「私はバカです」と明言する人々

私は生まれが貧乏で性格も貧乏性。
だからコメントや原稿を掲載した雑誌が送られてくると
ぜーんぶの記事に目を通します。でも、自分じゃ買わない。
たまーに経済誌が不動産特集をやって、自分がなんも
協力していない時には送られてこないから、買う。

私が雑誌からコメントや原稿の執筆を求められるときの
テーマはだいたいが不動産市場の暴落や下落、
タワーマンションへの否定的見解、マンションの廃墟化、
買ってはいけないエリアとしての湾岸・・・とか、
おおよそのベクトルは決まっているのですよ(笑)。
だから週刊ポストとか週刊現代がけっこう多いですね。

この両方の編集部に知り合いがいますが、みな優秀ですよ。
それに、知性と教養のあるお方たちの多いこと。
イメージが違うでしょ。でも、そうなのですよ。
彼らが大衆のジジイ目線であの2誌を作っています。
もちろん、私は嫌いではありません。他に文春も新潮も好きです。
SPA!なんて毎回感心しますよ。あれはちょっと思いつかない。

世間ではよく「週刊誌なんて・・」みたいな上から目線で
ああいった雑誌を蔑みますね。何ともアホみたいな視点。
自分にとって都合の悪い記事を書かれたときに、
臆面もなくそういう発言をなさっている方がいます。

そういう場面を見ると、見ている方も少しばかり
恥ずかしくなりますね。だってそのお方は人前で堂々と
「私はアタマのかたいおバカな人間でございます」と
明言しているのと同じだからです。
「あーあ、かわいそうになあ」と思います。

人間というのは、なかなか自分のことを客観視できません。
まあ、普通の社会で暮らしている人は、それでも概ねOK。
しかし作家やジャーナリストは常に物事を客観的に
見ることができなければいけません。その訓練をしていると
いつしか自分のこともある程度は客観視できます。
まあ、人によっての個人差はありますが。

自分を客観視するということは、ある意味辛いことです。
自分の欠点や欠陥もわりあい正確に
理解してしまうことでもありますから。
誰しも、自分をバカやブスとは認めたくありませんね。
チビやデブやハゲは仕方ないけれども、その場合には
何かしらの言い訳を用意したがるものです。
どれだけ言い訳を用意してもバカ、ブス、チビ、デブ、ハゲ
であることには違いはありません。それが客観視。

世の中にはキレイごとを平気で言う人がいます。
「不動産業界の未来のために」くらいなら可愛いものですが、
「人類の未来のために」とか「子供たちに平和な日本」を
なんてフレーズを聞くと、私はうんざりしてしまいます。

そういうのって、ほぼウソでしょ。本人がウソでないと
思って発言しているのなら、それこそ
「私は本当のバカでございます」と明言しているようなもの。
でも、たいていの場合、本人もウソだと分っていっています。

その場合はどうなるのか。実はその方がたちが悪いのです。
「私は平気でウソを言える人間でございます」と
明言しているようなものだからです。
キレイゴトはほぼウソ。それを言う人間はバカか嘘つき。
これは平凡ながら真実なのです。

人間には少なからず煩悩というものがあります。
それがない人間なんていません。だから100%のキレイごと
なんてないのです。現実は煩悩に支配されています。
お釈迦さまはそこから抜け出すためにもがき苦しんだのです。
まあ、それはいいのですが。

実のところ、私も油断するとキレイごとを言っていたりします。
まあ、キレイごとは言いやすいですね。でも、それはウソ。
キレイごとを並べる政治家は、いかにも嘘つきっぽいでしょ。
1年半ほど前に東京都知事のオバハンが
「築地は守る、豊洲は生かす」と言った時にわかったでしょ。
「うわー、こいつウソついている」 都民の反応は冷ややかでした。
あれは実にわかりやすいキレイごとでしたね。
小池オバサンの人気が一気に消失しました。

オバサン、なぜああいった分りやすい嘘をついたのでしょう。
多分、「築地は守る、豊洲は生かす」と言ったら語感がいいので
世間はうまく騙されると思ったのではないでしょうか。
ところが、世間はそこまでバカではありませんでした。

私は社会人になって以来、言葉を操ることが職業です。
それはカンタンなようで実に難しいことだと思います。
我々文筆家と同様、政治家も言葉を操る職業。
だからこそ、言葉の使い方には気を配るべきです。

中でも、キレイごとと正面からの「正義」には要注意。
そのほとんどが嘘であるからです。
例えば、日本共産党の主張はほとんどキレイごとと
真正面からの「正義」です。でも見るからに嘘くさいですね。
だから常に少数の賛成・賛同しか得られません。
数ある新興宗教もみーんなそう。キレイごとです。

人間には本能的なカンというものがあります。
そのカンは、キレイごとや正義を振りかざす言葉を聞くと
本能的に「ウソちゃうの」と身構えてしまいます。
だからキレイごとばかり並べる輩は、信用されないのです。
しかし、東京都の国立市や大阪府の豊中市には
キレイごとに騙されるアホな国民が一定数います(笑)。
それが全国的に広がると、この国は滅びます。

ユーチューブでの配信が続いています。
このシリーズ、これで何本目やろ?
昨日も10本分以上、新たな動画を撮影していただきました。
撮影はのべ2時間以上。さすがに疲れましたわ。

12月1日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:12月1日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室(以前の4階から2階へ変更になりました)
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

12月1日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は1組様。
待ち時間はございませんでした。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2018/11/18 0:05 Comments (0)

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