日本社会の現実は厳しいぜよ

13日と14日、高知県を旅してきました。
懇意にさせていただいている不動産屋さんの社員旅行。
私はゲストとして同行させていただいたのです。
私の役目は坂本龍馬館を見た後で、10分くらいの講釈。
まあ、知識はバスガイドさんの方が詳しかったですね。
明治維新は薩長土肥と言われていますが、
なぜ土佐が三番目なのかについてお話しました。

さてさて、夜はいつもの通り大宴会。そして二次会。
地元のコンパニオンさんもお呼びいただいていました。
「高知弁、喋れる?」と聞くと、「サワ弁やったら」。
私は京都弁訛の下手くそな土佐弁で話しました。

ちょっと可愛らしいコンパニオンさんに言いました。
「おまんちー可愛ければ東京でもキャバ嬢で稼げるがぜよ」
「いやあ、東京は怖いけんねえ・・・」
そのコンパニさん、昼間は医療機関で働いているとか。
彼女のお仲間のコンパニさんはさらに器量よしでした。

「二人で東京へ来たら怖いこともないがぜよ」
なーんて話をしているうちに、だんだん打ち解けました。
私は若い頃に新宿歌舞伎町にウン千万円の授業料を
落としたので、彼女たちとの会話はいたってスムーズです(笑)。

そこで分かったことは、彼女と器量よしのお友だちは
ともに25歳。ただし、子持ち。彼女は3人、お友だちは2人。
どちらも亭主が働かないで苦労しているとか。
スマホで子どもの写真を見せてもらいました。まあ、かわいい。

そのお姉さんはは19歳で最初の子を産み、
今は6歳,3歳,1歳だとか。子ども自慢を聞きました。
まあ、それではおいそれとは東京に行けませんね。
器量よしのお友だちも2歳ともう一人いるとか。
二人とも東京だったらパッと見は普通のギャルですよ。
絶対に子どもがいるとは見えない風貌ですわ。

いや、東京と地方の違いを感じましたね。
その子の亭主は日当9千円の仕事を見つけてきて喜ぶとか。
私はカラオケに興じている不動産屋さんたちを指して
「あのオッサンらの何人かは時給が1万円やで」
というと、彼女はちょっと悲しそうにうなずきました。
そういうことはよく分かっているのですね。

東京では、男が40歳を過ぎると年収が1千万円超で普通。
それ未満だと安サラリーマンに分類されてしまいます。
年収1千万円というと時給換算で5千円です。
時給1万円で年収2千万円。やっと「人らしい」収入です。
高知県の端っこの方では、一日働いて9千円。
この格差は何なのでしょうね。ビール一缶の値段は一緒なのに。

新潟県の一隅でリサイクルショップを経営なさっているお方と
2年ほど前にバリ島旅行をご一緒したことがあります。
その方の地元では月収20万円を稼ぐのも大変だとか。
かといって、東京にやってきても時給は千円程度(当時)。
アパート代を払えば暮らしはカツカツですね。
まあ、私も30年前は似たようなものでした。

誰かに雇われている間は、さして稼げないのが今の日本。
かといって、自営に転じてそれなりにやっていける才覚は、
10人に一人も持ち合わせていないでしょう。
だから学歴がぱっとしない人や能力に自信のない人は
サラリーマンをやっているのがいちばん。
でも、サラリーマンは現代の奴隷です。言い方が違うだけ。

時々、「サラリーマンでも自分らしく生きられる」的な
ことを主張する議論を見かけますが、「アホちゃうか」。
それは勤務医とか事務所所属の弁護士とかパイロットは
サラリーマンであっても高い専門技能を持っています。
どこに行っても食える人たちです。奴隷にあらず。

しかし、それ以外のサラリーマンは基本的に奴隷です。
まあ、今の奴隷は主人を選ぶ自由があるだけ。
ただし、主人の方も誰を奴隷にするか選べます。それが雇用制度。
貧乏に育って、身も心も自由になるには自営しかありません。

田舎に生まれれば、都会に移動した方が自由になる
可能性が高まると思います。だから私の話相手に
なってくれたコンパニのお姉さんも、子どもを産む前に
東京なり大阪なりにやってきていれば、違う人生です。
まあ、あの可愛らしい子ども達を産めたかどうかは知りませんが。

しかし、現実はかなり厳しいですね。
日本は一段と格差社会になっているように思えます。
これって、よくありません。社会を不健全に導きます。
あのコンパニのお姉さんの子どもたちも、
本人が望み、それにふさわしい頭脳を持っていれば、
きちんと大学教育が受けられる社会になるべきです。
このままではきっと、一生が奴隷の運命ですね。

私が世間を眺めている限り、子どもの人生の大半は
親によって決まります。何よりも遺伝子の役割が大きいですね。
さらに言えば、経済力。教育を受けられるか否か。
そして、親自体の人間力。性格や知性と教養、発想、生き方。
コミュニケーション能力もだいたいが先天的なものです。
嘘つきはたいてい、生まれながらに嘘つき。
サイコパスが遺伝から来ているようなものです。

あのコンパニのお姉さんのかわいらしい子どもたちは
いったいどういう人生を送るのだろうと考えると・・・
まあ、私にはほとんど関係のないことなのですが、
今の日本社会の現実を見てしまった高知旅行でした。
坂本龍馬よりもそこか、お前は! と聞こえてきそう(笑)。

ユーチューブでの配信が続いています。
このシリーズ、これで何本目やろ?
昨日も10本分以上、新たな動画を撮影していただきました。
撮影はのべ2時間以上。さすがに疲れましたわ。

12月1日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:12月1日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室(以前の4階から2階へ変更になりました)
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

12月1日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は1組様。
待ち時間はございませんでした。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

よく「榊さんのお奨めのマンションを教えてください」というお申出をいただきます。お勧めのマンションなど、日々変わります。お知りになりたい方は、ぜひ有料メルマガをご購読ください。約3か月(費用4790円)ですべての資産価値レポートのタイトルを一巡します。それでレポートの価格にして数万円分となります。
購読料 1ヵ月 1,590
※購読料金のお支払いはクレジットカードのみとなります。お申込みは コチラから  次のページの右下「カートに入れる」をクリックしてください。

メルマガ


2018/11/16 16:27 Comments (2)

2 Comments

奏子さん、お久しぶりです。
なんか、こういう格差は絶望的ですね。
下手に語るとトンチンカンな見解になりそうな感じ。
コンパニのお姉さんたちはまるで違う世界の住人でした。
日本もあと二世代くらいで、
イギリスみたいな階層社会になりそうな感じですね。
すでになっているという人もいますが。

ではまた。お会いできることを楽しみにしています。

榊淳司

2018/11/19 18:09 | by Sakaki Atsushi

こんにちは。口先だけで生きています奏子です。
標準語と片言英語とネットスラングしか喋れませんが。

私の持論ですが、、
格差が生まれる元凶は「レールに乗れるかどうか」
乗ったレールがどこに向かっているか、外れないか、というのもありますが。
それ以前に、そもそも生まれつき乗れないケース。

普通「どの大学に行くか、ちゃんと卒業できるか」となるところ、
「大学なんて学力的にも経済的にも夢のまた夢、別世界の人が行く所」
地方や東京でも僻地では、幼くしてこんな考えを植え付けられます。
まるで途上国ではないですか。
加えて、そんな僻地の人々と東京の中間層以上の間には
驚くほど接点が無いのです(僻地から来た自分の感覚)

まぁ本人がその隔たりに気付いて危機感を持てば何とかなるもの。
…と思っていましたが。
最低限の頭や情報収集の概念を持ち合わせていなければ
手の施しようがないな、と(最近)思い直しました。
格差はこれからも広がりそうですね。

追伸、高知のコンパニお姉さんのような知り合い結構いました。
過去形なのは、都市部だと変なコミュニティに染まってしまう人が大多数なので…(以下自粛)
その点は地方の方が健全ですね。

2018/11/17 18:54 | by 奏子(Kanako)

RSS feed for comments on this post.


Leave a comment

※こちらへ書き込みいただいたコメントは、承認後全て表示されます。
マンション購入に関する個別相談等こちらへ表示させたくない場合は、
専用フォームからお願いいたします。