新築マンションの広告を作るという仕事柄、
郊外の現地調査に行くこともありました。
「現地を見る」というのは、そのマンションの
広告を作るためには必要だ、と上司に教えられました。
ちなみに私は、現地を見るのが好きな方です。
しかし、郊外の現地はハッキリ言って面白くない。
東京の郊外と言うのは、どこも似たようなモノ。
駅前にコンビニとマックと牛丼屋があります。
多少マシな街にはサラ金としょぼい飲み屋もあります。
チェーン店の居酒屋があればマシな方ですか。
どこに行っても、同じような構成です。
駅近には変わり映えのしないマンション群。
古い地主が建てたアパート。ちょっと行くと
昔の戸建てデベが開発した建売住宅。そして、
あとは虫食いの開発で築10年程度のマンション。
なんとも無機質で味気ない街でした。30年前の話。
私のようなコピーライターはそういった
くだらない街でも「家族が幸せに暮らせる」的な
キャッチコピーをでっちあげなければいけない。
東京でも、早くから開発された近郊エリアには
比較的街の個性を感じることができます。
杉並区の高円寺とか世田谷区の下北沢。
目黒区ならちょっとチャラいけど自由が丘。
しかし、二子玉川から西側になるといけません。
なんとものっぺりした街が並んでいますね。
東横線なら日吉あたりまではいいけど、
その先は開発の波にのまれた感じ。
なんともしょーもない情景の街並みです。
千葉や埼玉の16号沿線は、私から見れば悲惨。
とってつけたような駅前とその周辺。
まあ、もともと何もなかったからそうなったのでしょう。
あんなところで育つと、人間はどうなるのかと思います。
こんなことを言うと、反発する人がいるはず。
私の周りのメディア関係者にもそういった
エリアのご出身者が何人もいます。
でも、みんなこの話題に「シュン」となっています。
中には積極的に賛同する人もいます。
彼らが悪いわけではありません。彼らは
たまさかそこで生まれ育っただけ。
その後、自分の地元のしょーもなさに気付いただけ。
ちょっとお気の毒になります。
例えば、イタリアのクソ田舎にあるアマルフィなんて
街に生まれたお方とお友達になって、
「君の生まれ育った所を案内してくれ」なんて
言われた場合、16号線の街に連れていけますか?
日本は1960年から70年代にかけて、大都市の郊外に
しょーもない街を山のように作りました。
あんなバカなことはいい加減にやめればいいのに、
と思っていたら、今度はタワマンを作っています。
どう贔屓目に見たところで、タワマンは200年持ちません。
廃墟になるような建造物を喜ぶ人々の多くは
16号沿線や、そんな感じの街のお生まれではないかと
勝手に考えてしまうのは、いけないことですか?
幼い頃に見た風景と言うのはその人の思想の
バックヤードになるような気がします。
例えば、お隣さんは古い建物や街をみんな壊して
趣味の悪い薄っぺらな街ばかりになっています。
日本もそんなことにならないように願うばかり。
しかし、タワマンが林立する風景を見ていると、
何とも心もとなくなりますね。
日本もそのうちイガンジルを平気で言う国になる・・
早稲田大学エクステンションセンターで
もう6年くらいやってい市民講座。
この秋も開講します。今回は2日に分けて10月15日と22日。
いずれも土曜日です。場所は八丁堀校舎。
前回はわりあい早めに「満員御礼」になってしまいました。
お早目の申し込みをお勧めします。
2022年9月3日(土)榊淳司の不動産売却相談会
当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。
この相談会を開催して約6年。
すでに十数物件、総額12.8億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。
開催日時:9月3日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(7月)は待ち時間は発生していません。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。
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