世間が何ほどのものじゃい!

人間と言うのは「他人に認めて欲しい」という本能があります。
「親に認めて(褒めて)欲しい」に始まって、
学校に入り出すと先生や同級生に褒めてもらいたがる。
思春期以降は異性から「注目されたい(モテたい)」と思うわけです。

ちょっと成長すると、受験に合格してまわりに褒めてもらいたい。
「アイツはすごい」と思われたい。そういうウワサをして欲しい。
女性なら「あの子、カワイイ」と思われたい。言われたい。
「いい子よ」と噂して欲しい。「嫌な奴」なんて言われたくない。

これって、ハッキリ言って生き方の牢獄です。世間への奴隷化。
他人に「あの人スゴイ」と思われたり、言われるために、
そうなるような偶像を心の中に描いて、そうなろうとします。
当然、その偶像は本来の自分とは違います。
だから、少なからず「演じる」ということになります。

「世間が認めてくれる自分」というものが、自分のアイデンティティ。
それもすこーし悲しいものがありますね。
まあ確かに、人間は一人では生きていけません。
絶海の孤島に1人で何十年も暮らしたら、精神を患うでしょう。

しかし、多くの凡人は「より多くの人々」に自分の存在、
つまり「○○君(さん)ってスゴイよね」と言ってもらうことに
無上の喜びを感じます。だから、そのために努力します。
「より多くの人」に、何の意味があるのでしょう。

例えばツイッターでフォロワーの数が増えたとか減ったと言って
一喜一憂している人がいますね。「アホかいな」の世界。
自分の管理するHPへのアクセスが「増えた、減った」で騒ぎます
確かに、広告で稼ぐ商業サイトにとって、アクセスはすべて。
それが収入に直結していますから。

でも、より多くの人に好まれる最大公約数的なことを
ネット上でほざき続けることは「世間の奴隷」ではありませんか。
「他人に自分を認められる」ということと、
「自分の深い精神的満足」が、まったくシンクロしている人は、
これ、河原乞食と同じ。どうぞ、芸能界を目指しましょう。

多くの人に認めてもらえるのは、それは嬉しいことです。
でも、それがすべてではないでしょう。
少なくとも「自分は自分」だと考えて、そう生きることの方が
「考える葦」としては重要ではないでしょうか。

何度かこのブログで書きましたが、私は11歳くらいの時に
小学校の担任教師に
「千原君(本名)とは遊んではいけない。彼はキチガイだ」
と教室で宣言されました。
11歳の少年にとって、学校と家庭がすべてです。
起きている時間の大半は学校で過ごします。

そこで、すべてを敵に回す生活が始まったのです。
しかし、幸い私には両親という強い味方がありました。
本当につらかったのは3,4日でしょうか。
友達は、自然に私のところに戻ってきました。
父親の猛烈な抗議で、学校長が教室で宣言しました。
「千原君はキチガイではありません」

所詮、世間とはそういうものだと11歳で悟りました。
以来、他人の評判は私の価値観の中では劣後債のようなものです。
そんな私にとって、SNSの「フォロワー」の数を
一喜一憂する人たちは「アホかいな」の世界ですね。

私はこのブログを始めて7年ほどになりますが、
グーグルの分析サイトを見るのは数か月に一度です。
半年見ないこともあります。数ではありません。
相談にお見えになる方や、セミナーでお会いする方は、
本当に私の良き理解者だと思います。
ものすごく、嬉しいですね。

また、そういった方とビジネスもしています。
ずいぶん、そっち方面の仕事が広がりました。
今や、私のビジネスパートナーの半分くらいは「読者系」ですね。
だから、このブログで自分の意見に衣をかぶせることはしません。
メディアから依頼された原稿では多少気を使いますよ(笑)。
でも、ここでは言いたいことを言います。

色々な方とお会いして思うこと。
私は本当に恵まれていますね。なぜなら、本業がこれです。
自分の仕事が、アイデンティティ実現と同じベクトル。
つまり「好きな事やって食っている」ということです。

私の知る中では、本業のサラリーマンで芽が出ないばかりに、
SNSや不動産投資、ネットビジネスに「本気」を出して、
あまり愉快な結果を招いていない方が何人かいます。
何事も「片手間」というのはよくありませんね。

「他人に褒めてもらいたい」ということであれば、
私は本業で褒められまくっています。
まあ、おめでたい人間なので、半分本気にしています。
なんたって、そう思っておいた方が精神的には健全ですから。

サラリーマンが本業で褒められないからと言って、
異業種交流会やSNSで自己実現を図ろうとするのはいかにも不健全。
傍で見ていると、ものすごーくイビツなものを感じます。
本業で気持ちよくなれるのが、いちばんではないでしょうか。
自分に本業に不満があれば、変えればいいことでしょう。
それを変えられないのなら、まわりに迷惑をかけずに
おとなしい奴隷で一生を過ごすのがいいと思います。
本業を手放さずに、なるべくローリスクでアレコレ言って
何とか「世間に褒めて欲しい」というのは、虫が良すぎますね。

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バリ島への不動産見学ツアーを公式に開催します。
今のところ、2016年の3月17日出発、21日帰着の予定です。
みなさん、参加希望があれば「お問い合わせ」からお知らせください。

日程:2016年3月17日から21日の3泊4日 ガルーダインドネシア航空利用
宿泊:1泊78ドル程度でプール付きヴィレジのヴィラをご用意できます。お二人でも同額。現地精算。
費用:現地で不動産見学1日2万円(車、ガソリン代、運転手などの実費です)
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2016/2/20 2:51 Comments (4)

4 Comments

まろたんさん、こんにちは。

わたしは「情弱」というワードが嫌いです。
ネットでこざかしい技が使えると「情弱」ではないそうです。
「アホかいな」の世界ですね。

私は英語で話せません。
悔し紛れに「何語で話すかよりも、何を話すかだ」。
これ、よくうことです。
ネットでも同じですね。
こざかしく情報が探せても、
それで人間的な魅力が増すわけではありません。

ネット上の有名人が人格者でもあった例を知りません。
その逆なら100%に近いのではないでしょうか。
まさに「ガキとオナゴ」が跋扈するのが
テレビやネットの世界ですね。

しかし、「ガキとオナゴ」はなぜ有名になりたがるのか。
私は名前を売ることが仕事ですから、
多少は目立つこともやりますが、本来好きではありません。
浅学非才の徒は、世間の隅でおとなしくしているべきです。
「ガキとオナゴ」が目立つ世界は醜悪。
しかし「ガキとオナゴ」に限ってタワーマンション好きです。
自分たちが醜悪なので、その醜悪さに気づかない?(笑)

ではまた。 ごきげんよう 榊淳司

2016/02/22 14:18 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「情報化社会」と言われますよね。昨今。

まんずは。
テレビの垂れ流し。
ここ15年は、加えて。
ネットの垂れ流し。

バカでもテレビは、見られる。
バカでもネットは、探られる。
で、その結果、どうなったか?!

これらバカどもが、
世の中「分かった気」になってしまう。

これらバカどもを、
世の中「分かった気」にさせてしまう。

ガキども。
オナゴども。
やさしい分数計算すら出来ない、
ピーマンあたまレベルでもね。

そもそも、この手合いは、
うすっぺらいから、自信がない。
だから、ホエルまくる。

今や。
ガキとオナゴが、のさばりほーだい。
この2つ、セットになっておますさかい。
手が付けられませんねー。

ほんで、何が言いたいんのん?って。

われ、憂国の情ですよ。
なーんて、カッコよすぎますわな。
はい。ご無礼致しました。

ごきげんよう。

2016/02/21 15:20 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

今日は嵐だそうですね。
そっちはもう荒れている頃でしょうか。

東京と言うのはうんざりするところが多いのですが、
それに余りある利便性がありました。
でも、その利便性の多くはアマゾンその他によって
東京でなくとも享受できるのが今の時代。

この街に住むメリットって、何なのでしょうね?
もう、美味しいものを食べたいとは思いません。
キレイなお姉ちゃんは嫌いではありませんが、
面倒くさいのでスルっと逃げることにしています。

この世の中、生きていくのに一番面白いのは人間。
そして、一番面倒くさいのも人間。
だから恬淡としていよう、というのが理想。
別の表現なら、まろたんさんみたいな「飄々」。

H氏から訪問の報告を受けました。
倍違えば、慌てることもないですわね。

ではまた。 ごきげんよう 榊淳司

2016/02/20 12:10 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「世間虚仮」とは聖徳太子。
世間さまと人格化しますから、怖いですよね。(笑)
「社会」という言葉は、ほぼ同意の概念ですが、
おそらく明治の翻訳コトバなのでしょう。怖くない。(笑)

「東京病」というか「東京シンドローム」というか。
そんなふうに呼んでみたくなる「偏り」があるのでは。
半世紀近くの激しい移ろいの東京に住み・暮らしました。
もちろん、私も変わりましたが。

今、東京都だけで1千万人超。
首都圏・1都3県で3千万人ですか?
なにもここまで、ひっつかなくても。(笑)

で、ひっついているけど、没かかわり主義。
そのくせ、ひとが気になって仕方がない。
世間さまが気になって、心穏やかではない。
隣の人なんて知らんもーんと言いつつも。(笑)

こんなん、ありません?
で。
「東京病・東京シンドローム」と。

もしかしたら、ひっつき過ぎなんかなあ。(笑)

よう、分かりまへんが。
おきばりやすうー。

ごきげんよう。

2016/02/20 09:58 | by まろたん

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