重ねて、新築マンション市場の衰亡に思う

マンション市場から徐々に活気が失われています。
都心エリアの新築マンションはそれなりに売れています。
しかし、土地も建築費も高くなりすぎて、
来年は本当に目をむくほどの価格になります。

マンション市場は今、大きな転換期です。
新築マンションが従来のようなカタチで
開発できなくなってしまうのです。
建築費が高騰して、坪単価が150万円くらい。
30年前に比べると3倍以上の値上がりです。

こうなると坪単価200万円未満では
新築マンションを供給できなくなります。
せいぜい300万円くらいが最低限ですね。
だから、郊外型のファミリーM開発は不可能に。

私は7,8年前に「10年後の新築マンション市場の規模は
今の10分の1くらいに縮小しますよ」と書きました。
今まさにその通りになりつつあります。
新築マンションは一部の富裕層の趣味的な住宅に。

私はかつて新築マンションの広告を制作する
仕事をしてきました。おおよそ20年ほどですね。
その当時の同業者たちはほとんどが廃業しました。
その理由は「仕事がなくなった」からです。

先日、業界ではかなり知られたプロダクションの
経営者が代変わりしたと聞きました。
その事務所も「広告だけでは食えない」と
いろいろなことをなさっているようです。

私はあと2か月ほどで60歳になります。
この業界は35年ちょいです。変わりましたね。
新築マンションに群がって生きてきた連中は
今や「絶滅危惧種」になってしまいました。

そもそもマンションという住形態についても
最近では管理面の法制度の不備が問題化しています。
今後、そのあたりが大きな社会問題になるはず。
タワーマンションなんて「爆弾」は日々増殖。
これも数十年後の大きな社会問題でしょうね。

日本は今後、人口が減っていくはずです。
マンションの住戸数は今でも余っています。
今はコロナバブルもあって価格はお高めで推移。
しかし今後数年のうちに下落局面がやってきます。
その時に、問題面が一気に噴出しそうな感じ。

かつては首都圏で年間10万戸の新築マンションが
供給されていました。今はそれが3万戸程度。
数年後には1万戸台にまで減りそうですね。
今後「マンション世界」は縮む一方です。

本日の動画 ↓

2022年5月21日(土)榊淳司の不動産売却相談会

当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。

この相談会を開催して約6年。
すでに十数物件、総額12億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。

開催日時:5月21日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(4月)は待ち時間が少し発生しました。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

早稲田大学エクステンションセンター 6月18日(土)開講
やがて始まる価格下落期を見据えたマンションの売り方と買い方

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2022/5/20 22:41 Comments (0)

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