アメリカ人の正義感を侮るな

今日は強めの雨が降っていますね。
まあ、ガンガンの日照りで暑いのよりマシですか。
帰宅する頃には止んで欲しいものです。

さて、今日も盛大に脱線しましょう。
まず、日本のメディアはまだあまり騒いでいませんが、
昨日死亡が報道されたオットー・ワームビア氏の事件です。
私のこのニュースを見た瞬間、こう考えました。
「これは開戦のキッカケになる」

亡くなったオットー・ワームビア氏については、大変お気の毒です。
怒りを抑えながら会見されたお父上もかなりご立派でした。
ある意味で、強いアメリカ人を体現していましたね。
トランプ君も間髪置かずに北朝鮮非難のスピーチを行いました。

案の定、現在のアメリカのメディアではこの事件で大騒ぎです。
トランプ君は「ワームビア君はもっと早く帰国できたはずだ」と
暗に前大統領のオバマ君を非難。オバマ君もいいわけの声明を発表。
今後は未だに拘束されている3人のアメリカ人の開放に
メディアの関心が移行するはずです。

一般的なアメリカ人というのは朝鮮半島情勢に無関心です。
北の三男ブーがミサイルを撃とうが核実験をしようが、
「それが我々に何の関係があるの」という態度が普通。
しかしオットー・ワームビア氏の「拷問死」はかなりのインパクト。
アメリカ国籍をもつ善良な家庭の子息で、しかも白人。
そのオットー君が北のホテルに貼ってあったポスターを
失敬しようとしただけで逮捕され、14年の懲役刑。
挙句の果てに拷問で殺されたのです。
そんなことを、偉大なアメリカが許せるはずがない、のですよ。

この出来事はトランプ君にとって、対応次第で大変な
フォローの風を吹かしてくれます。
まず、オバマ君の失敗を非難できます。
オバマ君はサヨクよろしく北には「穏便に」という政策に終始。
オットー君の父親にも「騒ぐな」と圧力をかけていたとか。
まるで日本の民進党とか社民党が好みそうな外交ですね。

まあ、オバマ君を非難するなんて大したことはありません。
何よりも、あのオットー君の悲しみに満ちた映像の記憶が、
多くの一般的なアメリカ人が忘れてしまわない内に、
斬首作戦やその他の北朝鮮への攻撃を行った場合、
アメリカ中で国を挙げて歓迎されることが請け合いだからです。

さらに間合いの良いことに、開戦の準備は整っています。
まあ、やや誤算はあのアメリカ海軍の間抜けなイージス艦。
当面は作戦行動ができませんね。艦長はキャリアを失うでしょう。
まあ、そんなことはどうでもいいことです。
あのイージス艦の代わりを海上自衛隊の護衛艦が
果たすことはできませんが。
自衛隊には巡航ミサイルがありませんから。
ただし、アメリカ海軍の作戦行動を支援することは可能です。
アメリカの空母を守るために自衛艦が出動できますから。
安保関連法案を通しておいてよかったですね。

オットー君の死亡により、開戦の確率は再び5割まで高まった、
と私は考えています。あのトランプ君が人権に言及していますから。
つまり「正義のために北を打つ」と唱えているのです。
あのトランプ君が経済的な利益ではなく
「正義」系の主張をすることは稀ではないでしょうか。
アメリカ人にとって正義はディール(取引)よりも優先します。
そこのところ、多くの日本人にはよく理解できません。

72年前に戦争に負けて以来、日本には正義が無くなってしまいました。
明治維新以来、日本は「神の国」です。神とは「天皇」
であるという道徳(=正義)の教育を行ってきました。
当時の日本人の道徳的な基盤は教育勅語にあると言っていいでしょう。
それが1945年の8月15日に崩壊しました。
以来、日本人にとって「正義」とはどこかインチキ臭いものです。
多くの人は一時期マルクス主義に正義を求めました。
しかし、それは教育勅語以上にインチキであることが知られました。
今の日本人にとっての「正義」の概念はバラバラ。
あえて共通項目を探せば「人に迷惑を掛けない」くらいですね。

アメリカ人は違います。彼らには彼らの正義があります。
それをひとことで言えば「自由と民主主義の国・アメリカ」です。
その基盤にあるのはピューリタニズムだと私は思っています。
ピューリタニズムとは、いってみればキリスト教原理主義。
教会を介さずに神様に対して誠実で潔癖であること誓うことです。

現在、アメリカ人の中でこういう考えを真摯に実行している人など
2%もいないと思います。でも、彼らの価値観のベースはそこです。
それがあるから、彼らは嘘つきが大嫌いなのです。
ヒラリー・クリントン君が2度チャレンジしても当選できなかったのは、
彼女は「嘘つき」だというイメージが強すぎるからです。
逆に、トランプ君はあけすけにものを言います。
少なくとも「嘘つき」には見えませんでした。

ところが今、トランプ君にも「嘘つき」疑惑が急浮上。
例のロシアンゲート問題ですね。かなりの窮地に追い込まれています。
しかし、今なら「オットー君を殺した不正義の国を打つ」ための
戦争を起こせます。その戦争には100%勝てます。
トランプ君はたちまち「偉大なアメリカ」のリーダーです。

日本人は長年、北がオカルト国家であり人道などあったものではない、
ということを当たり前のように眺めてきましたが、アメリカ人は違います。
彼らにとって、北はにわかに目の前に現れた極悪国家。
分かりやすい「敵」なのですよ。この現実を理解しないと、
今後の情勢を読み誤る可能性があります。

最後に、北に比べれば茶番としか思えない小池君の豊洲・築地問題。
まあ、ひとこと「アホかいない」だけでもいいのですが・・・
不思議なことに、あれだけの愚策を発表しておきながら、
小池君への逆風が増しているようには思えませんね。
都民ファーストとかいう烏合集団の政党の支持率も下がらず。

しかし、考えてみれば当然かもしれません。
多くの有権者には問題の本質が何も見えていません。
何と言っても、この東京には小池君に投票したおバカが
291万人もいたわけですから。蓮舫君に投票したアホも112万人。

小池君、どうやら総理大臣の椅子を狙っていますね。
一連の動きや発言を見ていても、東京への愛があるとは思えず。
ただ国政にいても裏切った安倍君に冷や飯喰わされるだけなので、
権限の強い東京都知事の椅子を取ってみただけ。
そして、折からの豊洲問題でゴネて目立ってみただけ。
いずれ国政に戻って総理を狙いたい、が本音でしょう。
しかし、彼女には政治的理念なんぞ皆無。
「総理になって日本を・・・に導きたい」という考えはないのです。

少なくとも安倍君には「憲法を改正して一人前の国へ」という
大きな政治的目標がありました。それに従って行動しています。
だから、彼の目標を妨げたい勢力から蛇蝎のように嫌われています。
小池君は、ただ自分への強力な反対勢力を育てずに、
常に高い人気と支持率を保ちたい、というだけが目標。
「総理になって日本を・・」ではなく「総理になりたい」
というおバカな願望を抱いているだけのオバサン。
彼女は政治家というよりもタレント型の政治屋ですね。


7月22日 (土)榊淳司の不動産売却&投資ご相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:7月22日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

7月22日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は4組様。
ただ、10分ほどお待ちいただいた方もおられました。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

購読料 1ヵ月 1,590
※購読料金のお支払いはクレジットカードのみとなります。お申込みは コチラから  次のページの右下「カートに入れる」をクリックしてください

メルマガ


2017/6/21 17:32 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんにちは。

そうですか。
定年後にそうなりましたか。
いや、いいことだと思います。
なりに構わないのは、一種傲岸ですね。
世間を見下したことになりますから。
まあ、私の場合は「めんどくさい」のが過半ですが。

今日の東京はうす曇りです。
さほど暑くありません。
来客予定もないので、原稿書きに終始します。
まろたんさんもお健やかに。

ごきげんよう 榊淳司

2017/06/22 14:09 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「dマガジン」というサービスがあります。
御存知のことかと。
月・600円くらいで多くの週刊誌が読みホーダイというもの。
数ヶ月前、私はコレに加入して、
女性ファッション誌も幾つか、パラパラと読んでみました。

今更ですが、女性の見た目の関心事アレコレを垣間見ました。
顔のメイク、頭髪のメイク、そして服装・小物類などなど。
例えば、中年になると薄毛・白髪に悩む女性が少なくないと。
そうだったのか、男と同じか、と今更なのですが知りました。

私は現役時代、見た目にはテマヒマ・カネを掛けませんでした。
しかし還暦を過ぎ仕事から離れて「シバリ」がなくなりました。
毎日出勤しなくて良い。出掛ける格好を整えなくても良い。
つまり、ダラダラしたままで良い身分となって思いました。
これはマズイなと。

それで、見た目=身だしなみに少し気配りするように。
トシを取りますと、顔はフケ身体もシマリがなくなりますから、
少しは気配りしないと「見た目、ダラシナク・ビンボウ臭く」
なり勝ちです。そういう風体の老人もいます。

そうならないように「シンプル」を基本に身だしなみを、
と心掛けるようになりました。
が、決してムリはせず「シンプル・シンプル」にと。
永いデフレのおかげで、ショボい年金暮らしでも、それなりに。
諸般、低位ですが安定は有り難いものです。

昨日は曇り空でしたので、よく歩きました。
ごきげんよう。

2017/06/22 04:44 | by まろたん

RSS feed for comments on this post.


Leave a comment

※こちらへ書き込みいただいたコメントは、承認後全て表示されます。
マンション購入に関する個別相談等こちらへ表示させたくない場合は、
専用フォームからお願いいたします。