アメリカには「反知性主義」という考え方があるそうです
平たく言えば「勉強なんかして、何の役に立つの?」、
あるいは「金儲けには学歴も教養も関係ない」とか、
「偏差値と営業力は正比例しない」といった考えです。
日本では、小学校卒業で総理大臣になった田中角栄が
今では再び名宰相の仲間入り。かつては「今太閤」でした。
そして、長らく「総理経験者で逮捕された人」でした。
アメリカのトランプ君なんかは、この流れですね。
4回も会社を倒産させて、破産しかけました。
大学は出ているけれど、博士号は持ってないし弁護士でもなし。
言っていることはまるで無教養。見るからに下品です。
かつて「反知性主義」的な大統領としてアイゼンハワーがいました。
でも彼、アメリカ陸軍のエリートですからね。
でも知的な臭いが漂わないお人柄ではあったそうです。
安倍君の爺様の岸信介とはたいへん馬があったとか。
岸君は戦前「革新官僚」と呼ばれた官界のエリートでしたけど。
そう言えば、安倍君は成蹊大学というボンボン系のご出身。
南カリフォルニア大学に2年か3年ほど留学していたといいますが、
何らかの学位を取って帰ったという話は聞きませんね。
首相幼少のみぎり、東大生の平沢勝栄が家庭教師を務めたそうな。
でも、ぜんぜん出来が悪いから今のご学歴だったと。
でもまあ、安倍君は今や主要国指導者の中で抜きんでた存在。
次のサミットでは最古参になりそうな気配ですね。
彼も、言って見れば「反知性主義」から遠くない存在。
やっぱり「反知性主義」は正しいのでしょうか?
麻雀には役の「後付け」というルールがあります。
先走っておいても、後で辻褄を合わせるやり方。
でも、大きな役は作れません。所詮「何とか取り繕う」だけ。
人間の人生における知性や教養、あるいは品性というものには
あまり「後付け」は効きませんね。
人間と言うのは、所詮は生身の生き物です。
「本性」というものからは逃れられません。
本来が野卑な人が品良く振る舞っても「上品ぶっている」だけ。
教養のない人がにわかに100冊程度の本を読んでも、「凝った」だけ。
上品さと言うのは、実に立ち居振る舞いに表れます。
品性と言うのは、日常の仕草の中に宿っています。
知識教養は、会話や文章において見事に出てしまいます。
それらの総合力である人格は、30も過ぎれば変わりません。
私は今年55歳になります。だから、ほぼ人生を諦めました(笑)。
トランプ君は70を過ぎて、それらに気付いていませんね。
あの堂々たるお下品な振る舞いは何なのでしょう。
わが安倍君は、育ちがいい分まだかなりマシ。
しかし「反知性主義」と言う点では、幾分似ている気がします。
「粗にして野だが、卑ではない」
これは石田礼介という昭和の名経営者の国会答弁。
まあ、実に痛快な男です。三井物産出身で国鉄総裁。
「男子はかくあるべき」と思える男です。
私のような「卑賎」の出の人間は勇気づけられます。
アメリカの大学には「リベラル・アーツ」という分野があることは、
何年か前のブログ記事に書きました。
私の同志社大学時代の恩師である麻田貞雄先生は、
アメリカのリベラル・アーツでは第一等の「カールトン」という
カレッジで学び、イエールでPhd.を取得されました。
先生はその著書の中で、英語以外の語学や理系の素養が
リベラル・アーツには欠かせないものだと書かれています。
卒業してから30年以上もたって、その考えに大いに賛同しました。
もっとも「リベラル・アーツへの道」は、私の卒業後23年ほどして
世に出た麻田先生の名著ではありますが。
私は先生の弟子の中ではかなりの不出来な存在。
人間的には気に入ってもらっているとは思いますが、
「大学に残れ」というような類からは遠かったと思います。
同志社大学と言うのは関西の私立ではそれなりですが、
全国的には超一流とは言い難い存在です。
しかし、麻田先生の弟子からは、すでに30数人の大学教授を輩出。
その中の一人は同志社大学の学長まで務めました。
私は「リベラル・アーツ」的な教養主義は大好きです。
その逆である「反知性主義」あるいは「反教養主義」には
ものすごく違和感を抱きます。いってみれば「野蛮」。
私はオバマ前大統領の外交政策が大嫌いでした。
彼こそ「偉大なるアメリカ」を放棄した最初の大統領です。
でも、今のトランプ君がそれを復活させられるとは思えません。
トランプ君と比べると、オバマ君は上品でしたね。
大統領就任式は下品な白人と上品な黒人の対比でした。
今後、トランプ君が上品な紳士に変貌する可能性は皆無。
「何をやらかすやら」と、ハラハラドキドキの4年間です。
まあ、私が心配しても仕方がないこと。
世の中、なるようにしかなりませんね。
さて、資産価値レポートの更新情報です。
練馬区のレポートを更新しました。
しこっていた4物件が完売。2物件が新規参入。
完全な郊外である練馬区は、実需の鏡みたいなエリア。
これが2年後の世田谷区だとすると、恐ろしいことです。
■Brillia City(ブリリアシティ) 石神井台、■パークホームズ吉祥寺北グランヴィラ、■パレステージ光が丘ナチュラコート、■クレアホームズ成増、■セイガステージ大泉学園、■ディアナコート石神井公園、■シティハウス練馬武蔵関、■ライオンズ関町北グランヒルズ、■ウエリス武蔵野関町、■リビオ練馬中村橋、■ザ・パークハウス 練馬美術の森、■グローリオ武蔵関、■ヴィークステージ練馬豊玉、■イニシア練馬北町、■プレシス練馬
を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。
開催日時:3月4日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
3月4日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回のご参加は9名様で、待ち時間がございました。
今度はどうだか分かりませんが、
「押すな押すな」ではなさそうだと思います。
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