2年くらい前に完売して、すでに人が住んでいる
港区湾岸エリアのあるタワーマンション。
当時の価格で平均坪単価350万円くらい。当時としては割高。
「あんなもん、その値段で売れるんかいな」
私はずっとそう思っていました。
埋立地らしい、荒涼とした街並み。
目の前は産業道路。でかい車がビュンビュンと走っています。
「これは中国人だったら買うかもしれないけれど」
間違っても、トラディショナルな富裕層は目を背ける物件です。
販売真っ盛りの頃、有料相談でお見えになった方がいました。
「このマンション、いかにも外国の方が買われそうですよ」
と、申し上げたところ、その相談者さん、
「担当者は外国人比率が11%だと言っておられました」と。
なわけねーだろう、と私は内心で思っていました。
不動産販売の諸君は韓国人並みに嘘つきだと思っていますから。
先日お会いした中国のお方。
あのマンションが販売されていたころは中国にいらしたとか。
「日本から売りに来ていましたよ」
やっぱり。11%なんてことは絶対にないはず。
あの当時の坪単価350万円で、きれいに売れるわけがありません。
そのマンション、今では軒並み坪単価400万円以上で売りだされています。
しかし、成約はわずかしかありません。ほとんどが300万円台。
つまり、値上がり期待で買った人も、実際はほとんど儲かっていない
という実態が表れています。もうすぐ、値下がりするはず。
そして、そのマンションの外国人比率はどうなのでしょうか?
別に外国人が多いからと言って、
すぐにデメリットになるわけではありません。
アメリカ人やフランス人が多く住んでいれば、
かえって資産価値は上がります。
どの国の方が多ければ資産価値が下がるかは、言わずと知れたこと。
先日、大きな意味では私の同業者と言える牧野知弘先生が、
「湾岸のタワーマンションは賢くない非東京人が買っている」
という主旨の記事を書かれておられました。まあ、その通り。
しかし、公のメディアでそういうことを書く人は珍しいので
私はちょっとビックリしました。私は書きますが(笑)。
ここのところ、豊洲問題は下火ですね。
半島の戦争に比べると、いかにも「どーでもいい」問題。
しかし、北の正恩君同様、小池君も苦境に追い込まれたようです。
人間には面子という下らない行動原理があります。
北の正恩君は「アメリカに脅された」から核実験やミサイル発射を
やめるわけにはいかないでしょう。それって敗北だから。
小池君も、いったん豊洲移転を差し止めた限り、
「やっぱり移転してもいいわよ」とは言えませんね。
だったらあの騒ぎとかかった費用は何だったの、となりますから。
それで、正恩君はいつか核実験をやっちまうでしょう。
今度はトランプ君の面子です。何もしなければ潰れます。
それで、斬首作戦を実行するでしょうか?
やらなければ、いかにも間抜けですね。オバマと変わりません。
しかし、今はまだ「やるぞ」と大声で叫んでいます。
私はこういう状況では軍事作戦は実行されないと思います。
やるときは、相手が油断しているときにガツンとやります。
「やるぞ」と言っている限りは、ちょっと安心。
それに、何よりも韓国からアメリカ人を避難させるはず。
まだそういった動きは見られませんね。
今は中国の働きかけの結果を待っているのでしょう。
一方、小池君は困ったことになっていますね。
このままでは7月の都議選前までに「結論を出せ」という
風潮が高まってしまいます。
小池君は何とか「移転中止」と言える材料が欲しいところ。
しかし、もはや毒素が「基準の00倍」というのは、
効き目が薄くなってきました。別の材料が必要です。
でも、見渡す限りなさそうですね、毒以外は。
しかし、小池君のおかげで豊洲はすっかり
「毒の島」、「毒の埋立地」になってしまいました。
今後、東急不動産の大きな開発が控えていますが、
これまでのような上げ潮ムードは皆無ですね。
かつて、湾岸エリアのタワーマンションについて、
辛いことを言っていたのは私だけでした。
今や、私以外にもチラホラ見られるようになっています。
世の中の風潮というのは、少しずつ変わっているようです。
タワーマンション自体についての考え方も、
5年前くらいまでは肯定色ばかりが目立ちました。
今は「成金的悪趣味の塔」という空気も、一定割合であります。
私も、そういう空気を醸成するためにひと役の
何分の1かでもお手伝いできたかもしれません。
中古のマンション市場を見ていると、「下落の始まり」を
まざまざと感じますね。特に湾岸エリアの停滞ぶりは鮮明。
成約数が少ないのに、売りだし物件はいっぱい。
そして売出価格と成約価格はかなり乖離しています。
いつもいうように、怖いのはキッカケです。
正恩君が核実験をやってしまったら、半島の発火は確実。
日本にミサイルが飛んでくれば、不動産市場は凍り付きます。
小池君が追い込まれて「それでも移転はダメよ」と
無理筋で開き直っても、湾岸エリアは背筋が冷えますね。
いやはや、何ともザラザラしてきました。
今回のバブルの終わり方は、私が知る今まで二回とは
ちょっと違った感じになるかもしれませんね。
キーワードは「外国人」、あるいは「戦争」です。
さて、資産価値レポートの更新情報です。
板橋区と中野区のタイトルを最新情報化。
両エリアとも新規参入が少なくなっています。
販売中の物件も、あまり動いていません。
やはり局地バブルの影響で価格が高くなったせいです。
当面この傾向、続きそうです。ああ、困った!
■シティインデックスときわ台、■スカイティアラ、■アデニウム板橋浮間公園、■クラッシィ アルテときわ台、■ブランシエラ板橋西台、■エコヴィレッジ蓮根みなみ公園、■パークホームズ板橋蓮根、■ミオカステーロ成増II、■グランスイート下赤塚、■ソライエ成増、■パレステージ成増
■アジールコフレ中野坂上、■シティハウス笹塚レジデンス、■ザ・パークハウス 中野タワー、■リビオ中野坂上パークフロント、■ピアース中野坂上、■プラウド上鷺宮、■グランドメゾン江古田の杜、■パークリュクス中野、■ヴォーガコルテ中野坂上
を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。
開催日時:5月13日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
5月13日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回のご参加も5名様で、
一部の方に待ち時間が多少ございました。
ここ3回ほどは5名様のご参加で安定しています。
「榊淳司のお奨めマンション速報」
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まろたんさん、こんばんは。
なるほど、思慮が足りないのが田舎者ですか。
思慮が足りないから、湾岸にタワマンを買う・・・
また、湾岸のタワマン人に怒られそうですね(笑)。
しかし、5年前は他に誰もタワマンの悪口なんて
言ってなかったのに、世の中の空気というのは
変われば変わるものですねえ。
湾岸擁護派が必死になればなるほど、
タワマン自体が間抜けな存在として浮かび上がりますね。
そもそも高いところに登りたがる、
という行為が傍から見ていると滑稽です。
はたまた、あの建造物が醜悪であることにも
気付けない感性は、やはり田舎者ですか。
考えれば考えるほどハマってきます。
でも、誰かが怒りそうなので、
このへんでやめておきます。
ごきげんよう 榊淳司
2017/04/20 20:44 | by Sakaki Atsushi榊さま。
まあ、つらつら思うんですわ。
我らニッポン国、いろいろありますが、誠にシブトイ。
トランプくんは、黒船=外圧ですが、我らニッポン国、
のらりくらり、チンたらチンたらで、やってゆきそうな。(笑)
タワマンについての牧野知弘さんの記事、私も一読しました。
「非東京人」ではなく「田舎者」と書かれていたような。(笑)
でも、ここでの田舎者とは、
田舎に暮らす人びとと言うことではなく「思慮が足りない」
というふうに、私は受け取りましたね。
「田舎者」という言葉は誤解を招きやすい。
で、田舎者に代えて、
「田吾作」もしくは「グーミン」を使ったほうが。(笑)
まあ、タワマンについては、この一句に尽きます。
「バカと煙りは、高い所が好き」(笑)
失礼致しました。
ごきげんよう。
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