新年ですが、脱線を続けます。
昨日のニュースを見ていて「やっぱり」と思ったこと。
それは、カルロス・ゴーン君は無罪になるのではないか・・・
彼が自らの勾留理由の開示を求めた法廷で明らかにした
意見陳述を読むと、非常に強い意志を感じます。
彼に掛けられている嫌疑は大きく2点。
1 退職遺留金の不正な受領を目的とした金融商品取引法違反
2 損失の付け替えによる日産への特別背任罪
本来、特別背任が検察特捜の本命だったはずです。
金融商品取引法にはやや無理があると思えます。
これは私のつたない法律知識で申し上げるのではなく、
知り合いの弁護士先生のお見立てです。
私は法学部卒業ですが、前に「ア」がつく部類でして(笑)。
しかし、この2つについてゴーン君は頑強に否認。
発表されたような陳述書で強く無罪を主張しています。
つまりそれは、ゴーン君は今後もうたわない、ということ。
ということは、検察はガッチリと証拠を出さねばなりません。
この2方向の嫌疑、よほどの証拠がないと有罪には
持ち込めないのではないでしょうか。
特捜部は「ゴーン君はうたう」という前提で逮捕に
踏み切ったように思えます。期待外れ。
多分、最初の判決が出るとしても2年後くらいです。
そして拘留はもうすぐ終わると思います。保釈ですね。
検察は当然にして出国禁止を求めるはずです。
普通だったら裁判所もそれを認めるはず。
しかしどうでしょうね。
この前は拘留延長を認めませんでした。主に欧米の
国際世論が日本の法制度を人権無視だと騒いでいます。
まあ、実際のところその通りです。かなり人権無視。
まあ、どこかの国と比べればまだかろうじて法治国家ですが。
仮に出国禁止と20億円の保釈金で拘留を解かれたら・・・
かつて許永中という人が6億円の保釈金を積んだ上に
韓国内で姿をくらました事件がありました。
後に日本に密入国していたところを逮捕。
日本で服役していましたが、本人の希望で韓国へ。
韓国で服役後に今は釈放されて自由の身。
ただし、日本での永住資格を失いました。
ゴーン君も何らかの理由で出国した場合に、
同じように姿をくらます可能性があります。
ただし、日本との犯人引き渡し条約のある国だと
逮捕される危険があります。対象は韓国とアメリカ。
まあ、そこに行かなければいいだけですが。
フランスで暮らす分には何ら問題ありません。
さて、問題はゴーン君が逃げずに最後まで裁判を
戦った場合に日本の検察特捜部は有罪を勝ち取れるか。
もちろん私は法律の専門家ではないので何ともいえませんが
報道された内容を読んでいると、かなりやばそう。
本人にうたう気は全くありませんから、
完全な証拠をそろえなければなりません。
それも、世界の法律家が納得する証拠を・・・
例えば、田中角栄のロッキード裁判なんて、今から検証すれば
検察は無茶苦茶な理屈と証拠で一審の有罪を勝ち取っています。
あれは日本国内からしか注目されていなかったから、
そういう不条理な判決でも世間に許容されました。
何といって、あの時の角さんは天下のヒールでした。
でも、今回のゴーン君はかなり違います。
テレビドラマにもありましたが、刑事裁判の有罪率は
99.9%です。日本では無罪なんてめったに出ません。
仮にゴーン君のような世界的大物を有罪にできなかったら、
それは日本の検察庁の有史以来の汚点になります。
みなさんはにわかに信じないかもしれませんが、
裁判所と検察庁は仲良しです。裏で打合せをしています。
だから99.9%なんてことができてしまうのです。
起訴した限り、もう有罪は既定路線と言っていいでしょう。
ただし、起訴するまでの検察内部のハードルが高いのも事実。
でも、ゴーン君に関してはすでにひとつ起訴していますね。
今回のゴーン君の事件では、そういう裁判所と検察庁の
なれ合いはほぼなさそうです。世界が見ていますから。
だから、裁判所は世界に恥ずかしくない判決を下します。
そのあたり、どこかの情治国家のようなことはないでしょうね。
つまり、このゴーン事件は日本における第二の「大津事件」に
なる可能性が高いのでは、と私は今から楽しみにしています。
世界に向かって赤っ恥をかくのは日本の検察庁。
そして、ゴーン君を追い出した日産の現経営陣ではないでしょうか。
考えてみれば、こんなに面白い事件はありません。
でも、最初の判決まではまだ2年はありそう。
五輪閉幕後の一大イベントになりそうな気がします。
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