73年前、日本は戦争に負けました。主な都市は焼け野原でした。
それ以来、日本人は「武」というものを忘れました。
軍人という種族がいなくなりましたね。
自衛隊は軍隊機能を持っていますが、自衛隊員は軍人にあらず。
あれはあくまでも自衛隊員なのです。
それで、日本人が73年前までもっていた「武」は消えたのか?
実は、消えていません。それは形を変えて軍隊という組織以外の
場所で細々と生き残っているのです。ただその命脈は絶えません。
どこで生き残っているかというと、日本のスポーツ界です。
日大アメフト部、フィギュアスケート、女子レスリング、
女子体操、日体大陸上部、ボクシング、日大・・
なんかもう、年中行事のように不祥事が噴出していますね。
きっとこれ、しばらくは続きますよ。
構図は大体同じではないですか。
指導者は自らの立場を利用して選手にパワハラ、暴力を仕掛ける。
かつての帝国陸海軍の内部でも、暴力が横行していました。
「下は上には逆らえない」という絶対的な組織構造の中で、
上になった人間が権力をふるって好き放題に振る舞う・・・
何とも人間の醜悪さを露わにした光景ですね。
ニュース番組を見ていていつも感じることは、
こういった問題で非難を浴びているその世界の権力者の顔が
揃いも揃って醜く、かつ貧相であること。
「あの面で世間を泳ぐのは辛いだろうな」と思います。
まず、小さな子どもは逃げ出しそうなほど、
人格の貧しさや醜さで淀んだ光が顔からモワモワ出ています。
思うに、もしも日本にまだ立派な軍隊があれば、
ああやってスポーツに打ち込んで、引退後はその世界の
指導的な立場に昇り詰めるようなタイプの人間の何割かは
軍人になっていたのではないしょうか。
階級はアタマの出来によりますね。
ボクシングの某氏は、多分下士官どまりでしょう。
体操の元金メダリストは佐官クラスの面構えです。
日本にまともな軍隊がなくなった結果、
カラダの元気が良い人間がスポーツに走り、
スポーツ界の現今の隆盛と腐敗体質を築いたのではないですか。
彼らの顔を見ていると、ふとそんなことを考えてしまいました。
最近、もうひとつ「オヤオヤ」と思った事件。
夕刊フジにもよく登場する八幡和郎氏が、
テレビの取材を受けて答えた内容を、
池上彰氏が自分の考えとして番組で述べた、云々。
まあね、池上彰氏といえどもテレビ番組で話している内容が
ぜーんぶ彼の知性と教養から出ている、とは考えられません。
ああいったことの大半は、あらかじめスタッフが調べるのです。
そして、番組でどう紹介するかもスタッフ側で決めます。
もちろん、そこに出演者の意見が採用される場合もあります。
子どもがたくさん出ていた番組で、子役が混じっていた?
あたり前でしょ。分かりやすい番組を作るために
スタッフ側は様々な準備をするのです。喋れない小学生ばかり
スタジオにやってきたら、番組になりませんよ。
先日、とある情報番組に生出演した時、出ていた専門家は
私ともうひとり初対面のエコノミストのふたり。
司会者も含めた直前の打ち合わせがありました。
そこで私が業界についての説明をした内容が2つほど、
本番になったらそのエコノミスト氏があたかも自分の
考えの様に喋っていました。まあ、いかにもなシーンでしたね。
テレビというのは、しょせんそう言ったもの。
シナリオがあって、演出があって、道筋はしっかりついています。
そこをアドリブで面白おかしく導くのが司会者の役割。
私のようなコメンテーターは、うまく乗せられればOK。
池上彰さんの素晴らしさは、博学多識なことよりも説明の上手さ。
そこに尽きるのではないでしょうか。
そして、付け焼刃で得た見解や知識も、その背景への
理解がなければいかにも自分の考えのようには表現できません。
物事にはたいてい上っ面と中身があります。
これを上品な言葉でいうと、表面的な事象と本質。
テレビや雑誌、ネットなどのメディアで表現されているのは
上っ面です。つまり誰の目にも見え、理解できること。
しかし、物事には必ずその向こう側があるのです。
マンションでいえば、立地や計画や価格が目に見えるもの。
広告ではその中からよく見えるところを強調します。
新築マンションにはたいてい戸当たり100万円という
広告予算がありますから、それだけでかなりの露出が可能。
しかし、売主側が発する情報はかなり偏っています。
いいところは見せても悪いことなど絶対に言いません。
ネット上には、そういう新築マンションの各物件について
あれこれ言う輩や、あれこれ言い合うサイトが出現します。
しかし、これらの内容は売主側が露出させた彼らに
都合のいい情報を基にしているので、概ねは偏向したまま。
私はジャーナリストとして、そういった情報の偏向を
是正するための活動を行ってきました。
だから、私の言うこと書くことは、一見世間の潮流に対し
異を唱えているように見えるはずです。実際にもそうです(笑)。
しかし、表面しか見えていないタイプの有象無象は、
私が単に新築マンションやデベロッパー、あるいは特定地域の
悪口を言っているようにしか理解できません。
まあ、それでも私の目的は概ね果たされているのでいいのですが。
テレビの報道というものは、漫然と見ていると人間が
アホになるのではないかと思うことがあります。
ただ、ああいう番組も実際には人々の物事に判断には
さほどの影響を与えていないことも実感しています。
メディアというものは、テレビもネットも見てくれほど
影響力を持っていませんね。
早稲田大学エクステンションセンターで開講
マンションの選び方、買い方、住み方、売り方
3回目になりましたが、早稲田大学の市民講座で
集中講義を行います。今秋の10/13, 11/10の2日間。
今回は新築中古のマンション市場の現場をどう歩くか、
実践的なお話を中心にお伝えしていきます。
を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。
開催日時:9月29日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室(4階から2階へ変更になりました)
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
9月29日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は4組様。
待ち時間はございませんでした。
次回も同じようになるかどうかは分りません。
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