この戦争の経済効果を読む

私はいろいろなメディアに原稿を書いて原稿料をもらいます。
中には金融に関することも突っ込んで書いたりします。
また、経済について書くこともあります。
何といっても不動産市場は経済の一部ですから。

しかし、私は経済について専門教育を受けたワケではありません。
ただただ、いろいろな本や記事を読んでいるうちに、
なんとなくアレコレと書けるようになっただけです。
今でも分からないことだらけです。

最近、最もわからないのは日米の長期金利の差。
日本はほぼゼロなのに、アメリカは2.9％くらいになっています。
アメリカで住宅ローンを借りると3％台でしょうか。
今この瞬間、日本の住宅ローンが3％台になったら
不動産価格の大暴落は間違いありませんね。
まあ、そんなことはあり得ませんが。

さらに言えば、今後この日米の金利差が開けばどうなるのでしょう？
普通に考えれば、お金を円で運用するよりもドルに替えた方が
確実に金利収入を得ることができます。
だから円を持っている人は円を売ってドルを買います。
つまり外国為替の相場は円安に振れるはず、なのです。

しかし現実は違います。日米の金利差は徐々に拡大しているのに、
実際は円高ドル安傾向にありますね。なぜでしょう？
私はそのことをまったく説明できません。日経新聞には

１　アメリカの景気先行きに懸念
２　2－3月の季節要因
３　日本の経常収支が黒字だから

といった記事が出ていました。でもねえ、それだけでしょうか。
私は他に何かあるような気がします。

前回からの続きではありませんが、米朝開戦の
経済への影響について考えてみたいと思います。
まず、短期間でキレイに終わった場合、
これは世界経済にとってかなり好材料になります。
特に、日本経済にとっては大歓迎な事態です。

１　攻撃にさらされるリスクの解消
２　戦後処理、復興に向けて巨大な需要が発生
３　軍事関連のイノベーションが発生？

ミサイルが飛んでくる、テロが起きる・・・
そう言う不安がなくなると、人々は経済活動に専念できます。
不動産の購入、といった大きな取引に踏み出しやすくなります。
さらに、朝鮮半島の北側がまともな政府によって
統治されると、日本との経済関係が生まれそうです。
もちろん、そこで最も儲けそうなのは韓国企業ですが。

もし米朝が戦うとイラク戦争よりも本格的な戦いになります。
そうなれば、私たちが知らないような兵器や新技術が
注目を集めることも考えられます。
例えば、アメリカは本気で北に対してサイバー攻撃を仕掛けます。

現状、ロシアや中国、北朝鮮は平時でもアメリカや西欧、
あるいは日本に対してサイバー攻撃を仕掛けてきています。
しかし、アメリカがどこかの国にサイバー攻撃を仕掛けた、
という話を聞いたことがありません。

もし、アメリカが本気でサイバー攻撃をやったら
どの程度の威力を発揮するのでしょう？
私はおそらく、世界一の実力だと思います。
アッと驚くような結果を出してくれるのではないでしょうか。
そこから、新しい技術や産業が生まれそうです。
日本にとっても巨大なビジネスチャンスとなる可能性があります。

戦争というのは、それで被害を受ける人には気の毒ですが、
そこから画期的な何かが現れるケースが多々あります。
ライト兄弟が初飛行に成功したのは1903年。
その11年後に起こった第一次世界大戦で、
航空機は主要な兵器のひとつとなっていました。

第二次世界大戦での最大の戦争革命は、核兵器ですね。
それ以降、核保有国は徐々に増えていきました。
しかし、その後核保有国同士の戦争は一度も起きていません。
まあ、今度起きそうではありますが。

ベトナム戦争からは「どこに敵がいるか」を探す
赤外線センサーや暗視ゴーグルがものすごく進化しました。
今、アメリカがベトナムのジャングルでゲリラ戦を
戦ったらベトコンに圧勝できると思います。

湾岸戦争やイラク戦争では、兵器の性能が違う軍隊同士では
まともな戦闘にならないことを世界に知らしめました。
北朝鮮軍がアメリカ軍と対等に戦える場面はないはずです。
戦争が始まれば、関心は彼らがどの程度「悪あがき」できるか。

まあ、そんなことは三の次なのですが、
戦後処理に関して日本も相応の負担を求められそうです。
政府の予算は毎度ギリギリなので、何か特別のことをするには
新たに国債を発行しなければいけなくなります。
すると、多少なりとも日銀は金利を上げざるを
得ないのではないでしょうか。
それは高騰した不動産価格に冷や水を浴びせることになります。

さて、もっとも危惧すべきはヤケクソになった北が、
日本にミサイルを撃ちこんだりテロを起こす事態。
私は原発でもやられない限り、
さほど大きな被害はでないと予想しています。

しかし「日本は危険」というイメージを世界に植え付けます。
これは「日本売り」を誘いそうな気がしますね。
ただ東日本大震災の時の経験が活かせるのではないでしょうか。
あれだけの被害を受けて株価が急落したにもかかわらず、
日本経済に与えたダメージは「壊滅的」ではありませんでした。
株価は短期間に急回復しました。
復興銘柄の企業は、その後に大儲けしました。

さて、今回はどういう展開になるでしょうね。
私は基本的に楽観しています。
つまり、米朝開戦は一時的に日本経済にダメージを与えるが、
中長期的には安定につながるので歓迎すべきだ、と。
まあ、私の思惑通りの展開になるかどうかは分かりませんが。

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2018/2/23 0:05 Comments (6)

6 Comments

榊さま。

トシ食って若いモンに媚びるヤツがおりますね。
誰とは申しませんが、御トシ８５になった大作家の御仁。
まだまだ若い女の血をシャブリたいのでしょうかね。(笑)
社会的に成功し、高くたかく上がると着地が難しいようです。

都立病院の院長であった或る医師は、
その著書の中で、こういうふうなことを。
「社会的なステータスのあった人ほど、
その終末期、最期は汚いような印象ですね」(笑)
うーん、そうですか。往生際がワルイですか。

ここ数日、俳優さんの訃報が幾つか。
で、まあー、その死を利用するわするわ、その関係者。
ちゃっかりメディアもね。(笑)

田舎モンは「泣き寝入り」の民クサです。
自己の言いたいことを言わず、グズグズ、内向する。
「引き籠もり」オトコばっか。

で、女、バカ女房を使って言って来る
「田舎の男はクズ」ですわ。
そんな男に股を開くオナゴも、それなりのクズ女。
こキタナイ顔をなさっておりますわ。(笑)

少しずつ寒さが緩んで。そろそろ、
ダウンジャケットをクリーニングに出そうかと。

ごきげんよう。

2018/02/25 13:50 | by まろたん

榊さま。

上記の、
「貧相なジジイ」とは、佐野眞クンですわ。
１９４７生。今、７０と。
その御尊顔はネットでどうぞ。

貧相なオトコが、バッタリだけで生きてきた。
そのような田舎臭いバッタリの、御尊顔かと。
あーあ。
東京大学を出てればねえ、こうはならなかったかと。(笑)

そんな、シミジミとした人生劇場を思いますのん。
ごきげんよう。

2018/02/24 22:06 | by まろたん

榊さま。

榊さまの世代なら御存知でしょうか。
「ドドメ色」なる言葉。(笑)
どこの、何が「ドドメくん」だったかはトモカク、
こんなん、ふつうに言われてましたねー。(笑)

ま、今や、ますます「ドドメ色」の時代なんでしょうか。
臭そうですが、おキライですかー。
はい。ワタシ、もうカンベンシテちょんまげ。(笑)

世の中、美談、きれいごと、カンドーもの、などでイッパイ。
ですが。
狙い撃ち。ショボいジジもね。
ですから、榊さま、油断禁物。
なんせ、ドドメ色ですからね。(笑)

西部さんが亡くなって、やっぱ、クズ男が書いています。
コイツ、貧相なツラした七〇ジジイですよ。
ワタシと、ほぼ同い年。同世代。
その名前は出しませんが、貧相なツラしたジジイです。
喰うために、何でも書く。喰うために、ね。

この貧相なジジイ、ワセダらしい。
あの時代、ワセダ程度では、バッタリで凌ぐしかない。
このジジイ、その生き方の卑しさがツラに露出しています。
今も昔も、東京大学以外、バッタリで生きてゆくしかない。
コレ、バカ以外は知っていますね。

東京大学以外の進学。
何でいくのん？？
ま、いろいろ。
ごきげんよう。

2018/02/24 21:17 | by まろたん

榊さま。

さーて。イジメと貧困。
このテーマで論を打てば、そこそこメディアで売れるでしょう。
で、メシのタネになると。(笑)
ま、ジョーダン。

イジメ。
ワタシ、イジメられたこと、イジメたこと、また、
それを見た・聞いたこと、人生で、まったくナシ。
ホーンマですよ。

学校でも職場でも地域でも、すべて。どこでも。
ですから「イジメ、分かりませーん」と言うのが正直なところ。
で、イジメ問題には興味も関与も、いっさいアリマセン。

貧困。
このテーマは、ワタシ如き民クサの出る幕ではアリませんね。
コトが大き過ぎます。イジメどころでの問題ではナイ。
ですから、この事案、ただただ傍観者であるしかナイと。

ただね。
今、世を恨み呪い、ワガ人生を恨み呪う、老若男女や多し。
妬み・嫉妬だけが人生の、老若男女や多し
こういう手合いは峻別し、排除します。こういうゴミは。

＞他人なんかほっとけばいいのに。
との榊さまの言。御意です。
が。
ワケなく絡みたい。カマテッちゃんが多いこと。(笑)

ですから、ワガ道をゆく。
こういう御仁は、何か違うような。
どこがー？？。
そこはかとなくね。(笑)

エンジョイ・ナウ。
ごきげんよう。

2018/02/24 19:46 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

奥様、大変そうですね。
どうぞお大事になさってください。

昨日、お心づくしを拝受。
本日、ありがたく賞味いたします。

年寄りはよろしいがな。
失うものが少ない。
もう、ひと通りは生きている。
私もそのうちお仲間です。
気分はもう年寄りですが。

私は自分が生きているうちに
この国が戦争に巻き込まれるとは
思っていませんでした。
でもまあ、そのようですね。

世の中、つまらない奴が多すぎますね。
他人なんかほっておけばいいのに。

ではまた　ごきげんよう　榊淳司

2018/02/23 14:56 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

戦争と言えば、ワガ世代はヴェトナム戦争です。
当時、北は徹底抗戦「最後のひとり」まで戦うと言う。
ですから、米国にとっては、北の人民のすべて、
今日生まれた赤ん坊まで「皆殺し」にするしか、
勝利はありませんでした。
で「ジェノサイド」なる言葉が本気で。

結局米国は「名誉ある撤退」を余儀なくされました。
何故？？私見ですが「長引いた」からではと。
「厭戦感」が米国民の中に。
戦争も然りですが、モメゴトなども同じですが、
長引くと仕掛けたほうが、大概は「負け」です。

逆に仕掛けられたほうは長引かせれば「勝ち」。
米国は、やるからには「一発で倒す」覚悟とチカラが。
でも、もはやソレはムリスジ。
「名誉ある妥協」しかないでしょうと。(笑)
「失うものが少ない」ヤツに勝つのは難しい。
だからトシヨリは手強い。ジョーダンですわ。(笑)

ま、コレより先は神の領域。
どっちに転んでも･･･。

ここ数日、六〇代、五〇代の訃報が続いて。
ま、そういうことなんだろうナ、と。
で、
生きてるだけで丸儲け。(笑)

今宵はエンジョイして下さい。
ごきげんよう。

2018/02/23 09:42 | by まろたん

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