えらい雨ですね。
不動産売却相談会へお越し下さるご予定だった方には
大変申し訳ないことでございました。
しかし、地下鉄が止まるほどでもないようなので、
強行すればできたかもしれませんね。
今回の代わりを近々の日程で行いたいと思います。
しばしお待ちくださいませ。
さて、たまにはマンションについて語りましょう。
現在、新築はほとんどのモデルルームが休業。
中古も、大手仲介が休業状態です。
なんせ「なるべく人と会うな」ですから、
いたし方のないことでございますね。
で、この先どうなるのかといいますと・・・
緊急事態宣言が解除されるか、ある程度なれ合いになったら
新築の販売活動はそろりと再開されるでしょう。
中古は、しばらくたったら宣言が解除されなくても
水面下でひそやかに動き出すのではないですか。
新築の場合、見えている価格が下がるということはありません。
しかし、販売不振の物件については値引きになるはず。
また、建設作業が止まっている関係で、引渡時期も延びます。
みなさんの所得にも悪影響が出ていると思うので、
まあ以前のようには売れないでしょうね。
さらに言えば、新築用の土地はすでに仕込んであるので、
今後1年から2年のうちに販売が始まる物件も、
価格がビビッドに下がるということはなさそうです。
デベが利益を削って1割くらいは下げると思いますが。
中古については、しばらくは成約しにくい状況。
そして、表面的な成約価格も鮮明には下がりません。
何度もいろんなところで書いていますが、
中古住宅の市場についての正確なデータはありません。
ネットで探せるものは、それを出しているソースが
さして努力をせずに集めたものでしかありません。
また、そのデータの元は個々の業者が「出してもいい」
と考えて提供したものなのです。
だから、本当の動きというのは、自分の回りで起こっている
確かな事象をもとに推測するしかないのです。
だから、こと不動産市場においてはありきたりなデータより
経験値に基づく想像力の方が頼りになるのです。
そのあたり、凡百には理解できないことのようですが。
中古市場は、全体的には下落基調が続くはずです。
ところによっては暴落に近い下げでしょうね。
例えば、坪単価が1千万円台に達していた港区の
一部などは、1年で600万円になる可能性もあります。
なぜなら、2013年当時はそんなものでした。
湾岸エリアのタワマンも、暴落する物件がありそうです。
駅から遠いのに坪単価が300万円台の半ばで
取引されていたような物件は、1,2年のうちに
200万円台の前半まで落ちるのではないでしょうか。
あるいは、タワマンのエレベーターがクラスターに
なったりしていることが発覚すると、
もっと恐ろしい下げ方をする可能性だってあります。
問題は、どのくらいの下落にどれほどの時間がかかるか。
短期で大幅に下落すれば暴落ということになります。
今回のコロナ騒動は、リーマンや東日本の時よりも
数十倍規模の衝撃で日本に不況をもたらします。
ただでさえ、日本の住宅は余っていました。
この衝撃でバブル的な需要は一気に吹き飛びます。
株価は「コロナ後」の回復バブルを期待しているようですが、
アメリカがあんなことになっているようでは、
安易なことは期待しない方がいいと思います。
この先、世界的に食糧が不足したり、ハイパーインフレが
やってくる、というような説も見かけますね。
悪質なデマの類ではないかと思います。
自分のアタマで物事を考えられない人が騙されます。
コロナの影響で農業の生産高が落ちるとしても、
それは僅かなものでしょう。1割も減るとは思えず。
また、世界中でマネタリーベースを増やす大競争を
やっているのに、円だけが独歩安になる理由が見つからず。
お隣の韓国ウォンなら、近々崩壊するでしょうけれど。
物事はなるようになるもので、誰かの期待に沿って
動くものではありません。たいていのことは後から
眺めて説明がつくようになっています。
今回のコロナが経済や不動産価格にどう影響するのかは
ただなかにいる今は分りません。でも10年後には
それなりに納得できる結果になっているはずです。
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