教えたがり、説教好き、文句言い

その昔、会社の経営者らしいことをしていた時のお話し。
事業資金を借りるために中央区の制度融資というものを
借りに行きました。中央区が利息の半分くらいを
補てんしてくれるので、超低利で借りられるのです。

ただ、その融資を受けるためには中央区役所の認可が必要。
それをもらうために区役所にいって
まず「経営相談」をお願いします。
ここからして変ですよね。なんで区役所に
経営を相談せなあかんのでしょうね。

そいでもって、区役所の認定した指導員から
「経営指導」を受けた、という形式を取ります。
その指導員というのは多分、区役所職員のOBです。
おかしいでしょ。区役所のOBなんて、
世間的にいえばいちばん「つかえん奴」でしょ。

実際、ただアタアの悪そうなオッサンばっかりでした。
さらにおかしいのは、そのどうにも使えんオッサンが、
自分らは私のような零細企業の経営者に対して
「経営指導」ができると本気で思い込んでいるところ。

いやはや、ああいう真正面なインチキが
まかり通っていることにちょっとビックリしました。
まだ小学校や中学高校に通っている時に
ほとんどの教師が自分よりも「アホやん」と
気づいた時以来のビックリです。

大学を出た直後に大学受験予備校に勤めました。
私は私立文系コースの担任になりました。
「生徒をきちんと指導しなさい」と言われました。
学校を出たばかりの私が、いったい何を「指導」？

それは私の方がたまたま4年ほど先に生まれて
彼らの憧れる学校を卒業しているだけ。
それだけで彼らを指導できるのでしょうか。
彼らの中には、きっと私よりも優秀な人間がいます。
そういう人間に対して、たまさか4年早生まれ
だからといってエラそうにモノ申すのは嫌でした。

だから、彼らに対しては私の最も得意技であり、
こればっかりはその時点で断然優れているはずだった
「お酒の飲み方」を指導して差し上げました。
学校の事務局にバレて大目玉を喰らいましたが(笑)。

今の私は早稲田大学エクステンションセンターの
非常勤講師を拝命しております。
だいたいは定員が埋まる「人気講師」みたいです。
この秋からも多分、やらせていただく予定。

まあ、モノを教える立場ですが、自分で
「教えている」とか「指導する」なーんて
感覚はありません。強いて言うなら「お話ししている」。
経験上、早稲田でもセミナーでも有料相談でも油断大敵。

例えば、有料相談をさせていただいた際、
金利についてアレコレ申し上げることがよくあります。
まあ、金融情勢のお話しですよ。
相談が終わるころにはお互いに打ち解けて、自分の職業を
明かして名刺をくださることがよくあります。
金融情勢について語った相手が「三菱UFJ・・」
なんて名刺を出されたりすると、一気に赤面します。

この間もセミナーの後で名刺をくださった方は法曹。
その他にも不動産業界のお方までいらっしゃいました。
「ワシの話なんか聞きにこんといてーな。恥ずかしいやん」
だから、まったく油断できません。
よく冗談で言うのですが、私と会う場合は
医師と弁護士、東大卒と業界人は予め言ってください。
まあ、それはいいとして。

世の中には、教えたがる人がいますね。
まあ、そういう奴はまず教師になりたがります。
勝手に教師でもやっとけや、の世界。
教師にならなくても、後輩とかができると
いちいち構いに行く人もいます。ほっといたらええのに(笑)。

そういうタイプは、説教好きでもありますね。
説教ができる機会があると喜んでやっています。
まあまあ、ご苦労さんなことです。
また、概して「文句言い」でもあります。
自分のまわりのことでアレコレ言いたくて仕方がない。
それも承認欲求の一種なのでしょうね。

今回、「限界のタワーマンション（集英社新書）」を
出したのですが、またしてもアマゾンのレビューで
大笑いさせていただきました。
発売してから3日目くらいに★ひとつを
付けてくれた方がいらっしゃるのですよ。
もう、はらわたよじれますよ。

まず、その書いていただいたレビューの冒頭が
「読むに値しない本。星一つもいらない」
おおきに、ありがとうございます。
★ひとつの価値もない本に★ひとつくれはりました。

その方、アマゾンで拙著を買ってくださったようでは
ないみたいですね。そういう表示が出ていません。
ということは、どこかの書店で購入されたのでしょうか。
アマゾンのレビューは、アマゾンで購入した方に
ついては表示が早いのですが、そうでない場合は
だいたい3日程度はかかる仕組みになっています。

となると、そのお方はありがたいことに
発売当日にどこかの書店に駆けつけ「読むに値しない本」を
お金を出して購入して、速攻で読んで、
秒速でアマゾンの拙著のページを開いて
★ひとつをくださったわけです。
前作もそうでしたけど、ホンマはらわたよじれます。

もう考える度に私はニヤニヤしてしまいます。
きっと私の本が売れないようにと願っているのでしょう。
なのに、発売初日に書店でお買いになっている。
もうビョーキとしか言いようがありませんね。
まあ、ありがたい読者のひとりです。まいど！

私にはごくごく少数ですが、こうやって
追いかけまわしてきて文句をいってくれる
アンチの方がいます。けっこう笑えますし、
ありがたい存在です。まあ、読者には違いなし。

私からすると、こういう「文句言い」とか
やたらと上目線の「教えたがり」や、
あるいは「説教好き」は同じ種類の人間。
背後に抜き差しならないコンプレックスを抱え、
無意識に承認欲求をむき出しにしているタイプ。
まあ、めんどくさい人間ですが世の中には
こういうタイプが一定数いますね。

2019年7月13日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

この相談会を開催して3年余り。
すでに十数物件、総額5億円以上の相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。

開催日時：7月13日（土）13時～17時
開催場所：セトル　2階会議室
（東京都中央区日本橋横山町４−１１　「馬喰横山」駅より徒歩1分）

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は3組様。
多少の待ち時間が発生しました。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2019/6/23 16:44 Comments (2)

2 Comments

如月さん、ありがとうございます。
トランプ君はアメリカ国内メディアの
98%くらいを敵に回して、なおかつ
高い支持率を保っています。
メディアでさえ信用されていない世の中で
レビューごときで己の判断を左右したりする
人間がさほど多いとは思えません。
ましてや、あの内容ですからね。
でも、世の中にはビョーキの人がいるワケでして、
私のような人間は追いかけまわされて
文句を言われ続けます。
まあ、それが存在している証拠ですね。
榊淳司

2019/06/24 14:22 | by Sakaki Atsushi

「限界のタワーマンション」本でAmazon★１つのレビュアーさんですが・・・
多分、タワマンに住んでいるか、買おうとしているか、販売業者に勤務しているか、のどれかでしょう。
榊さんぐらいに業界で有名になると、ファンと同時にアンチファンも付いてしまうので、まあ質の悪い「追っかけ」ですね。
この人過去には★１つのレビューが多いですし、世の中に何か不満があるんでしょうか。
まあ、私として榊さんのマンションに対する意見に賛成なので、★５のレビューを速攻で書きましたが。
レビューの評価は「役に立った」投票の数に反映されるので、この推移を見ていれば本への評価の参考になると思います。

2019/06/24 10:57 | by 如月五月

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