最近、とある組織とちょっとしたトラブルを経験。
彼らのルールが少しおかしいのでそこを指摘しました。
すると「他の方にはご理解をいただいています」と、
この私に対してのたまいました。アホか。
まあ、「他の方はそうなさっています」というのは
普通の日本人にはとても説得力があるフレーズ。
タイタニック号が沈むときに、ボートには定員がありました。
若い男たちには移乗を諦めてもらうしかありません。
その説得の仕方がジョークになっています。
アメリカ人には「それであなたは英雄になれる」。
イギリス人には「それが紳士たるものの勤めです」。
ドイツ人には「それがルールになっています」。
イタリア人には「あとで女性にうんとモテる」。
日本人には「他の方もそうなさっています」。
私がもめた相手の組織からは担当者、主任、管理職という
順番で交渉相手の格が上がっていきます。
みな、言い方は違えど同じ内容のことを言います。
「他の方にはご理解をいただいています」
他の人と同じでは、他の人と同じではないですか。
私の人生の価値観で最もアホらしく思っているのがそれ。
世の中10人のうち8人か9人まではアホですよ。
この私に、アホと同じになれ、と言っているのです。
倜儻不羈(てきとうふき)という言葉が好きです。
ちなみに、紙にペンで書け、と言われても無理です(笑)。
最近、拙著に「サインしてください」と言われても
ドキドキします。テレビの生放送の方がラク(笑)。
まあ、それはいいとして。
倜儻不羈(てきとうふき)の意味は、他の人に
乗りこなされるような人間ではない、ということ。
30年くらい前に司馬遼太郎氏が同志社大学の
田辺キャンパスで講演したあと、大学の関係者と懇談。
「先生、何か書いてください」といわれて
この言葉を揮毫した、という雑誌の記事を読みました。
ちなみに、同志社大学建学の精神でもあるようです。
しかし、恥ずかしげもなく
「他の方にはご理解をいただいています」
なんて抜かす輩がそこら中にウヨウヨしているのがこの社会。
しかも、世間では連中が「先生」なんて呼ばれていたりします。
アホみたいなものです。
他の人と同じでいないためには、ちょっとだけ勇気が要ります。
しかしそれは、あまり大したことではないと思います。
他人より少したくさん本を読んで自分の考えを持てばいいだけ。
まあ、世の中には本を読んでも自分の考えを持てない人もいます。
他人の考えを自分の考えにすり替える人もいます。
そういう人は、一生サラリーマンをやっていればいいのです。
それで、それなりに幸せに生きられるでしょう。
自分の考えを持つ、というのはカンタンそうで難しいみたいです。
私がいつも言うinformationとintelligenceの違いと同じ。
マンションでいえば、売主が持っているinformationではなく、
自分の考えであるintelligenceを発信できるか否か。
幸運なことに、この業界に私の競争相手はいません。
私の若い頃は、外国の情報を持ってきて
「アメリカでは・・・です」みたいなことをドヤ顔で
いう人がいました。今はネットですぐに分かるので消えました。
ただ、不動産業界では「日本は外国に比べてまだ安い」
なーんていう議論をたまに見かけるので、ビックリします。
恥ずかしくないのでしょうか。
私は大学の学部をふたつ卒業しています。
学部のレベルは「学問をやった」というよりも
「学問の入口で門を叩いた」という程度ですね。
でも「門を叩く」ということには価値があると思います。
その門の向こうを覗くことができますから。
今の世の中、5割の人が大学を卒業しています。
しかし、門の向こうを覗けた人は何割いますか・・
学者で飯を食っている人ですら、時に
「あんたの研究、なんやのん」という人がいます。
自分の考えを持たない人に限って「・・国では」とか
「ノーベル賞学者の・・さんは」という言い方をします。
あるいは、データをいっぱい出してきて、「統計では・・」
という理屈を巻いてきます。アホかいな、の世界。
いちばん価値があるのは「私は・・と考える」ということ。
それが日本人にはかなり苦手なことのようですね。
だって「他の方はそうなさっています」ということを
学校教育の中で刷り込まれるからです。そうじゃないだろ!
闇雲に自分の考えを主張するのは、ただの乱暴です。
まず、しっかりと勉強をしましょう。具体的には本を読む。
自分で考える。Intelligenceのある人と話し合う。
それを重ねることで、自分にもintelligenceが生まれます。
この場合のintelligenceの日本語訳は、知識と教養。
ある程度のintelligenceが身に付くと、自由が得られます。
物事をどう考え、どう捉え、どう判断するか、ということを
自分自身で独自に出来るようになるのです。
この自由を持った人は百人に一人いるでしょうか。
現役の大学教授でも他人の受け売りしかできない人もいます。
自由を得るには、センスも必要です。
東大を卒業したからといって、無条件に得られるものではありません。
偏差値は多少関係ありますが、それよりもセンス。
あるいは、どういう教育を受けたか。親にどう育てられたか。
私は自分がintelligenceの自由人であることを幸せに思います。
しかし、それは私の努力というよりも親から受け継いだ
遺伝子のよるところが大きいことも感じています。
だからこそ、自分の遺伝子もしっかりと残していきたいし、
彼らの自由人への成長をサポートするつもりです。
ユーチューブの私の動画、第5弾です。いよいよバブル崩壊。
第1弾はすでに4.5万回超の視聴回数です。
ただのオッサンが好き勝手に喋っているだけですが。
を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。
開催日時:10月27日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室(以前の4階から2階へ変更になりました)
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
10月27日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は1組様。
待ち時間はございませんでした。
次回も同じようになるかどうかは分りません。
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