むかし。1960年代でした。
確か、作家・五木寛之の言葉だったと。

「演歌は、自分への応援歌である」

演歌こそは、
自分への応援歌であり、己を奮い立たせるもの。
そんな「男気」の時代だったのでしょうか。
ちょっとカッコよすぎたかなあ。ごめんね。(笑)

五木寛之は、言う。

「演歌」って。
合唱に向かない。
コーラスでは、さまにならない。

だから。
ひとり歌う。
ひとりだから、歌う。
思いを込めて歌い上げる。おらぶように。

だから、言おう。
演歌は「自分への応援歌」だと。

そうですか。そうでしたか。

結局、あなたも私も、みんなみんな。
人生「ひとり」でしたか。
人生「演歌」でしたか。

そろそろ、お神酒タイムですね。

ごきげんよう。

2016/02/08 17:56 | by まろたん

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