天下の暴論、年収500万円以下は奴隷

大学を出て2年目、私は神戸の小さな教育系の会社の広報部にいました。
私はその会社を2年でやめましたが、その後は大きく成長したみたいで
なんとその系列の高校が2校も今、甲子園に出ています。
まあ、どうでもいいことですが。

今の甲子園出場校の起源になった高校ができる直前、
そのPRビデオを創ったのが私。新卒2年目でした。
シナリオを書いて上司の了解を得、制作会社と交渉して
ロケや編集、ナレーションの打ち合わせをこなし、実際に制作。
23歳の私が全部仕切ったのですよ。今じゃあ考えられませんね。
まあ、よほどに人材不足の会社であったというか、
組織と言うものが何もなかったからできたような話。

その時、「校長」だった三浦雄一郎氏のV撮りを行いました。
場所は東京のどこかの事務所なので、私は出張で東京に来ました。
そして、23歳の私が当時60歳超の三浦雄一郎さんに
「振り付け」をさせていただきました。業界用語ではディレクション。
もう30年以上前のお話しです。多分、ご本人は覚えていないでしょう。

今では色々うろ覚え。もうビデオも残っていません。
撮影の合間や終わってからの雑談で印象に残っているのは
「人間、一度でも世界一になれば一生食うには困らない」
という、何とも偉人らしきお言葉。まあね。

私はあの人が今でも好きです。実に清々しいお方でした。
でも「世界一」なんて、東大に入るより千倍以上は難しいでしょ。
ましてや身体能力では世界一なんてあり得ない私に残された道は
ノーベル賞かグラミー賞かアカデミー賞。無理です(笑)。

今、オリンピックをやっていますね。
金メダルは間違いなく「世界一」の証ではないですか。
日本選手たちも、いつになく成果を出しています。
まことに喜ばしいことです。

前回、ブログで「承認要求」の話を書きました。
「誰かに認められたい」というのは、人間「社会」につきものの心理。
動物でも群れを成して暮らす種族には、必ず秩序があります。
ボスは、その他全員から「承認」された個体です。

人間社会は民主主義と言うつまらないシステムを生み出しました。
「選挙」という「承認システム」を使うことで、指導者を選びます。
我々物書きは、書いた本の売れ行きでランキングされます。
つまりは「売れた」本を書いた人が上位に位置付けられます。
ちなみに、私は今まで5冊の拙著を世に問いましたが、冴えません(笑)。

この仕事をするようになってから、いろいろな人に会います。
とても小さな世界の中で、私のことを「承認」してもらえたような感じ。
その方々と対話することで、それぞれの人生が垣間見えます。
広告屋時代は、今から思えば小さな井戸の中の世界でしたね。

たまに読者さん参加自由型の飲み会を開くと、いろいろ出会いがあります。
その後常連さんになって、一緒にバリ島に行った方も何人かいらっしゃいます。
実は私、大した人間ではありません。
多少、普通の人より得意なのは「文章を書くこと」。
まあ、最近は人前で喋るのもそれなりになりましたが(笑)。

三浦雄一郎先生は、「何でもいいから世界一になれ」とおっしゃいました。
ハッキリと世界から「世界一」と承認されるのはオリンピックの金メダルに
ノーベル賞にアカデミー賞にミシュランの五つ星ですか。
そんなん、無理でしょ。私ら凡人には。

先日、センテンススプリングを読んでいたら「ハンカチ王子」が、
ただの2流たかり選手になっているという記事が出ていました。
まあ、一度スターになった選手と言うのは、後が難しいですね。
キヨハラなんか、その典型的な例ではないですか。

最近、いろいろな媒体から執筆の依頼が来るので、全部受けています(笑)。
阿修羅のごとく書いています。似たようなことも書きます。
ここのところの傾向は「反グローバリズム」でしょうか。
グローバリズムというのは、直訳すると「地球のルールに合わせろよ」。
さらにかみ砕くと、地球＝世界のルールはアメリカが決めている。
アメリカのルールにはイギリスも同調しているから、これが「世界のルール」。

中身は何かというと「公正なルールで競争しようぜ」ということ。
アメリカやイギリスの公正なルールとは、「需要と供給の関係」。
安い製品を供給することで市場を支配できるだろ、ということ。
スーパーマーケットが個人商店をぶっ潰すのは仕方ないじゃん、と言う考え。

結局、日本も徐々にそれを受け容れてきました。
その結果、日本国内では個人商店は成立しません。
美容理容、飲食、医療以外の個人商店は淘汰されました。
その結果が全国各地に繁殖するシャッター商店街。

最近、このグローバリズムにものすごーく違和感を持ちます。
まあ、小学校の前の文具屋が生き残るのが良いとは思いません。
しかし、個人が細々とできる商売の道が閉ざされるのはキツイ。
三浦雄一郎先生のように、「世界一」になれば食うには困りません。
しかし、それは99.9％の一般人には不可能なこと。

人類は社会を形成して以来、「奴隷と主人」の関係を構築しました。
今もブラック企業に勤める雇用者は奴隷そのものではありませんか。
私は、正規雇用でも年収500万円以下は奴隷だと思っています。
700万円以下で役得のないサラリーマンも奴隷。

年収が500万円位だと「僕は中の中だ」と思い込んでいる人が多数。
他ならぬ私も、年収300万円時代は「500万円になれれば御の字」感覚でした。
ところが、そんなレベルでは子どもにまともな教育を受けさせられません。
いい学校に行かなければ、いい会社にも入れない。結局、奴隷。
畢竟、今の東京に住んでいれば年収1000万円未満のサラリーマンは
ほぼ奴隷ではないでしょうか。人によっては社畜と言いますが。

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2016/8/12 1:50 Comments (8)

8 Comments

まろたんさん、こんにちは。

ご忠告、痛み入ります。
本当に反省しています。かなりの痛恨。
本日、やっと7割程度まで回復しました。
事務所で原稿を書いています。

しかし、暑いですね。
休んでいる間にたまった山のような相談もこなしました。
昼めし食って、ビール飲んで、眠たくなったら昼寝します。
こんな日にはまさか電話なんてないでしょうから(笑)。

ごきげんよう　榊淳司

2016/08/15 14:00 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

＞ 昨夜は読者と痛飲。
でしたか。
私も若き時代は「酒とバラの日々」でした。
今や、ただただ懐かしむだけの身。(笑)

昨日午後。２時間。
自宅でＩＴ出張講習。
いつもの四〇男。エクセレントですよ。

６年前に購入したカラーのレーザープリンターを、
引き取ってもらいました。
地元自治体に粗大ゴミとして出すとテマヒマがタイヘン。
助かりましたわ。

使っていないノートパソコンとタブレットも、
持って帰ってもらいました。
ほんま、スッキリしましたわ。

蒸し暑い日が続きますね。
今日・１５日は敗戦記念日。

ものみな思い出に変わる。
風のような感傷とともに。

釈迦に説法ですが。
飲み過ぎ、注意されたし。
なんせ「キチガイ水」とも言いますけんね。(笑)

ごきげんよう。

2016/08/15 03:45 | by 匿名

まろたんさん、こんばんは。

がっついていませんか。
さすが。

実は昨夜、とある読者さんと痛飲。
今日は昼起きて、メシ食って寝て、起きたら今(笑)。
まったく機能せず。
カラダのあっちこっちが痛いですよ。
ああいうのみかたはよくありません。
お神酒はたしなむものですね。

さて、このあとどうするか・・・・
明日は事務所に出ます。

ごきげんよう　榊淳司

2016/08/14 20:55 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

今日・午前。
行って来ました。
明治創業のメガネ屋さんに。

やっぱー、チガイますね。客対応が。
ガッツいていません。
これぞ「明治」という対応でした。

四代目の男＝主人。
四〇歳前後かな？
と。で、私が、
トキオに五〇年暮らしたのよ、
と話したら、彼曰わく。
「私も船橋に」と。
なんでも、帝京大学に学んだとか。

で、三〇過ぎに帰郷。四代目としての今がある。
ま、人生いろいろ。
男も女もイロイロ。エロエロ。(笑)

こんなミクロの話も、どうでしょうか。
たまにはねー。

さて。目下、
夏休みの帰省ラッシュ。
戦後ニッポンの風物詩でんなー。

ごきげんよう。

2016/08/13 19:34 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

今日も暑いですね。
貧乏人に夏休みはありませんので
今日もシコシコと働いています。
私は近視でしたが、メガネを常用したのは33歳くらいから。
それまではメガネなしでも運転できました。
今は0.01くらいですか。
老眼もあるので、読書はメガネなし。
老眼鏡は使っていません。
パソコンはゆるい度数のメガネを使います。

メガネ業界、大変です。
何年か前に知り合いのメガネ屋さんに情報商材を作ってもらいました。
その時によーく勉強しました。
グローバリズムですね、あの世界も。
そこの爺さんが言っていました。
「昔はメガネひとつ売ったら芸者を揚げて遊べた」
買わされた方はたまりませんな(笑)。
グローバリズムがええのか悪いのか。

老眼になると、近視なんてどーでもようなります。
視力というのは美しいものを見るためにあるもの。
ありていにいえば「別嬪さんをみるため」の視力。
近頃は別嬪さんを見てもさして感動が湧きません。
だからこの視力でも十分。

ではこのあたりで。　ごきげんよう　榊淳司

2016/08/13 14:02 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

詳しくは知りませんが。
きょうび、ワカモンの中で「伊達メガネ」、
がチラホラと流行りモンだと。
要はファッションのひとつ、なんでしょう。

昨今、フレームも変わったようで。
「黒ぶち」で「大きめ」のフレームに。
故・大橋巨泉ふうの、アレ。
ま、古典のひとつですよ。

ところで。
榊さまは「伊達」でっか？

私は、１８歳よりマジ「近眼」。
トシ取ってからは「老眼」も。
でも、
フレームは、ほぼ「変わらず」。

なぜって？
「メガネは顔の一部ですうー」
なーんて、
コマーシャルがおましたからね。(笑)

これから近所のメガネ屋さんへ。ＧＯ。
その店、創業・明治１８年、ですとお。
オオ・マイ・ゴッド！(笑)

榊さま。そろそろ、
夏休み突入でしょうか？

ごきげんよう。

2016/08/13 09:53 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

マイナンバーが徴税番号であることは常識。
「お前ら、ズルは許さんぞ」という掛け声。
私に原稿料を払ってくれる出版社から
「マイナンバー登録のお願い」なんてのが来ています。
まあ、ごまかすほど稼いでいませんので、全然平気(笑)。
その昔、会社が儲かってた頃はビビりましたけどね。
「これ、見つかったら1千万円以上は取られる」とか(笑)。
あの数千万はどこに消えたのでしょう？

今日も暑いですね。
街には奴隷がいっぱいいました。
浜町公園では、みな一様にスマホを見てました。
ポケモンGOをやっとるのですよ。
アホですね。低能ビジネスの餌食ども。

ああいう光景を見ると、日本を危ぶみます。
先進国中最低の労働生産性にも納得。
私なんか「時間ケチ」ですから、
日中は身を粉にして働いてますよ。昼寝タイム以外は。
奴隷にはなりたくないので(笑)。

今日もあとちょっとです。
それではまた　ごきげんよう　榊淳司

2016/08/12 18:50 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

＞ 天下の暴論･･･と。
われ大好きですよ。ボウローン。(笑)

まあ、マジで。
トキオ、５００以下は、ね。
おっしゃる通りですね。

更に言いますと、
「可処分所得」が落ちています。
これは確かですわ。

結局「手取り」でしょうに。
われらの生活は、暮らしは。
ＧＲＯＳＳ自慢はトーシロウ。

所得ガラス張りたるサラリーマンは、
辛いよな～。
年金暮らしもねー。(笑)

ですが、ご存知、
あの「マイナンバー」制度。
そもそも「ノウバン＝納税者番号」
と命名されておったものですからね。

「納税＝徴税」こそが「狙い目」です。
社会保障のため、なーんて、
あの性格の悪い官僚が考えまっか！(笑)

さあ、５年後、１０年後。
どの様になっておりますコトやら。
まだワシも生きとるかも知れんよ。

われらニッポンの老若男女。
もっとカシコウ、ならんとな～。(笑)

ごきげんよう。

2016/08/12 18:18 | by まろたん

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