人生が「どうでもいい」理由

人間というのは、アタマの中で矛盾を許容できません。
例えば、自分の大嫌いな人間が世間的には評判がよく、
それなりの社会的実績などを上げていたりすると、
この構造が生まれます。

1 Aという人物はインチキで性格が悪い
2 Aは人気があり、社会的にも認められている

このふたつの概念は矛盾しますね。
これを頭の中で同居させるわけにはいかないのですよ。
で、どうするのか。答えはカンタン。

これを同居させるためにどちらかの事実を歪めます。
もっとも望ましいのはコレ。

1 Aに対する自分の評価は間違っていた
2 Aは人気があり、社会的にも認められている

これならすんなりと収まりますね。
でも、これだとそれまでに自分の考えを
否定することになります。これって、かなり難題。
多くの人間は弱いので自分を否定できません。
ではどうなるのか。これもカンタン。

1 Aという人物はやっぱりインチキで性格が悪い
2 世間はAという人物に対する評価を間違えている。Aは好人物で有能だと装うのがうまい

まあ、だいたいはこうなります。
以上は私の与太話ではなく、学術的な背景があります。
社会心理学者のレオン・フェスティンガーが
「認知的不協和」という概念で説明しています。

カンタンにいえば現実の事象を自分の感情に
あわせて都合よく解釈するのです。
韓国人はこれが大得意ですよね。

1 日本は今も昔も極悪非道な国である
2 日本は世界の人々の尊敬を集めている

この二つの概念は共存できません。
だから次のようになります。

1 日本は今も昔も極悪非道な国である
2 世界は日本のことを誤解している⇒だから日本の本当の悪い面を理解させなければならない⇒だから世界中の人に日本の悪いところを知ってもらおう

とまあ、こういう流れになっているわけです。
それで朴槿恵という前の大統領が
各国の首脳と会談するときに日本の悪口を
言い続けたわけです。いわゆる告げ口外交。

その結果、どうなったか。
「韓国って変な国」という認識を広めました。
その「変な国」というイメージは、今の文大統領が
さらに拡大拡散をしています。

個人間の人間社会でもそうですが、
誰かが誰かの悪口を言っているのを聞かされるのは
あまり愉快ではありません。普通の人間ならそうでしょう。
また口を極めて他人の悪口を言う人は尊敬されません。

韓国人が総じてそのことをよく分かっていないように、
日本人も当然そのことに気付かない人が多いもの。
だからみなさんも毎日の様に誰かの悪口を
聞かされているのではないですか?

あと、「認知的不協和」はマンション市場に
ついても言えます。例えばタワーマンション。
世の中には盲目的なタワーマンション好きがいます。

1 タワーマンションは素晴らしい住まいで私は大好きだ
2 タワーマンションは成金の見栄っ張りが住むところだ

この二つの概念はひとつのアタマの中で共存できません。
だから、当然「2」の方は「誰かが言っているデタラメ」
ということで処理されているのだと思います。

まあ、ありのままの事実と向き合えば「認知的不協和」を
起こさなくて済みます。でも、それは難しいこと。
しかし「認知的不協和」は多くの悲劇を生み出す元となります。
最終的には犯罪につながったりもします。アホらしい。

人間というものは感情の生き物です。
人やモノ、事象への好悪が判断に影響を与えます。
それに打ち勝つには合理性を磨くしかありません。
しかし、「自分は合理的」と思い込んでいる人ほど
往々にして感情に支配されていたりします。

ツラツラと世間を眺めていると、アタマのいい人は
よく自分のことが分かっていらっしゃいます。
自分のアタマの出来以上に自己愛の強い人は、
自分のことを分かっていない場合が多いですね。

私はなるべく人生をラクに生きたいと思っています。
そのひとつの方法は、可能な限り感情を殺すことだと
考えています。人も物も事象も、好きにも嫌いにも
ならないように心がけています。
だから、人生座右の銘は「どうでもいい」。

マンションを見る時など、その典型ですね。
基本はどうでもいいのですが、あえて言うならば・・・
というスタンスで判断します。だから人から見ると
「冷ややか」な感じがするはずです。

まあ、めったに物件を好きになったりしません。
人間ですから2年に1物件くらいは
「このマンション、ホンマにええやん」というのが
出てはきますけどね。でも、それも瞬間風速。

ひとつ言えることは、間違ってもそこに
「住みたい」なんて思わないことです。
そんな風になったら冷静な判断ができないでしょう。
それが私の仕事のスタンスです。

さて、早稲田大学エクテンションセンターでの春学期、
私の講座が開講されます。そのタイトルもずばり

マンションの買い時、売り時を探る

5月18日の土曜日です。13時から18時まで。
すごいでしょう。1日で90分を3回かまします(笑)。
榊三昧の5時間を、どうぞお楽しみください。

2019年5月11日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

この相談会を開催して3年余り。
すでに十数物件、総額6億円以上の相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。

開催日時:5月11日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

5月11日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は2組様。
待ち時間は少しだけ発生しました。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

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2019/5/6 16:18 Comments (0)

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