どうやら、不動産市場における価格高騰は
頭を打った気配を感じますね。
多分、ピークは昨年の年央じゃないですか。
そういうことはあと2,3年たたないと分りませんが。
マンションデベロッパーも、何でもいいから
やたらと数合わせで買うのは控えている感じ。
来年の供給はさらに減りそうな気がします。
特に今年の後半は在庫処理に精を出しそう。
こういうの、困ります。
市場に生きのいい物件がいっぱいあって、
「選ぶのに困る」くらいの方が、私みたいな
人間の出番は多くなります。
これからは市場が収縮していく季節。
何とも寂しい限りですね。
それにしても、つくづく最悪のタイミングなのは
消費税の引き上げではないでしょうか。
今さらくどくど言っても仕方がないのですが、
このタイミングはないでしょ、の世界。
今回は軽減措置とかありますから2014年ほどでは
ないとは思いますが、景気後退は必至。
これに対する対策は、ほとんど実弾なし状態。
日銀の黒田君はマイナス金利の深掘りを
やるつもりみたいですが、銀行が潰れますよ。
そもそも新築マンションは売れていないので
10月1日以降に「反動減」はこなさそうですね。
反動があるほど駆け込み需要が生まれていませんから。
それだけ、新築マンションへの実需が弱いということ。
団塊ジュニアの最後尾は45歳に達しています。
マイホームを買う人はもう買ったでしょう。
その後に控えているのは、分厚い氷河期世代。
彼らの中で、多少とも収入が安定している人間は
まだ高くなっていなかった時期に買っています。
ちょうど湾岸のタワマンなんかが買えた世代ですね。
そして今、そういう実需も動いていません。
住むために買うには、高くなり過ぎました。
ハッキリ言って、今買おうとしている人は慌て者。
もう少し待った方がいいのです。
2020年以降、マンション市場は可視的に価格下落が
始まると私は考えています。2020年の東京は
オリンピックで街が華やぐでしょうから、
さほど目立たないと思います。
でも、来年の今頃は誰もが「下がる」と考えているはず。
晴海フラッグがスタートダッシュに失敗したことは
あと何年か先に価格下落の「先ぶれだったね」と言われるはず。
世界経済が不況に入ったら、この問題はかなり深刻。
ただでさえマンションは余っているのです。
特に都心や湾岸のタワマンは空家だらけですよ。
空家でも所有者がコストを負担している内は目立ちません。
それが嫌で売りに出されると需給を緩ませます。
ここ6年以内で購入された新築マンションが、
買値を下回ると悲惨な事態が待っています。
だから私は2年前から「早く売ろう」と言っています。
もう、その時期は逸しつつあります。
市場というのは空気で動きます。
空気というのは恐ろしいものです。
みんなが「上がる」と思っているうちは
さして根拠がなくても上がります。
その逆も同じなのですよ。パニック売り。
去年は三為屋さんが市場から一斉に退場しました。
今年は特に大きな動きがありません。
強いて言うなら、新築マンション市場が冷え込みました。
新規に市場参入する物件が少なすぎ。鳴り物入りの
晴海フラッグがあの体たらくですから、致し方なし。
この後、マンション市場は本格的な冬の季節を迎えます。
本当に、嫌な季節になりそうです。
しかし、今のところ出口はありません。
唯一あるのはマイナス金利の深掘りです。
しかし、それはあまりにも劇薬。
文在寅君並みに空気を読んでいない黒田君が
それをやらかしてしまったら、その出口は
かなり痛みを伴うインフレではないかと思います。
そんなことはやめようね!
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マンションの選び方、買い方、住み方、売り方
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曜日 土曜日
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開催日時:10月26日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
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当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は3組様。
多少の待ち時間が発生しました。
次回も同じようになるかどうかは分りません。
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