トランプ大統領暗殺の可能性は?

今日は何をネタにしようかと一瞬考えたのですが、
やっぱりトランプ君ですね。昨日の記者会見・・・・
あのオッサンは選挙中も選挙後もなーんも変わっとらん!
アタマの中は1970年代のまんまなのでしょう。

しかし、アメリカは恐ろしいオッサンを大統領にしたものです。
「ヒラリー・クリントンよりマシ」というのが最強の理由
なのでしょうが、ちょっとひどすぎるかもしれません。
あのオッサン、多分自分のアタマの中の物差しでしか
世界の政治や経済を測れないのだと思います。

だから、言っていることは極めて単純ですよね。
・アメリカ人の雇用を増やす(自分の票になる)
・メキシコ人やイスラム教徒の移民を認めない(白人至上主義)
・アメリカに貿易赤字をもたらす国は敵だ(それは中国)
・お金を使って景気をよくする(今でも十分いいと思うけど)
・偉大なアメリカを取り戻す(今でも十分に偉大だけど)

それでもって、好き嫌いの感情が激しそうです。
どうやら中国のことがお嫌いなのはいいのですが、
「ひとつの中国」という虚構を認めない、というのは
現時点ではやや過激すぎます。中国は激怒していますものね。
日本から見ていると「ヤレヤレッ」の世界ですが(笑)。

さらに言えば、まったく品がないですね。
例のトヨタに対するツイッターでの発言。

「トヨタ自動車は米国向けのカローラを生産する工場をメキシコのバハに新設すると言っている。とんでもない!米国に工場を建設しろ、さもなければ高い関税を支払え」

これは直訳ですが、紳士のつぶやきではありません。
「さもなければ高い関税を支払え」などというのは、
そのへんのゴロツキの発言みたいじゃないですか。
しかも、大統領がSNSのようなメディアで過激なことをいうなんて、
まったく品がないと言わざるを得ません。

昨日の記者会見では、CNNの記者に向かって

「(質問するのは)おまえじゃない。おまえの組織はひどい。偽のニュースだ」

と、のたもうたとか。
これって、日本ではスキャンダルを暴かれた三流政治家が
文春に対して言いそうなセリフではありませんか。
彼は世界のリーダーでもあるアメリカの大統領に、
あと1週間で就任する立場なのですよ。
CNNが嫌いだったら、黙殺して質問者を
他のメディアの記者に替えればいいでしょう。

私は20日の就任演説をもって、今後のトランプ新大統領の
様々な面での政策を見極めようと思いましたが、予定変更。
彼は、当選後もまったく変わっていません。
アメリカは最低4年間、彼にかき回されます。
多分、アメリカだけではないでしょう。世界がかき回されるはず。
すでに世界の自動車メーカーをかき回しています。

彼は政治にも外交にも経済にもまったくの素人です。
素人なら素人なりに、良きブレーンを付ければいいだけ。
かつて俳優上がりのロナルド・レーガンはそういう方針を貫き、
ここ半世紀の大統領の中ではいちばんの高評価です。

ところが、トランプ君は他人のいうことに耳を傾けませんね。
というか、聞いても深いところまでは理解できないのではないですか。
直観と粘り強さと、いくばくかの幸運でのし上がってきた感じがします。
もちろん、ビジネスについてはかなりの才能をお持ちです。
でも、政治はビジネスばかりではありません。特に外交は。

今、アメリカにはトランプ大統領の暗殺を真剣に考えている人が、
100人以上は確実にいると思います。
そのうち一人か二人以上は実行に移すでしょう。
成功する可能性はかなり薄いと思います。
しかし、彼の在任中に暗殺(未遂)事件が数回は起こるでしょうね。
あるいは、中国や北朝鮮は真剣に暗殺を検討しているかもしれません。

例えば、北の正恩君がシアトルの沖にICBMを撃ち込んだら、
トランプ君は平壌に核ミサイルをブチ込むことに躊躇しないでしょう。
事前に中国の了解をとるようなこともないはず。
それどころか、南シナ海では中国と軍事衝突する可能性すらあります。
そうなれば、日本をも巻き込んでの戦争の危機です。

トランプ君は我々の常識の範囲外にいるオッサンであり、
大統領に就任すれば独断で世界のすべてを破壊する力を持ちます。
日本の格言で言えば「キチガイに刃物」を持たせたよりも
何兆倍も危険な状態に今、世界は置かれているのです。

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2017/1/12 16:43 Comments (0)

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