ローン減税縮小よりも管理と老朽化

たまにはマンションの話題でもしましょうか。
住宅ローン減税が縮小されそうですね。
イメージ的には半分になる感じがします。
この恩恵を受けた方も多いはず。
これによって、マンションも多少は売れました。

今の政府や与党の方針通りになると、
果たしてマンション価格は暴落するのでしょうか。
結論から言うと、そうはならないと思います。
ローン減税の恩恵を受けるのは実需層です。
額でいえば、せいぜい8千万円くらいまでの
マンションを購入する人々になります。
ローン減税の恩恵を受けている
主力は6千万円以下の物件購入者になるはず。

そういうマンションは、今でも売れていません。
都心で売れているのは1億円以上の物件。
買っているのは富裕層や外国人です。
彼らにとって、年間40万円程度の
所得税が返ってくるなんて、どーでもいいこと。
だから都心の高額マンションの売れ行きは変わらず。

ただ、郊外や準郊外の新築マンションの
売れ行きはさらに鈍るでしょうね。
今でも供給が落ちていますが、もっと落ちます。
ほとんど供給されなくなるのではないですか。
そもそも、中古マンションの売り物が
山のようにあるので、必要ないはず。

団塊ジュニアの最後尾がもうすぐ50代です。
マンションを買うような人はすでに買っています。
ですので、今後の新築マンション市場の
主戦場は都心になるはず。あとはせいぜい準郊外。
まあ、首都圏でいえば23区内というところ。

それよりも、今後のマンションの話題の主力は
いよいよ「老朽化」や「管理」に移りそうです。
先日、経済誌の東洋経済が管理を取り上げました。
あれがけっこう受けていましたね。意外。

管理の話題は地味過ぎて受けないはずでした。
しかし、多くのマンションで管理費の値上げや
大規模修繕の問題が持ち上がっていたのが
時流に適っていたのかもしれません。
だとすれば、今後ますます関心が高まりそう。

タワマンというものが結局はしょーもないモノで
見栄っ張りの薄っぺらな人種が住むところ、
というテーマは、すでに意外でもなんでもなくなり、
それを理解できる層には浸透したのでしょう。

これからは、マンションという住形態のネックは
「老朽化」と「管理」であることへと移行する?
まあ、分かりませんけどそんな感じでしょうか。
かなり地味ですが、これは社会問題化します。

先日、とあるテレビに呼ばれました。
そこで見せられたVがよくできていましたね。
多分、腕利きのリサーチャーがまとめたのでしょう。
あのまま持って帰りたいような中身でした。

法務省が区分所有法の見直しに動いているとか。
今のマンションは出口のない迷路のようなもの。
ほとんどの物件は老朽化に任せるしかありません。
そこに出てくる様々な問題の多くは
区分所有法の制度疲労に起因します。

あれを大幅に改正しないと、20年後の日本は
老朽マンションの問題で閉塞社会となります。
そのことに気付いた多くの人は、
マンション自体を買っていませんね。
あるいは買っても、何年か後には売ります。
ホールドするリスクをよく理解しているから。
多くの日本人がこの現実に気付けば、
市場にはかなりの変化が生まれるはずです。

本日の動画 ↓

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当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
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わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
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会場はいつものところです。

開催日時:2月5日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
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ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
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ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2021/12/6 21:33 Comments (0)

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