私は仕事柄、23区をくまなく回ります。
当然、好きでないところへも行きます。
湾岸の埋め立て地は嫌いですが、利点もあります。
道が広くて、車で走りやすいこと。
車を停車する場所に苦労しないこと。
でもまあ、それだけですね。
あのだだっぴろい道を走り、並び立つタワマンを
眺めながら、つくづく思いますよ。
「これは人間の最も醜悪な価値観を体現している」
だって、あの街並みが年月とともに成熟する、
なんてとても思えないからです。
人工的に造られたものは必ず老朽化します。
そこでは不断のメンテナンスが求められます。
1964年の東京五輪開催に合わせて造られた
首都高は、すでに相当に老朽化していますね。
都心を縦横に走る首都高の造形を眺めて
あれを「美しい」と感じる人はいますか。
日本橋川の上を走る首都高はあまりに醜いので
何千億円もかけて地下に仕舞おうとしています。
東京人は、50年後に後悔したわけですね。
湾岸の有明や豊洲、東雲の街が50年後に
どうなっているのかを想像してみてください
ちょっとゲンナリするでしょ。かなり醜悪なはず。
晴海フラッグの50年後なんて、想像したくもない。
多摩ニュータウン2.0ではないですか。
もっとも、今生きている人間が50年後も
生きていることはほとんどないはず。
でも、50年後も東京は存在するのですよ。
みんな、そんなことを考えていませんね。
湾岸のタワマンに住んで「やったー」と
浮かれる人間というのは、かなり軽薄な
価値観しか持っていませんね。
50年後にはみすぼらしい廃墟になっている
かもしれない街に住んで喜んでいるのです。
彼らの孫が廃墟化した湾岸のタワマン群を見て
「うちのバカな爺さんはここに住んでいたんだ」
と眺める構図を想像できないのですよ。
まさに貧困な精神しか持ち合わせない連中。
さらに言えば、彼らは刹那に生きているだけ。
今も高度経済成長が続いていて、東京の街が
あくなき膨張を続けているのなら、分かります。
湾岸のタワマン群も緩やかに新陳代謝されるはず。
しかし、この街は緩やかに縮む運命にあります。
鉄筋コンクリート造のマンションには「成熟」という
幸福な余生がありません。建築造形的に美しく
建造されたマンションには20年ほどの成熟期間が
与えられる可能性はあります。しかし、それだけ。
やがては醜く朽ち果てる老朽化がやってきます。
タワマンには成熟はないでしょうね。
ただただ醜く老朽化していくだけ。
すでに築30年以上のタワマンがチラホラ表れています。
その建築造形は、ただただ「古いね」の世界。
あとは取り壊されるまでの時を過ごすだけ。
そんなものに刹那の価値を見出してハイになるのが
湾岸のタワマンを喜ぶ人なのです。
この世は常に愚か者の方が多数派です。
まあ、私は50年後なんて縁のない人間ですが(笑)。
本日の動画 ↓
当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。
この相談会を開催して約6年。
すでに十数物件、総額10億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。
開催日時:12月4日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(10月)には待ち時間が多少発生しました。
次回も同じようになるかどうかは分りません。
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