京都人の言い方に「よろしおすなあ」というのがあります。
これを標準語に直訳すると「いいですね」になります。
英語だと「good!」。「OK」ということになってしまいます。
しかし、京都における「よろしおすなあ」はNOです。
京都人というのは、関西一円で嫌われています。
私は22歳まで京都で生まれ育ち、そのあと
神戸で社会人最初の2年間をおくりました。
何かあると「この子は京都の子やから」と言われました。
当時の私は、その意味がよー分かりませんでした。
大阪の親戚の家に行っても、同じことを言われました。
「京都の子」というのは、純粋に「京都に住んでいる子」
という以外の意味がいっぱいあるのですよ。
まず「自分らとは違う子」という意味です。
さらには「本音を言わない子」「油断ならん子」。
大人になってからそのことを知りましたが
22歳ころまでは「そんなん、しらんやん」の世界。
私は京都で生まれ育ったわりには、
「京都人らしくない」タイプではないかと思います。
東京にやってきて思いました。「ここは楽や」。
つまり、東京は会話がほぼ言葉通りの意味に解釈しても
おおよそは大丈夫、という街なのです。
そのことに気が付いてから、私は東京のことが
ちょっとだけ好きになりました。同時に、
「こいつら、かなりがさつな連中や」と
少しだけ見下すようになりました。それは今もなお。
私は基本的に、めんどくさい言い回しは嫌いです。
「よろしおすなあ」なんて・・滅多に言いませんが、
やっぱり言うときもありますね(笑)。
相手が京都人だったらいうでしょう。それが基本。
でも、それを京都以外の人には言いません。
東京的に柔らかい言い方だと
「いいんですけど・・今回はちょっと」でしょうか。
そこにはしっかりNOのニュアンスが出てるでしょう。
大阪風なら「おおきに。せやけどまたにしとくわ」。
そういう場合、京都人はにこやかに「よろしおすなあ」。
東京にやってきて何年か経った頃に、
京都の実家に関する「ビジネス」をやりました。
「家を建てる」ということです。
私は東京で何年か自分の会社を経営した経験があったので、
当然その感覚でいろいろと「ビジネス」を進めました。
ところが、気が付いたら大ブーイングですよ。
「あいつの言い方はキツイ」
「何様やと思てるねん」
「あんなんではきっとうまいこといかん」
なーんて、私についてブーブー言っている大人たちの
声が私の耳にも入ってきました。
当時、30歳くらいでしょうか。京都では若造です。
その時、よー分かりました。
そうや、ここは京都やったんや!
それで、それまで以上に京都を嫌いになりました(笑)。
今でも、京都人は嫌いですよ。普通に。メンドクサイし。
親族がいなくなって、ほぼほぼ関係なくなりました。
でも、今でも京都に関わることがいろいろあります。
いちおう、名所旧跡に関することも、知っています。
京都観光めいたことの案内人もやりました。
「また京都に行こうよ」と、よー言われます。
でも、私的には「勘弁しとくんなはれ」。
まあ、そぞろ歩きして悪くはない街です。
しかし、私はあの街にどういう人が住んでいて
かなりめんどくさめのルールで暮らしているかを、
ちょっとばかし知っている人間ですね。
「いらんは、あんなとこ」
せやけど「よろしおすなあ」と言うとこ。
本日の動画 ↓
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開催場所:セトル 2階会議室
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当日土曜日の13時から17時まで、
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とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
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