集団心理、というのは侮れません

昨日は拙著次作の打ち合わせと、その流れの忘年会。
といっても私の編集担当者さんおふたりとささやかに。
次作打合せでは、そのテーマについていろいろな深掘り法を探りました。
既存の関連本もほんの少し出ています。
まあ、どちらかというと今回も地味なテーマですね。

「誰に読んでもらうのか」
「社会に何を訴えるのか」
「この本を出す意味は」
なーんてことを真面目に考えているわけですよ。
私も編集者も基本は真面目なタイプなので。

しかしこういう作業。
マンションの広告コンセプトを考えるよりも
遙かに楽しいし、意味があります。虚しさはありません。
何よりも編集者さんは広告代理店営業やデベ事業担当や
販売会社担当者と比べると、ウントコサ賢い。
知識と教養はもちろん、常識も理解力も人並み以上ですから。

「ああ、わたしはどうして20数年も、ああいうアホな業界に身を沈めていたのか?」
そう考えると、そこは虚しくなりますね。
しかし、リーマンショックがなければ、
今でも広告制作屋の社長だったかもしれません。

本を作っていて思うのは、よい本で売れないものは多数あります。
もちろん、幸運にも売れて多くの人に読まれる本もあります。
しかし、つまらない本がたくさん売れると言うことはありません。
まあ、過去にはタレント本などであったかもしれませんが。

だから、最低限「売れる」条件である「良い本」のクオリティを
整えなければなりませんね。
ネット上で転がっているようなネタを集めて
紙の本を作るのは、ほとんど虚しい作業です。
しかし、そういう本も世の中には多いですね。
資料で集めた1冊を読みましたが、酷い内容。

まあ、次作はじっくりと準備をするつもりです。
でも、その間に別の会社から緊急出版の話が入って来たら
乗るかもしれません。テーマ次第です。
私は準備が整いさえすれば、30時間で
本1冊分の原稿を書きあげることができます。
つまり1週間の時間を空ければいいわけです。
カンタンではありませんが、困難でもありません。
しかし、今のところそういうテーマはなさそうです。

さて、今年は世間一般もマンション業界も、
大きな事件が起こりませんでしたね。
世間的には座間の殺人くらいですか。
あとは下らない不倫のニュースばっかりだった様な。
まあ、小池オバサンの新党旗揚げとそのオオコケには笑いましたが。

マンション業界も大きな事件はほとんどなし。
ロンドンのタワマン火災がちょっと話題になりました。
それ以外は大した話は出てきませんでした。
で、2018年はどうなるのか?

ここのところ、原稿料がもらえるメディアに
それについてはもう5本くらい記事を書いたような(笑)。
だからここでは省略。バカッぱなしにしましょう。
その方がこのブログらしいでしょ。

マンション業界は、すでにほぼ年末年始の長期休暇に入っています。
あの方々はどういう風に休暇を過ごすのか?
別に特に変わったところはありません。ちょーふつう。
不動産屋のブローカー系で儲かっている輩は海外に行きますが、
マンション業界人はほとんどがサラリーマンです。

連中の場合、普段は忙しいのですが情報発信力は低レベル。
だから、あまりSNSには登場しません。
登場しても、ロクな情報を発信できません。
せいぜい「どこ行って、なに食った」レベルです。

オッサンたちは、だいたいこの間に家庭サービス。
ふだん、無茶苦茶家庭をないがしろにしているので、
正月くらいは家族や親せきにヘコヘコしながら過ごします。
中には減圧剤を飲むのをサボって、この時期に昇天と言う例も。

そして、休暇終了。1月の第2週とか3週になると、見事に復活します。
銀座六本木赤坂界隈では、堅気の世界からリターンした
不動産屋さんたちが「今年もやるぞー」とオダを上げます。
しかし、1月ってとっても重要なのですよ。

まず、2018年なら9日土曜日のモデルルームの客入りで、
その1年の販売動向が占えます。
大きな事件が起こらない限り、正月過ぎの傾向は
夏前までの売れ行きを左右しますね。

人間の集団心理とは不思議なもので、
各人が正月のやや長めの休暇を過ごすうちに、
みなさんそれなりに冷静になっているのですね。
マンションを買いたい奴はもっと買いたくなるし、
迷っている奴はさらに迷うのですよ。
ありていに言うと、正月の間に「自分を見つめ直している」。
だから、新年一発目の集客ウィークエンドが重要なのです。

株価も、新年初日は実に注目です。
では、来年の初日はどうなるのか?
まあみなさん、注目しましょうね。
さよなら、さよなら、さよなら。

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1月20日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:1月20 日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

1月20日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は2組様。
待ち時間はゼロでしたが
次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2017/12/20 23:34 Comments (4)

4 Comments

奏子さん、こんにちは。

私も約8年前に情報商材市場に参入。
もう旬を過ぎていたのか、
私の商材がつまらないのか、
儲かりはしませんでしたね。
まあ、普通のサラリーマンの年収くらいは稼ぎましたが。

やっぱり本業をコツコツがいちばんだな、
と思って日々ルーチンにいそしんでいます。

奏子さん、ジアタマいいので文章は早くなりますよ。
これといってコツはありません。
たくさん本を読むことですね。

では、お待ちしております。

ごきげんよう 榊淳司

2017/12/22 13:24 | by Sakaki Atsushi

まろたんさん、こんにちは。

今日の東京はいい天気です。
でもやや寒いですね。

新潮45、読んでいません。
まあ、世の中のだいたいのことは
「どーでもいい」で済ます人間なので、
そのあたりはあしからず。

最近、「どうせあと20年しか生きひんし」
と思うと、いろいろ変わってきます。
まあ「どーでもいい」が多くなりますね(笑)。
ある意味、お気楽になります。
肩肘が、ますますふにゃふにゃになりますわ(笑)。

残りの人生のコンセプトは
「まあまあ、テキトーに」でしょうか。
とは言っても、目先の仕事に手を抜くわけにもいかず。
ジャーナリストとして、そこそこ仕事もしたいような。

また来年2月頃、事務所飲み会を企画します。
次回はもう少し人数が少なめになるように(笑)。

ではまた ごきげんよう 榊淳司

2017/12/22 13:20 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

> さよなら、さよなら、さよなら。
って、榊さま、まーだ早いじゃん。まだまださ。(笑)

「やっつけ仕事」と言いますよね。
おます。あります。やってます。現実には、みなさん。
ですが、
或るトシを超えたら、ヤッツケ仕事って、
うーん、人生、もったいないような気もしますが。

新潮45・今月号の、幾つかの記事。
うーん。なんて言うのかなー。
うーん。結局、このテードかと。
このテードの記事に、出版社は日銭を払うのかと。
でも、五木寛之さんの記事は秀逸だったと。私見。

他を批判することを逡巡していては、如何?と思います。
他を批判すれば我が身に厳しく返って来る。
まさにココでしょう。だからこそ、他を批判する。
でなければ「和気あいあい」のドツボに。(笑)

ニンゲン、オモテとウラがありますね。
オモテはきれい事。ウラは・・・ドロドロのドロ。
ここに切り込まなければ、そんなん女学生のポエム。
昭和の苦労人が言うのですから、マチガイないかと。(笑)

まあ、当世は、いよいよ「ゼニ」です。
当世だけでなく、いつの世も同じかも知れませんね。
トシくえば、つくづく分かります。
だから、ひとみな、日銭稼ぎに励む。(笑)

昔の同僚の言葉。
カレ、新しいプロジェクトの一員に成るとき、こうい言った。
「あーあ。また、ニンゲンの嫌な面を見なくてはならない」
と。
ワタシ、黙して頷きました。

あーあ。バカが羨ましい。(大笑)
ごきげんよう。

2017/12/21 17:42 | by まろたん

こんにちは。
リーマンショック直前に偶々自宅を売り抜くという強運の持ち主でした奏子です。

売れる本のテーマ作りのお話、実に興味深いです。
マーケティングの基本って業界問わず実に地味でシンプルだと思うのです。

私がIT業界駆け出しだった10数年前、急激に増殖し始めたいわゆる「情報商材」
ネタを集めてダウンロード形式や非公開サイトにしてネットで売るだけ。
ネタさえ仕込めばほぼ自動でお金が入る、実に楽チンでボロい商売です。
よくある「1日10分で年収1億円」みたいなバナー広告の正体は99%これですね。

でも「ネット上で転がっているようなネタを集めて」きただけの情報商材は
内容がお粗末なことにネットユーザーが気付き始めるとともに淘汰されました。

パソコンかスマホさえあれば1日10分で年収1億円、理論的には十分可能です。
ただ、良いネタを仕込むのは大変。紙の本と同じですね。
肝心の商材を作り→その存在を知ってもらい→お金を出して買ってもらうまで。
このプロセスを省略して「1日10分で年収1億円」とか美味しいこと言っちゃうから
世間の大半の人々に怪しまれ、買われても仕込み段階で挫折するから詐欺扱いされ。
そうして美味しい部分に辿りつく人が少ないから稼げます。
私ももう少し楽したいので、もう少しネタ仕込みを頑張らねば(←ザ・面倒臭がり)
(文章にしてもPC言語にしても)書くのがもう少し早くなりたいです~。

P.S.榊さんのパソコン環境改善、頑張ります。ご興味あればIT業界裏話もします(笑)
その面白さに応じたマンション裏話、期待しております♪←ちゃっかり

2017/12/21 17:39 | by 奏子(Kanako)

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