人間というのは、基本的に「他人にエバりたい」という
感情があるのではないかと思っています。
しかし、「エバりたい」というのは明らかに劣情です。
よく自分をわきまえた人はエバったりしませんから。
「説教を垂れる」、「しつこく叱責する」というのも
「エバりたい」と同根同種の劣情であると思います。
そもそも「説教」や「叱責」というのは何の役にも立ちません。
むしろ、人間関係を悪化させるだけのことです。
誰かが何かのミスをやらかしたら、何よりもまず
そのミスによる損失の回避、あるいは回復に
全力を注ぐべきです。その次にやることは
二度と同じミスが起きないように防止策を施すこと。
そのために、なぜそのミスが起きたかという
原因を確認することも大事な作業です。
「責任の追及」や「説教」はまったく必要ありません。
人為的なミスなら、当人が反省して二度とやらない様に
心がければ済むはずです。それでも同じミスが起きれば
その人間をその作業から外せばいいだけ。
雇用していた場合はクビにするなどで対処できます。
ミスを犯したのが家族であれば、二度と起こさない様に
環境を整えるなりの措置を施せばいいと思います。
よけいな叱責や説教は何の益にもつながりません。
こういう単純なことを理解しない人が多すぎますね。
「エバる」というのが、人間の本能的な感情である限り、
機会があれば不必要な叱責や説教は起こりがちです。
「他人を不必要に批判する」というのも同根同種の劣情が
なせる行為です。こちらは嫉妬心が根底にあります。
世の中の別の言い方だと「悪口を言う」とか「disる」なんて。
そういう行為はそもそも、何の生産性もありません。
誰かが誰かの悪口を言っているからといって、
それを本気で受け取る人がどれほどいるというのでしょう。
仮いたとしても、かなりお考えの浅い方ではないでしょうか。
むしろ、誰かのことを口を極めて罵っている人を見ると、
その方自体の人格に問題がありそうに思えてくるはずです。
日本人を罵りまくって、機会があるごとに日の丸の旗を燃やす
韓国人の行為を、世界の他の国の人がどう見ているのか?
それを考えれば「他人を不必要に批判する」という
行為がかなり自分にマイナスに働くことが分かります。
世の中を泳いでいると、時々不思議な人に出会います。
常に攻撃する対象を見つけて、その人の悪口ばかりをいう人。
時々攻撃の対象は変わりますが、誰かの悪口は言い続けておられます。
そういう人は、だいたいが安定した会社にいるサラリーマンか
公務員か専業主婦、あるいは定年退職者ですね。
まあ、ヒマなのでしょう。
経営者や第一線のビジネスマンは、そんな非生産的なことに
自分の時間やエネルギーを注ぎ込むほどヒマではありません。
そもそも、自分の為にならない事象を眺めたり、
人と会ったりすることもないですね。忙しいですから。
しかし、ネットが広まった今の社会で、ネット上の世論を
形成しているのはだいたいがその手のヒマなお方たち。
そもそもネットに張り付くこと自体がヒマな証拠でしょ。
私はこうやってブログを書くことでネットと関わっています。
調べものも大半がネットですね。一日中PCに向かっています。
自分ではブログを書きますが、他の誰かのブログを
定期的に読むということはありません。なぜか?
単純に関心がないからです。ブログを追いかけるほど
関心のある他人は一人もいない、ということです。
関心がないところには何の感情も生まれません。
好きにも嫌いにもならない、ということです。
そもそも、私は感情的になることをなるべく避けています。
好意も悪意も、持たない方がめんどうくさくありません。
特に誰かに悪意を持つ、というのはそれだけで不愉快です。
だから多くの人に薄く好意を持って、
なるべく悪意は抱かない様に心がけます。
誰かが不愉快な言動を催しても、忘れるようにします。
あるいは、その人物に近づかないようにします。
それで、概ね解決できます。
これは、私のようにどこの組織にも属さず、依存していないから
出来ることだと思っています。サラリーマンの様に
組織に属ししている場合は同僚や上司、部下を選べません。
自然と「嫌な奴」がまわりに出てきますね。お気の毒。
しかし、サラリーマンだからと言って悪意を持って
誰かの悪口ばかりを触れ回る行為は美しくありませんね。
そういう人は周りから疎まれますからあまり出世をしません。
ある年齢に達してもふさわしい役職に付いていない人は、
そのことを他人のせいにするのではなく、自分の所業を
振り返ってみることでしょうね。必ず理由はありますから。
司馬遼太郎は「その人の運命は性格の中にある」と書きました。
劣情に支配された人は幸せにはなれないそうです。
前に書いたように、幸せとはその人の心の持ちようです。
いつも朗らかに振る舞い、他人を呪うことのない人間は
幸せになりやすいと思います。そうでない人は・・・
もっとも筋が悪いのは心は暗い劣情に支配されながら
表面的には「明るくいい奴」に振る舞おうとするタイプ。
それは現実的には不可能なことです。でも、それが可能と
思っている愚か者は時々いますね。面倒くさいタイプ。
そういう人は、目が灰色に淀んでいます。
歳を取ると、表情のバランスがどことなく崩れています。
発している雰囲気も、どこかよそよそし気になります。
こういうタイプは、エバれる機会を与えてやると、
すぐにエバろうとします。面倒くさい連中。
3年に一人くらいですかね。こういうタイプが私の周辺に
現れて、めんどうくさい事象を引き起こします。
その度に「人間はエバりたい生き物だ」という
あまりにも平凡でやるせない真実を思い出します。
私は56年間生きてきましたが、そのうちの20年を
マンション業界という偏った世界で過ごしました。
そこはもう、おバカさんの海でした。でも、その時は
その時で「世の中こんもんやろ」と諦めていました。
何といっても「世の中10人おったら8人か9人はアホや」
という価値観を父親から刷り込まれていましたから。
それで9年ほど前に広告屋に見切りをつけて
「榊淳司」を看板にした仕事を始めました。
すると「10人のうち8人くらいはアホとちゃう」という
大きな環境の変化に遭遇しました。
これは私にとって大いなる歓びでした。
しかし、その分愚かな人に対する耐性が弱まりましたね。
だから、時々愚かな人の劣情的な行為に遭遇すると
かなりゲンナリした気分になります。
「そんなにエバらんかて、あんたがアホやちゅうことはよう分かっとるで」
なんて、言って上げられればいいのですけどね(笑)。
を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。
開催日時:6月30 日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
6月30日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は2組様。
待ち時間が多少はございました。
次回も同じようになるかどうかは分りません。
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