先日、海外からあるお客様が日本にやってきました。
好青年です。彼にとって初日本。私の回りには
彼のお世話になった人がたくさんいます。
それで、歓迎の宴が連日催されたのですが、
私もその内の一夜に参加してきました。
場所は湾岸エリアの一隅に立地する、とある会員制ホテル。
場所を知らされた時からいやーな予感。
だいたい、私はあのあたりにいい思い出がありません。
行く度に不愉快な思いがあって、ぷりぷり怒ってしまいます。
今回も、まさにそうでした。
まずは近隣の巨大な商業施設でお買物。
あの街に、ああいう商業施設は果たして必要か疑問ですね。
再開発で誕生した施設は、やたらとゆったり作ってあります。
つまり、こっちとらたっぷり歩かされます。
そのホテル、駅から「徒歩5分」とあったので、
それを信じて空中を走る交通システムに乗りました。これが失敗。
降りてからたっぷり10分は誰もいないビルの傍らを
歩かされることになりました。
湾岸というのはどうしてああも非人間的なのでしょう。
そして、ホテルは会員制なので外見的な華やかさがゼロ。
まあ、仕方ありません。しかし、内装その他はやたらと豪華。
私が今までで泊まった中では、まあ最高級ですね。
いちおう「リゾート」を謳っています。
でも、11階の窓から見えたのは運河と貨物船。
人工的で味気ない埋立地「湾岸」の風景です。風情ゼロ。
そのホテルは分譲方式だそうです。
参加者の一人が「僕最近、ここを買ったのですよ」というので
価格を聞くと1300万円。でも一部屋30口で共有登記。
つまり、80平米ほどの1ユニットが3億9000万円で販売され
それがすべて売れてしまったといいます。
1口もっていると、年間12日間の利用権があります。
利用料は1泊1万円から1.5万円程度だとか。ふうーん。
不動産としてはありえません。
だって80平米で3億6千万円ですよ。しかも埋立地の湾岸。
新交通システムの駅からだって実質徒歩10分。
そんなのマンションだったら坪単価150万円の世界です。
80平米だったら3800万円でしょ。倍でも7500万円。
それが3億6千万円。それでも、完売するのが今のニッポンですね。
そこを開発して販売したのは有名なリゾート開発会社。
何ともボロいビジネスではないですか。
マンションよりもよほどにもうかりそうな気がしました。
さらに、その会に参加した中でお二方が会員だったのですが、
ご両名とも不動産のプロですよ! ギョエーの世界です。
絶対に、圧倒的に、どう考えても、元が取れない買物ですね。
確かに、従業員のサービス水準は完全に一流ホテルのそれ。
ロビーですれ違う宿泊客はみな上質な富裕層の外見。
泊まって不愉快なことは何もありませんでした。
サービスは完ぺきと言っていいでしょう。
しかし、一口1300万円で買えるのは1年12日の有料利用権。
誰かに売るには高額な名義書き換え料が必要だとか。
私的にはお買物としてはあり得ませんね。
ハワイのホテルならまだしも、東京の、湾岸の、
筋のいい富裕層に蔑まれる埋立地ですよ!
東京で最も殺伐とした風景を眺めるために1300万円。
年間の維持費が10万円ちょっとだとか。信じられませんね。
まあ、貧乏人の私には考えられないお買物です。
でも、ジェットバスは素晴らしかった!
このブログでは何度か書いていますが、
リゾートマンションというのは理屈の上で成立しない商品です。
年に100日くらい泊まるのなら買う意味があります。
住むのなら、全然OKでしょ。
でも、年に10日程度しか使わないのなら、
その都度温泉旅館を予約すればいいと思います。
掃除はしなくていいし、食事も出てきます。
維持費がかかって、掃除や料理を自分でする
リゾートマンションには購入する意味がありません。
それでも、多くの人がああいうマンションを買いました。
多分、98%以上の人が後悔をしているはず。
前回のテーマは「低能ビジネス」でした。
この「会員制」で「所有権(実質は利用権)」を販売して
年間の維持費を徴収できるホテル分譲は、
私が知っている中でも、かなり高度な低能ビジネスです。
いやはや、その精緻な仕組みにビックリしました。
見事に不動産のプロを籠絡していますね。
まあ、それとは別にパーティは大いに盛り上がりました。
現地スタッフ君は疲れて早めにおねむ。
盛り上がったのは私も含めて歓迎委員会のオッサンたち。
やってきたお客様の住む島では火山が噴火して、さあ大変(笑)。
しかし、鹿児島の桜島やハワイ島の火山のように、
観光資源になる可能性が高まっています。
ニュースで取り上げられるのも大きなメリット。
だいたい、私たちがよく行く中心地の街からは70kmも離れていて、
場所は北東方面。火山灰の心配もほとんどありません。
今後が見学ツアーもメニューに入ってきそうですね。
募集中の早稲田大学オープンカレッジの私の講座ですが、
すでに定員分が埋まったそうです。
今後のお申し込みについてはキャンセル待ちとなるようです。
あしからずご了承ください。
自宅購入、不動産投資で失敗しないための
「マンション格差」の見極め方
業界経験30年超のマーケットウォッチャーが語る
マンション資産価値の真相
を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。
開催日時:10月28 日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
10月28日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は2組様。
待ち時間は全くございませんでしたが、
次回も同じようになるかどうかは分りません。
まろたんさん、こんにちは。
しかしまろたんさんも枯れませんね(笑)。
そんなもん、金はろうてまで聞きとうおまへん(笑)。
私も市民講座の教壇に立ちますが、
妙齢の女性が受講者にいるなんて、
まったく期待していませんよ。
ジジババのオンパレードでしょう。
こっちも夕方になって雨が降ってきました。
私も貧乏人よりもお金持ちが大好きです。
私が嫌いなのは中途半端なサラリーマン。
せこくていやしくて嫉妬深い連中。
私は27で社長になりましたが、
年上の仕事ができないサラリーマンと付き合うのが
いちばん嫌でしたね。まず最初に嫉妬されますから。
あとはカネや飲み食いをたかりに来ます。
会社の経費を使って飲み食い出張が大好き。
ああいう生き方を10年も続けたら、
すっかり奴隷根性が身に付いて離れません。
会社にしがみついて生きるしかないですね。
ああ、やなことを思い出しました。
お金持ちに成功者は大好き。
あんまり向こうが相手にしてくれませんが(笑)。
ではまた ごきげんよう 榊淳司
2017/10/06 17:52 | by Sakaki Atsushi榊さま。
いつの世も階級(階層)社会です。
頂上があれば底辺もあります。
で、前にも書きましたが、
上層の人のほうが付き合いやすい。
金持ちケンカせず。
性格の歪んでいる人が少ないような印象。
いっぽう、
下流・底辺の人は、妬み嫉妬する人々が多いような。
ひがみ、卑屈になっておる。
ですから付き合いあい難し。と。
昨日は地元大学で或るセミナーに出席。
たまたまですが、ワタシが座っていた席の隣に、
息を飲むような妙齢の美人が座りました。
ワタシ、ボールペンがなくて困っているところに、
彼女がスッとペンを差し出してくれました。
何も言ってないのに。
さて、この先ですが、
スイマセン、ここから先は有料になってますんで。(笑)
ジョウダンはともかく。また、気が向きましたら。
枯れませんねえ。(笑)
今日は終日雨の予報。
ごきげんよう。
トスカ兄さん、こんにちは。
昨日はマンション業界の超大手企業の役員さんとご一緒していました。
その方も私のブログを読まれたようで、ホテル分譲事業に興味津々。
だって、儲かり方が半端なさそうですから(笑)。
ああいうゴージャスな空間で過ごすひと時のために
大金を費やす富裕層がいる限り、事業は成功します。
今後、増えそうな気もしますね。
中国人の富裕層が好んで買いそうな(笑)。
まあ、私にはあまり関係のない話です。
ではまた ごきげんよう 榊淳司
2017/10/05 12:17 | by Sakaki Atsushi榊さん、こんにちは。
榊さんが訪れたと思しき会員制ホテルのホームページを見てみました。最も高価な会員権価格は、年間12泊タイプで約2350万円、同24泊タイプで約4490万円ですね。いずれも最上階らしい23階にあります。いやぁ~驚きました。世の中には裕福な方がいらっしゃいます。このホテルの会員権を購入された方は、年収は少なくとも数千万円、保有金融資産は同数億円、といったところでしょうか。
客室の画像を見ると、あまりにも豪華なので、仮に私のような貧しき民が利用したら、多分餅つかない……ぢゃなくて落ち着かないでしょう。窓から見えるものは、榊さんが書かれているように、どうやら人工構造物ばかりのようで、人によって好き嫌いが分かれそうです。
会員制ホテルというビジネスモデルを考え出した方は、かなりのやり手ですね。従来のホテル事業とゴルフ会員権の仕組とを融合させたのでしょうか。対象は富裕層であり、彼らの自尊心をくすぐる商売のようですから、ある程度高価な方が受け入れてもらえそうです。なるほど、ぼろい商売とはこういうものを言うのですか。私も何か考え出してみます(大嘘)。
ごきげんよろしゅう。
2017/10/05 00:44 | by アル中のトスカ兄さんRSS feed for comments on this post.