ユーロが危機に立つ理由

世の中、静かですね。
ただ、マンション業界はKYB事件に揺れています。
でも、そのことはここで触れません。
日刊ゲンダイの動画でしゃべり、夕刊フジとポストセブンに
記事を1本ずつ書きました。それで、いったん終了。
次の展開があれば、また何かしますね。

韓国の呆れた最高裁判決についても、特になし。
連中がビョーキだということが良く分ったでしょう。
TPPの発効はいいことだと思いますよ。
そのうちお肉が安く食べられそうですね。

地味なニュースながら気になったにはメンケル君の引退。
まだちょっと先の話ですが、珍しい事象ですね。
政治家は普通、ギリギリまで引退を表明しません。
だって、影響力がなくなってレイムダックになるでしょ。
アメリカや韓国の大統領は任期があるので仕方ありませんが。

メンケル君、お考えがちょっとリベラル過ぎましたね。
ご自身が旧東ドイツのご出身なので弱者に味方しすぎ。
あと、ドイツというお国は保守勢力が弱すぎますね。
ナチスの悪夢は、僕らが考えている以上なのですよ。

日本人はそのあたり、わりあい融通無碍です。
日中戦争や第二次世界大戦で日本軍が行ったことが
本当に残虐非道であったなんて本気で考えている
日本人はいまや少数派になりつつあります。

きちんと勉強すれば、学校で社会科の教師が
得意顔で教えていたことの多くが嘘だと気づきます。
だから「平和憲法を守ろう」なんてほざくのは
「私はなーんも勉強していないアホでーす」と
自ら叫んでいるのと同じ行為なのですよ。
まあ、それはいいとして。

1年くらい前に、あるドイツ人に聞きました。
「日本でも最近ドイツの政治関係のニュースが多いけど、どうなっているの?」
そう尋ねると、彼は悲しそうな顔で言いました。
「実はもはや無政府状態なんですよ」
ぐちゃぐちゃになり過ぎて機能していないとか。

ドイツというのは、いちおうEUの盟主みたいなものです。
もちろん、フランス人はそうとは認めないけど。
そのドイツが混乱して、政府がまとまらないとは
ちょっと困りものではないでしょうか。

ドイツ国内も大変なのですが、もっと困るのがEUです。
EU内での深刻な問題は南北格差と言われています。
ドイツのように富める国とギリシアのような貧しい国。
お金はどうしてもドイツ側の持ち出しになってしまいます。
ドイツの右派はそれに我慢なりません。
でも、今まではメンケル君がなだめていました。

まあ、私のようなアウトサイダーから眺めていると、
EUという構想自体に無理があったように思えます。
彼らは「自分たちはヨーロッパ人だ」という思いが
ちょっと過剰にあるのかもしれませんね。

この夏、オランダに旅した時に会った人々はみな
「ヨーロッパにようこそ」と言ってくれました。
彼らと食事をしていて「塩分が高いね」というと
「ヨーロッパは日本よりも料理の塩分が高いのよ」。

フランスやドイツやオランダではなく、ヨーロッパ。
ふーん、ヨーロッパですか・・・
そもそも、ヨーロッパって何かご存知ですか。
ギリシアの神話時代、エウロペという美しい女性がいたのよ。
ゼウスがエウロペに恋をしました。
彼女に近づくために白い雄牛に姿を変えたのです。
エウロペがその雄牛にまたがると雄牛は舞い上がり
いろいろなところを飛び回ったそうです。
そのエウロペが飛び回ったところがヨーロッパ。

ロシアの上も飛んだのでしょうか?
あるいは小アジア半島の上はどうでしょう。
「お前ら、エウロペが上を飛ばなかったからEUに入れたらへん」
と言われているわけではなさそうですが(笑)。

真面目なお話しをします。
ヨーロッパ人たちは自分たちがギリシア、ローマの文明を
受け継ぐ存在であると考えています。
加えて、キリスト教という共通基盤があるとも考えます。

私から見ると、プロテスタントとカソリックは
ユダヤ教とイスラム教くらい違いますけどね(笑)。
この二つの宗教の神様は、理論的に同じですから。
まあ、それもいいとして。

日本人から見ると、例えばドイツ人とスペイン人は
キリスト教徒としてひとくくりには考えられません。
スペイン人とイタリア人は「ラテン系やな」と思えます。
ドイツ人とオランダ人も「同じゲルマンやないかいな」と。
イギリス人は「ちょっとだけゲルマン」。
フランス人は「ラテン系やけどケルト混じってるで」。
今のギリシア人は「あんたらホンマは何ものなん?」。
ポルトガル人は「あなたらスペインとどこがちうの?」
まあ、これくらいにしておきましょう。

ともかく同じ「ヨーロッパ人」と考えるのは
無理がありすぎますね。ちょっと無理やろ、と思います。
イタリア人なんて、財政規律をユルユルにして
借金しこたまこさえようとしています。
ドイツ人は普通にやると財政が黒字になりすぎるとか。
そんなん、全然ちゃう人種でしょ。

メンケル君は独裁下の痛みも分るお方だったので、
ユーロの調整役としては割合はまっていました。
後に残されたのはフランスのマクロン君。
ユーロ改革の仲間を失って悲しんでいることでしょう。
それに、もうすぐ英国のEU離脱が待っています。
ユーロはしばらくまとまりませんね。
喜ぶのはロシアのプーチン君ですね。おもろなーい。

ユーチューブでもこのKYB問題を語りました。
ただし、国交省が暫定使用を認める発表前の収録。
そのあたり、ご理解の上でご覧ください。

12月1日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:12月1日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室(以前の4階から2階へ変更になりました)
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

12月1日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は1組様。
待ち時間はございませんでした。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2018/11/2 0:01 Comments (0)

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