昨日はプーチン君が四選を決めましたね。
その前は、習君が終身の主席になることが確定。
どちらも、極めて非民主主義的です。
こういうの、アメリカ人は大嫌いなんです。
アメリカ人というのは民主党も共和党も
「アメリカが大好き」という共通項があります。
その根底には「アメリカこそ理想的な国家だ」という考え。
そして「理想的」とは何かというと、
それは「自由と民主主義」なのですよ。
何でも好きなことを言えて、未来は自分たちの総意で決める。
この原則に背くのは、みーんな「悪」です。
だから、他国に対しても自由と民主主義を求めます。
そういうアメリカ人の価値観からすると
北朝鮮なんて最低最悪の国なのですね。
また、そう言うアメリカ人から見ると、反対派の存在を
事実上許容しないプーチン君のロシアとか、事実上どころか
表面的にすら存在を許さない習君の中国というのは、
「悪」以外の何者でもありません。
プーチン君は自分にとって不都合な人間を殺しています。
最近、イギリスで暮らすロシア人亡命者が何人か殺されました。
ああいう、半ば引退した老人を殺す意味があるのでしょうか。
まあ「俺に逆らったら生きていられんよ」という脅しですね。
最近、アメリカは中国に対する政策を転換しました。
これって、多くの人は気づいていませんが歴史の節目です。
アメリカ人はここ40年ほど中国に対して取ってきた
「関与政策」が失敗したことを認めたのです。
関与政策とは何かと言いますと、
アメリカが中国に対してほどよくお付き合いし、
自分たちの価値観を中国国内に広めることによって
「中国もその内、御しやすい国になってくれるやろ」
という期待を抱いて仲良くする政策。
40年ほど前にニクソン君が電撃訪問して以来、
アメリカは常に中国に優しい政策をとってきました。
彼らの経済が成長することも実質的に支援しました。
その結果どうなったかというと、中国はアメリカから
みて物わかりの良い国にはならず、ただの傲慢国家になりました。
自国内の少数民族であるチベット人やウイグル人を
大量虐殺するばかりか、同民族の民主派を弾圧。
海外への領土的野心を隠さなくなりました。
始末の悪ことに、彼らはもうすぐ世界一の経済大国になります。
アメリカは何度も警告を与えていますが、中国は一切聞きません。
そればかりか「G2」という概念を押し付けようとしました。
オバマ政権は、近来まれに見る「ふぬけ」でした。
だから関与政策を捨てきれずにいましたね。
北朝鮮に対する「戦略的忍耐」という政策も同類。
要はアメリカ的価値観から見て「悪」である国に対して
「何もしません」、「見ているだけです」というのが
関与政策であったり戦略的忍耐です。
その結果どうなったのか?
アメリカにとっては何もいいことはありません。
北朝鮮はいつの間にかアメリカ本土に届く核ミサイルを
手にしようというところまで「悪」を進化させました。
中国では民主主義が広がるどころか、その内世界一の
経済大国になりそう。このままではヒトラー以上に始末に
負えない国になりそうな気配が濃厚に漂っています。
そういう動きをかぎ分けているのがアメリカのインテリたち。
すでに「関与政策は失敗」という共通認識の上に、
次の外交政策を探ろうとしています。まあ、正しい方向。
ただ、今の大統領はトランプ君というアホです。
目先のことしか考えていませんが、幸いに対中政策は厳しめ。
大きな流れから逸れていません。
気になるのは、トランプ君はロシアとの関係改善を探っています。
まあ、これもロシアンゲート疑惑が晴れないと、
目だった動きはできませんが。多分、それは無理ですね。
だから、トランプ君は今後しょっぱい対中政策を取るはず。
実はこれ、歴史に学ぶことができます。
アメリカという国は太平洋のこちら側に、
自国に脅威をもたらす強力な国家が存在することを嫌います。
19世紀、ロシアはそうなりそうな気配がありました。
そこで、日露戦争では実質的に日本を応援。
日本は米英の応援を得て何とか優勢勝ちにして講和。
しかし1905年以降は、その日本がアメリカの脅威になります。
そこでアメリカは中国大陸の政治勢力を支援しました。
その結果、1945年には中国大陸から日本の勢力は
見事に駆逐されてしまいました。
しかしこの時、アメリカの「日本排除、中国支援」という
政策は完全に失敗していたと言わざるを得ません。
なぜなら、アメリカは腐敗した蒋介石政権を支援していました。
彼らは国共内戦に敗れて、大陸は共産党の支配へ。
共産党の中国は、アメリカにとって付き合いにくい存在。
結局、アメリカにとって話しやすい日本帝国を
東アジアに残しておいた方が制御は効いたはずです。
なぜなら、日米開戦前の日本の政治家や軍人たちは
かなり現実的に物事を考えていました。
彼らは基本的にアメリカと戦っても勝てないことを知っていました。
だからハワイやフィリピンを分捕ろうという議論は見られません。
だいたい、ハワイにもフィリピンにも天然資源は皆無。
統治するだけで費用がかかります。
結局、そういう「御しやすい」日本帝国はアメリカ自らの手で
かなり大掛かりな戦争を経て潰してしまいました。
それから約30年後、アメリカは共産中国と付き合い始めます。
中国人はなぜか日本人よりもアメリカ人に対しての
第一印象のいい連中です。多分、それは民族性の違いでしょうね。
日本人は自分が10くらいの実力なら「せいぜい6くらいです」
というのに対して、中国人は「少なくとも30、あるいは50以上」
くらいのことは平気で吹かします。
6と50では大変な差がありますが、アメリカ人は単純。
「中国人の方が面白い」となってしまったのです。
最近、アメリカ人と言うか、世界中の人は気づきました。
中国人も韓国人も、実は「大嘘つき」であると。
そして日本人は「謙虚で正直な人々」となっています。
まあ、今はネットで情報がたちまちの内に伝播しますから、
単純な嘘はすぐに見抜かれてしまいますね。
だから、アメリカ人は中国に対して「油断ならん」と
本気で考えるようになったのです。まあ、正しい方向。
そう言う流れのひとつが「台湾旅行法」の成立ですね。
これって地味なニュースにされていますが、大変なこと。
特に共産中国にとっては衝撃的な出来事です。
今後、アメリカは徐々に中国に対する締め付けを強めるはず。
それはトランプ君の次が民主党の大統領になっても同じ。
どうやら21世紀の前半は「米中対決」の時代に
なりそうな構図が見えてきました。おもろ。
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開催日時:4月21 日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
4月21日土曜日の13時から17時まで、
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とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
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