昔いた会社の「OB大集合」には行きません

私が若い頃2年半在籍した3流の某広告代理店は、当時400人くらい。
その後、一時期500人を超えたような時期もありましたが、
今は100人もいないはず。実質的に1度は倒産しています。
まあ、そんなことはどーでもいいのですが。

私は社員として2年半在籍した後、外注として20年以上も
その会社とは何かとかかわってきました。
まだ威勢のいい頃は、盛んに社内で派閥争いをしていましたね。
人間関係が複雑に絡み合うので、時に弱小な一外注の私も、
どこかの派閥のオッサンたちと酒を酌み交わし、
調子よく「・・を打倒するまでがんばりましょう!」なんて、
威勢よくオダを上げていました。

まあ、一外注である私にとってはどーでもいい話。
どっちにつこうとも、仕事さえいただければOK。
その場その場でテキトーなことを言って相手の機嫌を取ります。
広告の制作会社なんぞは、所詮そういうものです。
コピーライターが自分では使いもせず、好きでもない商品について、
思いっきり素晴らしいコピーを書くのと同じ。

そういう場面場面でいつも不思議に思ったのは、
高々300人か500人の同族企業の中で主導権を握ったところで、
いったい何が面白いのか・・・という「そもそも」なこと。
派閥争いに敗れても、中国や北朝鮮じゃないので命までは取られません。
せいぜい地方の支社に飛ばされるくらいで済みます。ゆるい会社。

仮にうまく主導権とっても、その小さな世界でエバれるだけ。
まわりからお追徴を言ってもらって、経費が余分に使えるくらい。
まあ、ご本人にとってはそれが大事なのかもしれませんが。
私のように27歳でサラリーマンを見限った人間から見ると、
「ええオッサンがつまらんことをやっとるなー」の世界ですよ。

そりゃ、電通だったら最後は社長になれるかもしれませんぜ。
局長だって、ものすげーエラいさんらしいですね。
でも、あの3流広告代理店で局長や専務と言ったところで・・・・
しかも、ものすごく知的に低レベルな連中たちです。
英語どころか漢字も読めないオッサンがどんどん出世する会社。
そんな会社の中の、おサルの小山の大将になって何の意味があるのか?

昨日、その会社の制作部門で長らくボスとして君臨したお方が、
ご生涯を閉じられたと昔の仲間から連絡がありました。
いつがその時だったか知りませんが、お通夜はなんと11月8日。
ご臨終から1週間以上も先ではないですか。
しかも、その会社の総務にいた名物オヤジが取り仕切るとか。
これはもう、「OB全員集合」の一大イベントですよ(笑)。

「で、お前もホイホイいくのだろう」とお聞きになりたいですよね?
行きませんよ、私は(笑)。アハハハ、まず、故人をよく知りません。
だって、私とは20歳以上も年が離れたエラーいお方。
雀卓を囲んだことは度々ありますが、酒席は1回だけ。
私が外注時代には「出入禁止」にしてくださって、大迷惑しました。
というか、当社はそれで一度は倒産しかけました。

その後、なんとなく和解して最後の頃はまあまあ。
でも、別に恩義を感じるようなエピソードは何もありません。
逆に、こちらはもうすっかり「出禁」の恨みを忘れました。
まあ、彼は彼でお考えがあったのでしょう。

お通夜に行かないもう一つに理由は、昔のエライさんがいっぱい来るから。
私は54歳ですが、その中では多分最若手グループ。
誰かに会うたびにペコペコと頭を下げなければなりません。
そんなん、嫌です(笑)。「先生!」と言われている方がバカでも気が楽(笑)。

私は今もマンション広告の仕事を一部しています。
今年はパンフレットを2冊ほど書いた記憶がありますね。
でも、元の会社とはほとんど関係がなくなりました。
さらに、広告コピーは今や完全に本業ではないので、
お話しをいただければやる、というスタンス。
実は、雑誌に寄稿するよりラクでギャラもまずまず。
マンションの広告コピーなんて、30年も書いていますから左手でも・・・

しかし、まあ時の経つのは早いものですね。
お亡くなりになった方は「ワシは長寿の家系だから」と、
ご自身の寿命については楽観されていたと聞きます。
「みんなを送ってから、最後にワシがいく」とおっしゃっていたとか。
まあ、それくらいの神経があるからあのドロドロの派閥争いも、
何とか勝ち残ってこられたのでしょう。

年々歳々花相似たり、歳歳年年人同じからず。
毎年、私が親しくする人の面々が微妙に変わっていきます。
24歳で東京にやってきたバカ男も、今は54歳ですから。
そして、みんな死に向かって一歩ずつ進んでいるわけですよ。

最近のその会社のOB消息は「・・はまだ生きているのか?」という
たぐいの話が多くなりましたね。まだ生きている方が多数派。
でも、これからの10年で「訃報」は確実に増えますね。
せいぜい、自分がその主役にならないように祈ります。

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2 Comments

まろたんさん、こんにちは。

トキオは久しぶりにいい天気です。

オナゴはリサイクルできますか?
まあ、モノによりましょうが。

そんなん、男も女も大半が消耗品ですがな。

しかし、麗らかな小春日和です。
こんな日にチマチマ原稿書くのはツマラン、
と思いながらやっとります。

ではまた ごきげんよう 榊淳司

2016/11/04 12:53 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

もう一度、村上龍。
「すべて男は消耗品である」と。

消耗品?
どういうこと。
と、小生、思考。

つまり、男は「潰しがきかん」ということかと。
オナゴはしぶとい。
リサイクル可。消耗品に非ず。

あーあ。もう、いいや。
退屈な野郎ばっかり。だね。

ごきげんよう。

2016/11/02 13:59 | by まろたん

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