いずれ武力介入が行われるのだろう、
と予想されていた香港では、まだデモが続いていますね。
五大要求のひとつ、逃亡犯条例の撤回は勝ち取ったけれど、
「普通選挙の実施」なんて絶対に無理でしょ。
お隣の深センに集結していた武装警察は、
いつの間にいなくなっているそうじゃないですか。
ということは、当面介入はないのでしょうかね。
しかし、もうすぐ10月1日ですよ。
中華人民共和国の建国記念日。
共産主義国家というのは、こういうセレモニーを
とっても大切にします。そのあたり、一般の日本人には
なかなか理解できないことだと思います。
しかし、それはホント。もし10月1日に合わせて
また香港で200万人デモなんかが起こると・・・・
習近平君というお方は存外根性なしかもしれませんね。
確かに、香港に武力介入を行ったら天安門事件の時みたく
世界中に顰蹙を買って経済制裁を受けるでしょう。
それは何年も続くはずです。ロシアを見ると分かります。
今度は天皇陛下のご訪問、という手は使えません。
しかし、このまま放っておくと中国の国内に
何らかの影響が出てくるのは免れません。
折から、経済成長も明白に鈍化してきたではありませんか。
人民の不満はかなり溜まってきているはずです。
天安門事件からちょうど20年が経過しました。
中国経済は、あの時と比べて何百倍にまで膨張しています。
その間、「成長がすべてを癒す」という状況でした。
人民からすると、まだ未来に希望が持てたわけです。
しかし今、若者の多くは失業しています。
一人っ子政策のせいで結婚できない男子が大勢。
成功できるのは、本当に優秀な人間かもしくは
党に何らかのコネを持ったひとだけ。
大半の中国人は貧困から抜け出せません。
今後、経済成長がとまるかマイナスが続けば
数年以内にはデフォルトの連鎖が広がるはず。
日本風な言い方をすると大きな企業が
バタバタと倒産していきます。地方政府も実質的に
破たんしてしまうケースも出てくるはず。
「貸した金を返せ」という人々が暴動を起こします。
暴動が全国に広がって収拾がつかなくなれば無政府状態。
インターネットは使用禁止になるはずです。
もちろん、国外との通信も断絶します。
共産党は人民解放軍を出動させて主な都市だけでも
秩序を守ろうとするはずで。それで収まるでしょうか?
また、人民解放軍は素直に共産党の命令を聞くでしょうか。
そうなればもう、武力を持つものこそ権力者です。
私の想像では、各軍区が半ば独立したような
状態になるのではないかと。辛亥革命の後もそうでした。
それぞれのエリアの軍閥が勝手に政府を作っていました。
軍閥の長たちは、形だけは国民政府の軍人。
1931年に、日本軍は満州事変を起こして、
今の中国東北3省を占領。満州国を打ち立てました。
しかし、蒋介石は手も足も出せませんでした。
国際連盟に泣きついただけ。かなり効果的でしたが。
今後、中国が無政府状態になると、再び統一政権が
出来るまでには少なくとも数年。長ければ数十年という
年月が必要になるのではないでしょうか。
その間、大小の内戦が起こるはず。
チベットやウイグル、内蒙古は独立のチャンスですね。
吉林省や遼寧省では朝鮮族が独立を志向するかもしれません。
共産党政府が無理に無理を重ねてきた諸問題が
一気に噴出しそうな気がしますね。
その昔、魯迅という人がいいました。
「中国人はバラバラの砂のようなものである」
1人1人が身勝手な行動をする。国のことは考えない。
ただ、共産党が70年も愛国教育を施しました。
多少は変わったのかもしれませんが、ベースは同じ。
日本人からは中々分かりにくいのですが、
いちがいに中国人といっても地域によって、
お互い憎み合ったりバカにしたり。すごいですよ。
有名なのは香港人と上海人のいがみ合い。
同じ空間にはいられないのではないかと思うほど。
ああいった感情にいったん火が付くと止まらんでしょう。
共産党の掲げた共産主義という考え方が
ただの絵空事であることを99.99999%の中国人は
しっかりと理解しているはずです。
そんな彼らに「君たちは誇り高き中国人だから」と
説いても、そういうのは二の次三の次。
場合によっては95の次かもしれません。
共産党政権の崩壊で、中国人は元の「砂」に戻るのです。
彼らに最も受け入れやすい概念は共産主義でも、
あるいは民主主義でも、自由でもありません。
それは「金」、マネーですよ。
「中国の夢」も「偉大な中華民族」も95の次。
とにかく自分や家族の身の安全とマネーですね。
だから、混乱は必至で再統一も困難なのですよ。
アメリカは今の様にひとつにまとまって強力で
お金をたくさん持っている中国の存在やその継続を
喜びません。それはもう国家の方針になっています。
だから、共産党政権の崩壊は積極的にサポートするはず。
また、そのあとの再統一は邪魔するはず。
今回、香港のデモが長引いている陰には、
必ずやアメリカの何かが影響しているはずです。
中国共産党もそれを分かっているはず。
だから今、香港では水面下で凄まじいインテリジェンスの
戦いが行われているはず。その様子をぜひ知りたいもの。
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多少の待ち時間が発生しました。
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