21世紀は「中国問題の世紀」になる!

英国のEU離脱問題で、日本は更なる金融緩和になる・・
なんていう話が出ていますね。
「いいかげんにせい」と言いたいです。
そもそも金融緩和と言うのは「お金が足りない」から
市場にお金が回りやすくする政策です。
だから「あほかいな」の世界ですよ。
お金なら、もう十分すぎるほど回っていますよ。

日本には個人と企業の金融資産が合わせて2千兆円以上もあります。
おまけに、銀行には融資先を探している資金が積み上がっています。
お金は十分にあるのです。これ以上増やさなくて結構。
タダでさえ不健全な都心の不動産バブルが起きています。
これ以上バブルを膨らまさないでください。

景気を良くしたいのなら、その2千兆円を使わせる政策を取りなさいよ。
エコポイントをもう1回やってみるとか、
耐久設備の減価償却比率を上げて投資を促すとか。
相続発生後、遺族による3か月間の消費は領収書の提出で認めるとか。
マイナス金利を上げても金融の現場が混乱するだけ。

いちばん有効なのは、所得税の塁審課税率を高くして
高額所得者から税金をよりおおくまきあげて、
その分を貧乏人にばら撒くことです。
最低賃金の引き上げは必須ですぜ。
あと、労働者派遣法に新たな規制を設けるべきです。
「30人以上が従事する事業所においては、雇用者の正規雇用比率はいかなる時も6割を上回っていなければならない」とか。
この国は社畜と奴隷の国になっているのですよ!

マンションなどの住宅を購入する場合、
東京都心に勤務する人なら最低年収500万円は必要。
非正規雇用で年収500万円は、かなり無理目の水準。
でも、東京では親子3人が何とか普通のフリができる
世帯収入が年収500万円ではないでしょうか。
親子4人で住宅ローンを払いながら子どもに「普通」の
教育を受けさせるためには世帯年収1500万円は必要ですよ。

「不況がやってくる」という確実性が高まっています。
やるべきことは、お金のあるところに使わせる方策であり、
けっして世間にお金をたくさん供給することではありません。
それならもう黒田君が必要の3倍ほどの規模でやらかしています。
間違ってほしくないですね、経済・金融政策。

次にやってくる最も怖いことは中国のハードランディング。
何度も書いているように、あの国は近代社会がかつて経験した
ことのないスケールで経済のインチキを膨らませています。
世界中に安物を輸出したことで得た外貨のボリュームは世界一。
そこを勘違いして世界の「大国」になったと思い込みました。
そして、国内の経済をも完全にコントロールできると錯覚しています。

あれは、国家がどこまで自国経済を管制下におけるかを試す、
資本主義社会始まって以来の壮大な実験なのです。
「市場 VS 国家」とでも言いましょうか。
どうやら、まもなく結果が出るように思えます。

最悪、世界経済は10年以上にもわたって混乱しそうです。
リーマンショックの比ではないでしょうね。
世界金融が落ち着きを取り戻すだけでも
2,3年の時間がかかりそうに思えます。

それに比べれば、日本政府の1千兆円の債務残高なんて可愛いもの。
何の問題もない、と言っていいくらいのものです。
それが証拠に「円は安全資産」と世界からみなされています。
確かに、円はボリュームのある安全資産です。
だから今後、円高傾向に導かれると私は予想します。

21世紀はどうやら「中国の世紀」ではなさそうですね。
あえて言うのなら「中国問題の世紀」なのかもわかりません。
世界が中国と言う厄介な存在と、いかに付き合っていくか。
日本は前世紀の前半に、そこを起点に大失敗をやらかし、
国土は焦土と化して400万人の命が奪われました。

我々は今後、あの厄介な隣国の問題に何十年どころか、
何百年も悩まされそうです。
お隣の半島にも、大陸にも、日本はあまり
コミットメントしない方が良いと思っています。
それはただただ、厄災の元ですよ。

視点を国内に戻すと、やはり金融政策。
くだらない金融緩和は「いい加減にしてくれ」です。
世界的な金融危機が到来すれば、都心のバブルは弾けるでしょう。
不動産の投資利回りが4%未満なんてことは超不自然。
しかも、これだけ空家と空室が目立っているのに。

さて、本日発売の週刊金曜日。
巻頭2発目の記事を執筆しました。
あの雑誌、けっこう好きですよ。
夕刊フジと週刊金曜日へ同時に書くジャーナリスト、榊淳司。
コイツはいったい何者なんだろう?
なーんて、自分で突っ込んで悦に入っています。

書影

7月23日 (土)榊淳司の不動産売却ご相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はバリ島不動産セミナーと同じところ。

開催日時:7月23日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

7月23日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

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2016/7/1 0:17 Comments (6)

6 Comments

まろたんさん、こんにちは。

テロルの季節です。
世界は姿なき第三次世界大戦に突入しました。
まろたんさんのおっしゃる通り、
要は南北問題。つまりは貧困問題。
豊かなキリスト教国に対して
貧しいムスリム国が嫉妬ブタとなってテロを仕掛ける構図。
しかし、テロでは何にも解決できません。
我ら日本人は「せいぜい巻き込まれないように」するしかおまヘン。

zaitenの編集部とは仲がいいもので(笑)。
あとで何が書いてあるのか見ておきます。

トキオは本格的に夏になりました。
汗だくになっています。
代わりに、ビールがうまい季節。
明日から、またアクセク働きます。

ごきげんよう 榊淳司

2016/07/03 18:35 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

またまたテロル。それも自爆テロ。
先日のイスタンブールに続く。
今回は将来ある若い同胞が7人も。

正直。ひるむでしょう。萎縮するでしょう。
生身の人間ですから。
平和で安全神話にどっぷり浸かって生きて来た。
おおかたの日本人ならばね。

21世紀は「中国問題」の世紀に。
「中華人民共和国」
中国共産党が統治する資本主義。

そして日本の10倍「13億人」のタミ草。
このまま「ウン十年も」続かんでしょう。
その資本主義自体すらも、壊れて来ていますからね。

これからは、少なくとも、
「十年スパン」で激動・激変するでしょう。
少なくともです。
我がニッポンも「無傷」では済まないだろうと。

さて。
雑誌「ZAITEN」が送られてきました。
拾い読みしていますと、榊さまの新著が書評欄に。

若いもんは「為政者」に利用されんように。
ええように使い捨て。よーある話。
それだけ。
な。

ごきげんよう。

2016/07/03 15:57 | by まろたん

まろたんさん、こんばんは。

それは気になりますね。
なんでもなければよいのですが・・・

私はまろたんさんのような団塊さんの健康に関心があります。
つまり、団塊さんは他の世代にくらべて・・病にかかりやすい、
とか・・・病は少ない、といった傾向はないのかな、と。
精神的にしぶといのはよく存じておりますので(笑)。

H氏から提案が行くと思います。
悪くはないので、ぜひご検討を。
空気は日々悪くなっていますね。

では、私もお神酒をいただいて寝ます。

ごきげんよう

2016/07/02 20:18 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

もはや「右左」のイデオロギー云々にアラズ。
先進国を含めて、今と、これからは、
「南北問題」でしょう。つまり、
「貧富問題」です。

英国のEU離脱も、トタンプ現象も、
我がニッポンの閉塞感も、ぜーんぶ、
根っこは「南北=貧富」にある。
もちろん、それだけではないでしょうが。

世の中の全てがマーケティングされ、すなわち、
「金さえあれば、何でも手にはいる」ようになった現代。
いっぱい金があっても、マーケットが貧しく限定されていた
遠いむかしと異なり、金のあるなしの、
「貧富問題」は深刻でしょう。

ま、この先、ニッポンを含めて世界は、
どのように動いてゆくのか分かりません。
私は老い先短いので、その老い先の範囲で、
世の中と我が身を憂えるだけですが。

さて。
昨日、地元の日赤病院を受診。
頭のMRIを撮りました。

うーん、ここ1か月くらいのことですが、
なぜか、ときどき、身体が「ふらつき」ます。
様子を見ておったのですが、改善しないので、
ドクターに言ったところ、 今回のMRI検査、
となった次第です。

ま、来週中には結果が出ます。
お神酒をいただきつつ、待ちますわ。
くれぐれも、ご自愛のほど。

ごきげんよう。

2016/07/02 19:18 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

アハハ、おもしろい。
さすが、まろたんさん。
実のところ、右とか左という分け方には意味がなくなってきましたね。
いまどき、社会主義が資本主義よりも実用性がある、
なんて考えている人はビョーキレベルですもの。

貧民と共に、低能もなくせません。
最近、SNSは「低能ビジネス」ではないかと思えてきました。
そう考えれば、世の中低能ビジネスにあふれています。
湾岸のタワーマンション開発も、ある意味「低能ビジネス」。
SNSと需要層がかぶっているのもうなづけます。

私の知り合いの港区、世田谷区のお金持ちさんたちで
SNSに張り付いている人は皆無。
これが現実では有馬温泉。

ではまた ごきげんよう 榊淳司

2016/07/02 13:15 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

この成熟し物質的に満たされたニッポン。
自由主義の世界にあって、
「夕刊フジ」と「週刊金曜日」が、
どう違うのでせうか?

右と左巻き。
どう違うのでせうか?
快適な日常をおくり、右も左巻きも、
「たらふく」飲み食いする。ゲップ。(笑)

例えば(これ、例えばですよ)
大江健三郎センセイやら、
雑誌・世界に投稿されておるインテリさん。

3日間くらい飲み食いをお止めになってみれば。
どうでしょう。
おんなじ事、果たして言えるでせうかねえ?

貧民のいるところ「貧困ビジネス」あり。
だから、
貧民は無くせないのでは有馬温泉?
この先、貧困コンテンツは「流行りもの」。

ま、このへんで。
カラクチですが、ご勘弁を。

ごきげんよう。

2016/07/01 13:19 | by まろたん

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