孔子様は「君子豹変」なんておっしゃったそうな。
あるいは「過ちては改むるに憚ること勿かれ」とも。
しかしまあ、人間はそう簡単に変われません。
また、過去の過ちも認めたがりません。
過去の自分が誤っていた、何てことを自ら認めてしまうと
心の弱い人は精神に狂乱状態をきたすことだってあります。
だから、人間の頭脳には「頑迷」という安全装置が付いています。
つまり、精神の安寧を守るために過去の過ちは
「絶対に」認めないように、アマタを自動的にバカにします。
あるいは、「思考停止」という言葉を使う人がいます。
その考えを進めていくと、その先には自分の考えの過ちを
証明する何かに行きつきそうなときには、
自動的に思考回路が止まってしまうのです。
こういうアタマの自衛装置は誰にでもついています。
そして、本人が気づかないままに作動しています。
人間とはそうやって自分の心を守りながら生きているのです。
しかし、それではいろいろと不都合が生じます。
まあ、今の日本は平和ですから致命的な事態には至っていません。
分かりやすく言うと「国際紛争はすべて話し合いで解決できる」
という誤りを幼い時から信じてきた人がいたとします。
これは明らかに誤りなのですが、そういうことを信じてきた人は
絶対にその間違いを認めようとはしません。
今のところの日本では目の前でその考えは破綻していません。
戦後72年、どこからも戦争を仕掛けられていませんから。
でもまあ、その考えは間もなく全くの誤りであることが露見します。
自分に不都合な真実や過去の誤りを認める、という機能が
普通の人間のアタマには備わっていない以上、
そういう機能を身に着けるためには訓練が必要です。
アメリカ人の大好きなディベート自体には何の生産性もありませんが、
時おりはそういう機能を身に着けるための訓練になります。
ただ、あれを何度もやったからと言って必ずしも
そういった自省の機能が身に着くとは限りません。
頑迷な人は何をやっても頑迷なことが多いもの。
ゴルゴ13は「自分を冷静に見つめられる男」であるとか。
彼の超人的な能力の源泉のひとつがそれ、
ということになっています。
「自分を冷静に見つめる」なんて、
いかにも誰もができそうじゃないですか。
しかし、そうそう誰もができないからゴルゴ13はスゴイのですね。
身近なところで言わせてもらえば、
私のようなプロの物書きは「自分の文章を冷静に読める」という
ことが必須の能力です。しかし、別に大したことはありません。
新聞記者なら誰でも身につけている能力です。
さて、どこまでも自分に不都合な真実を認めない人がいます。
あるいは、自分の過去の過ちは何が何でも否定するお方。
「国際紛争はすべて話し合いで解決できる」が誤りであるなんて
今や常識に近いものがあります。しかしサヨク君の多くが
未だにこれに近い主張をしています。
こういう人々は一種の低能者と呼んでいいと思います。
まあ、韓国なんて国ごと低能ですね。それはいいとして。
そういった低能者の精神自衛機能に付け込むビジネスがあります。
政治なんてビジネスではありませんが、
ものすごく人間の低能性に付け込んでいますね。まあビジネスでは
いろいろあるのですが、みなさんが意外だと思われるものを
ひとつ上げると、湾岸のタワーマンションです。
あれのどこが低能ビジネスなのか説明しましょう。
まず、湾岸のタワーマンションは
1 地ぐらいの低い埋立地に立地する
2 超高層建築という技術的には未完成分野の建造物
3 地震による被災の可能性が高い
だいたい上の3つの理由から、資産価値の基礎が脆弱です。
これはちょっと冷静なアタマで考えれば誰でも分かること。
つまり地震や建築工事欠陥の露見など、何か事件があったら
あっという間に資産価値がするすると落ちていく定めにあります。
3.11後の海浜幕張エリアの中古マンション市場がその好例。
事件がなくても東京がフロンティアを必要としなくなる
2030年以降は衰退するのが確実視出来ます。これ、自明。
ですから、筋のいいお金持ちはまず湾岸埋立地に手を出しません。
少なくとも、東京で4代以上さかのぼれる富裕層の方で、
豊洲や有明にタワーマンションを購入して住んでいる人を知りません。
そもそも彼らの磨かれた美的センスでは、タワーマンションという
醜悪な建築造形物は選択肢に入らないことが多いようです。
だから、湾岸タワーは「田舎者が住んでいる」というイメージ。
東京に出てきてまずまずの収入を得た人が湾岸にタワマンを買います。
しかし、そのうち何人かは心のどこかに疑問を感じるはずです。
素晴らしい眺望は、感性が摩耗していなければ数週間で飽きます。
最初は豪華設備巡りも楽しいでしょう。でも、それも必ず飽きます。
それでも彼らは自分の選択が間違っていた、とは認めません。
「自分は未来が広がる街の最新鋭のタワマンに住んでいる」という
満足感に浸っているのだ、ということを繰り返し
自分の心に刷り込もうとするのです。心の自衛ですね。
「もしかして間違っていた?」なんて、考えたくもないのです。
最近では誰でもSNSなどで情報発信できるので、
そういった自分が思い込もうとしている満足感を、
様々なカタチにして発信しようとする人が大勢。
自分の選択が間違っていなかったことを確認したいわけです。
一方、マンションデベロッパーはそういう彼らの心理を利用します。
「住んでいる人はあんなに満足しますよ」という情報を
拡大再生産させて広告に表現し、モデルルームで煽ります。
しかし、デベロッパーはきちんと不都合な真実を知っています。
だから、広告代理店へのオリエン資料には明解に
「湾岸のタワマンに住みたがるのは、基本的に見栄っ張り」
と書いてあるわけですよ。言い方を変えれば「低能者」でしょ。
湾岸のタワマンを買った低能者たちは、心の自衛本能を働かせて
「自分たちは素晴らしい選択をした」という虚栄の海を泳ぎます。
しかし、そこはいつまでたっても湾岸の埋立地です。
いつかは資産価値が急落するリスクを背負っています。
「国際紛争はすべて話し合いで解決できる」と考えている
おバカな人たちも、北から飛んでくるミサイル一発で
その薄っぺらな虚構が吹き飛ばされてしまいます。
湾岸のタワーマンションは地震や中国人の爆売り、
金融引締めなどが幻想を吹き飛ばすキッカケになりそうです。
それにしても、この日本・・・低能に付け込むビジネスと
政治的主張が蔓延っています。お隣ほどではないにしろ。
募集中の早稲田大学オープンカレッジの私の講座ですが、
すでに定員の過半が埋まったそうです。9月21日時点であと9席。
申し込まれる場合は、お急ぎください。
自宅購入、不動産投資で失敗しないための
「マンション格差」の見極め方
業界経験30年超のマーケットウォッチャーが語る
マンション資産価値の真相
を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。
開催日時:10月28 日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
10月28日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は2組様。
待ち時間は全くございませんでしたが、
次回も同じようになるかどうかは分りません。
ゆもちん様 こんにちは。
確かに、団地は防波堤になるのですよ。
今の木場あたりは江戸時代から散々津波に襲われています。
ここしばらくないので「のど元過ぎれば」状態。
しかし、来るときには来ますからね。
豊洲や有明の高層マンションは、
津波でエレベーターがやられるかもしれません。
そうでなくても潮風で建物の傷みが早いのに。
まさに低能ビジネスですよ。
ではまた ごきげんよう 榊淳司
2017/10/07 14:33 | by Sakaki Atsushi榊さま
こんにちは
東京は、江戸時代に遡ると東海道(京浜東北線)の東側は海ですよね(笑)
東京は、江戸時代からの一大埋立地です。
一方で、渋沢栄一さんらによって開発された、田園調布は、その名の通り、大正時代におそらく日本初の郊外住宅地「田園都市」として中堅層向けに分譲されたそうです(笑)
一方で、団地などを防火壁代わりに建造したりもしております(笑)代表的なものを下記に
①都営白髭東アパート(長さ1.1km、高さ40mの壁)
②川口市にある川口芝園団地
③千葉にある高洲第一団地
④最後は、軍艦島
豊洲の高層マンション群も、最終的には防波堤ということで宜しいのでは(笑)
2017/10/07 09:10 | by ゆもちんまろたんさん、こんにちは。
東京は朝夕少し寒くなってきました。
スナックが今またブームだとか。
まあ、私には関係ないことです。
もう、昔みたいにヘビーな飲み方はできません。
60過ぎて飲食店は辛いですね。
客の相手なんかしたくなーい。
バカの相手なら広告屋時代に不動産屋や
代理店の営業を相手に一生分やりましたから(笑)。
お遍路は今月末ですか。
体力を養わなあきませんね。
今日も会食です。
仕事が進みません(笑)。
ではまた ごきげんよう 榊淳司
2017/10/04 15:50 | by Sakaki Atsushi榊さま。
我がマンションの道路を挟んだ向かいにある、
スナックが店仕舞いしました。
店主が高齢になったことと、売却し資金化したいというのが、
理由のようですわ。
スナックは50坪ほど。更地にして駐車場にというウワサ。
ワタシ、このスナックが店仕舞いしてホッとしております。
セイセイしております。
理由は簡単に説明出来そうもありませんので、カツアイ。
マンションの直ぐ近傍に小さな呑み屋が2店あります。
1店は焼き鳥屋で、店主は70歳。
年齢からして、そう遠くない日に店仕舞いでしょう。
もう1店は居酒屋で、夫婦でやっています。
年齢は見た目60代かなと?
ほとんど客が入っていない様子で、道楽仕事のような。
ここもあと10年は保たんでしょう。たぶん。
町全体が「場末」の様相、フンイキですわ。(笑)
四国お遍路は今月の下旬に計画してます。
会食、お楽しみですね。
ごきげんよう。
トスカ兄さん、こんにちは。
まあ、役人の所業は古今東西変わりません。
あの責任回避体質には虫酸が走ります。
似たようなのは民間にも多々いますが。
超高層建築というのは、
いまだに工法などが確立されていません。
もっと確立されていないのはメンテナンス工法。
ハナから建築するよりも、修繕の方に時間がかかったりします。
さらに言えば。潮風吹きすさむ湾岸での
超高層マンションはもしかしたら
寿命が50年ちょいかもしれません。
まあ、今は壮大な実験期間中のようなものです。
やまておいてよかったと思いますよ。
ではまた ごきげんよう 榊淳司
2017/10/03 13:32 | by Sakaki Atsushiまろたんさん、こんにちは。
ちょっとだけPCが回復しました。
いつまでもつのやら。
新しいのはまだ届きません。
どうやらウイルスみたいですね。
なーんもせんでも患うのがネットの世界。
考えてみれば、そこいらじゅう低能ビジネスですね。
サヨクも低能ビジネス。
中国や韓国の反日も低能ビジネス。
湾岸のタワーマンションも、
もちのろん低能ビジネス。
貧困が低能を生み、また貧困につながる。
悪循環が続くわけです。
頭が硬い人は救われません。
今日はメディアと会食。
明日はデベとメーカーさんとの三者会食。
その間にアタフタと働きます。
まろたんさんの日々が羨ましい。
そろそろお遍路ですか?
ごきげんよう 榊淳司
2017/10/03 13:28 | by Sakaki Atsushi榊さま。
現代ニッポンの「最大の低能ビジネス」は、
間違いなく底辺高校・大学ですよ。(笑)
まあ、しばらくは続くでしょうね。
もうひとつは、
「貧困ビジネス」ですわ。
これも、低能ビジネスとカブっています。
なぜなら「低能=貧困」ですからね。(笑)
田舎もんが存在するから、都会人の存在があります。
貧困が存在するから・・・、低能が存在するから・・・。
と。
他の事象もすべて、以下同文、ですね。
これは人類が消滅するその瞬間まで、不変ですわ。
「逃げ切り世代」の寝言・たわごと、でした。
ごきげんよう。
榊さん、こんにちは。
霞が関のお役人さんは自分達が犯した過ちを絶対に認めないようですが、それは結局のところ人間の本能に根差しているのですか。日銀総裁のK氏などは役人中の役人でしょうから、現実の物価上昇率が自ら設定した目標よりはるか下であっても、自分のやり方が間違っていたなどとは決して認めません。それでも、K氏が厳しく批判されるということはなさそうですから、ひょっとしたら、日銀総裁とは思いのほか気楽な商売なのかもしれません。
>2 超高層建築という技術的には未完成分野の建造物
日本で最初の超高層ビルである(らしい)霞が関ビルが完成して半世紀近くも経っていますから、超高層建築技術はすでに確立されているのかと思ったら、違いますか。そうすると、これから色々と問題が出て来る可能性もあるわけですね。実は数年前に、東京湾岸ではない場所に建設中のタワーマンションに興味を抱き、少し検討してみたのですが、踏ん切りがつかず購入を見送りました。今思えば、それで良かったのかもしれません。
ごきげんよろしゅう。
2017/10/03 01:24 | by アル中のトスカ兄さんまろたんさん、こんにちは。
PCの反乱はかないまへん。
しかし、PCのない時代を知っている身としては、
口汚く文句もいえまへん。
まろたんさん、終わり良ければ総て良しですよ。
サラリーマンは雨の日も風の日もご出勤。
私はハメハメハ大王みたいに、
天気が激悪の日は行きません(笑)。
借金は山ほどありますが。
早く新しいPCで仕事がしたい。
ごきげんよう 榊淳司
2017/10/02 18:04 | by Sakaki Atsushi榊さま。
22日の総選挙。投票率は低いのでは?
そうなれば自民有利かと。
それはともかく、われらニッポン、人材不足ですなあ。
もう政治に期待していないのでしょう。タミクサは。
平和ボケも合わさって、思考停止、投げやりマインド?
今日朝から、当地は本降りの雨。
そんな中、我がマンションから出勤する住人。
スーツを羽織りネクタイをしめ、あーあ、です。
あーあ、の意味するところ、御賢察下さい。
高齢者以外の住人はローンを背負っていますから。
たぶん、ね。
ときどき、思うんですわ。
「終わり良ければ、すべてヨシ!」
と。
まあ、こんなところで。
ごきげんよう。
RSS feed for comments on this post.