ここのところ、新築中古を含めてマンション市場の不調が
かなり鮮明になってきました。売り物がじわじわ増えています。
そのわりには需要層の動きが鈍いわけです。
純粋に「需要と供給の関係」で価格が決まるのなら
すでに暴落が始まっていてもいい状態。
でもまあ、東京のマンション市場には様々な思惑が入っています。
それに「すぐに売らなきゃ」と切羽詰まっている人少ないのです。
ただ、焦っている人は多いと思います。
例えば江東湾岸エリアのベイズとか晴海のドゥ・トゥールなんかを
間違って「値上がり期待」で購入した人は、
「ヤベー」と肝を冷やしていることでしょう。
勝どきザタワーあたりなら、まだ売り抜けのチャンスがあるかもしれません。
歳を喰うことの唯一のメリットは「経験を積む」ということ。
1991年に完全崩壊した平成バブルは住専問題の噴出などを経て
不動産価格の「出口なき暗闇街道」への突入を招きました。
結局、2002年あたりが底でしたね。今から15年前。
私はあの時の市場の雰囲気を今でもよく覚えています。
同じエリアで新しい物件が出るたびに価格が下がっていました。
「プライスバスター」と呼ばれていたデベロッパーは
今のコスモスイニシアでしたね。
その後、2003年からはハッキリと上昇に転じます。
ただし、2002年を底に盛り返したのは一部都市部のみ。
地方の田舎は1991年以降、ずっと下がり続けています。
2008年にリーマンショックが起こり、ミニバブルが弾けました。
その次の底は2012年でしょうか。民主党政権の暗い時代です。
現時点では、2013年から始まったミニミニバブル→局地バブルの
流れが続いていて、今は崩壊前夜。読売のネットメディア等に書きました。
まあ、今後しばらく上がることはないでしょう。
次は、いつ、どの程度、どれくらいの速度で、下がるか、という問題。
つくづく、人間はアホですね。同じことを何度も繰り返します。
「踊るアホウにみるアホウ、同じアホなら踊らにゃソンソン」
不動産屋さんたちの心理は、この3度のバブルでみな同じ。
でも、バブルの風景はちょっとずつ違います。
今回は、いつもいうように「局地バブル」。
バブっているエリアがいかにも地域限定。
それが、ほぼほぼ終わりかけていますね。
私にとっては3度目のバブル崩壊体験になりそうな・・・
でも、今感じつつあるバブル崩壊は、実に穏やか。
今のところはね。大きな事件がありませんから。
この先はどうなるのか知りませんけれども。
かなり崩壊のマグマは溜まっていると思いますよ。
いつもいうように、キーワードは「金利」と「株価」です。
日本の都心立地不動産は、いまや金融商品と連動します。
田舎の不動産は、完全に「需要と供給の関係」です。
そこのところを見誤りなくお願いします。
金利が上がれば、都心の不動産価格は下がります。
株価も不動産価格に微妙な関係性で強烈に影響します。
都心立地の不動産価格は、いまや実力以上のバブル価格。
普通に「需要と供給の関係」で考えれば、いつ暴落してもOK。
特に、マンションの価格はエンドユーザーという素人さんが
一方のプレイヤーであるのでムードに流されやすい傾向があります。
先に申し上げた晴海のドゥ・トゥールを値上がり期待で買う、
という判断はエンドさん特有のものです。
プロが常に正しいとは思いませんが、まずないでしょう。
ケネディ大統領の親父さんが、街の靴磨きが株価の話を始めたので、
慌てて保有株を売却した、というエピソードを思い出します。
そういう物件は即座に売りましょう。いまのうち、いまのうち。
住むために買って、実際に住んでいるのならそれでいいと思います。
でも、そうでないのならとっとと売ってしまうべきですね。
フランス大統領でもしやのルペン党首当選だったら、
その衝撃はイギリスのEU離脱をはるかに上回ります。
はたまた、トランプ君がアメリカ国内での求心力アップのために
南シナ海や北朝鮮で軍事行動に出た場合、
「有事の円」で急激な円高になるかも。
日本国内で不動産を買っていた中国人にとっては
格好の売り材料になります。今でも売っているのに。
ああ、上がる材料はないのに「下がるかも」の材料はいっぱい。
大手デベロッパーの仕入れ担当者もはっきりと
「潮目が変わった」と言っております。
前回、このセリフを聞いたのは2008年だった様な記憶が・・・
デベさんたちも、そろそろ手仕舞いと在庫処理に
本腰を入れ出すのではないでしょうか。
を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。
開催日時:4月8日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
4月8日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回のご参加は5名様で、待ち時間が多少ございました。
今度はどうだか分かりませんが、
「押すな押すな」ではなさそうだと思います。
「榊淳司のお奨めマンション速報」
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まろたんさん、こんにちは。
今日の東京は冬に戻りました。
大先輩のまろたんさんにこういうことを申し上げるのは
「10年早い」と言われそうですが、
歳と共に寒暖の差が身に堪えます。
もうええかげんに冬は終わってくれよ、と思います。
若い頃は夏の暑いのも冬の寒いのも
「なんのその」という自分でありました。
知り合いで、化粧品メーカーを起こしたお方がいます。
のうのうと毎日遊んでいるように見えます。
羨ましい限りです。
H氏のビジネスが化けるかどうかは別にして。
女性は美ですか。まあ確かに。
私はすでに女性への興味が半分以上失せております。
私がひと回り早く生まれていたら・・・
あまり考えたくはありません。
私にとって団塊の人々は怖い存在。
あの中に入って今の私でいられたかどうか、
まったく自信がありませんね(笑)。
最近思うに、やはり自分はバカだなあ、と。
あまりに気づかないことが多いのです。
仕事以外のことにはあまり興味がないのですが、
日常の生活風景で様々な気づきがあります。
その度に「・・年も・・してきたのに、知らなんだ」と嘆息します。
まあ、そんなものでしょうが。
まろたんさんは、いろいろなことに興味があり、
またそういうエネルギーをお持ちで、
半ば羨ましく、半ばハラハラします。
私はきっともう少し枯れてしまうのでしょうね。
そういうことを考えながら、
今日も物書きの仕事に追われてみます。
ごきげんよう 榊淳司
2017/03/13 11:39 | by Sakaki Atsushi榊さま。
80S後半のバブルのとき、私は、40チョイ前。
日ごと夜ごと、飲み歩いておりましたが、
いずこの酒場も、酒と薔薇の日々、でしたね。
日本人が、あんなに明るかったときはなかったと思います。
分別くさい、ことの是非は置いて。
このところ、美容・ファッションに関する本を、
まとめ読みしました。ヒマですから。(笑)
で、再確認しました。
女は「美」の性だと。
女の闘いは美にありと。
オトコは、ご存知の通り、
「社会的ステータス」の性です。
そのひとつに、学歴・カネが含まれますね。
で、男の闘いは、これに尽きます。
以上の理由は、学ある諸先生方にお任せしますが、
庶民大衆は「事実」だけで充分です。
以上。
女の美容・ファッション関係の本を読み、
今更ながら、女と美、を再確認した次第。
ただ、アタマ・理屈で分かったのは、ダメ。
カラダ・生身で分からないとね。
Hさんの奥様が化粧品ビジネスをやられていると。
そんな話を聞きましたので、私も昔話を、ひとこと。
「若いころ、或る外資系化粧品会社におりました」と。
「美ビジネス」は大化けしたら、ウハウハですよと。(笑)
ごきげんよう。
2017/03/13 09:31 | by まろたんRSS feed for comments on this post.