田舎の三年、京の昼寝

私の大学生時代はコピーライターブームだったそうな。
「天才たけしの・・」という番組にレギュラーで
出ていた「コピーライター」の名前を覚えています。
最近、マンションの建て替え問題が生じている事件で
彼がわりあいおもしろい役割を果たしているのを知りました。

私が2回生の時、東京で泊めてもらった大学生は
「僕はコピーライターになりたい」と言っていました。
その時、私は「コピーライター」が何かを知りませんでした。
その4年後、私は銀座の広告代理店でコピーライターを
やっていました。まあ、しがない三流代理店の新人ですが。

その大学生は、今から思えばコンプレックスの塊でしたね。
受験の結果が思わしくなくて、日東駒専に通っていました。
地方の公立進学校のご出身。でもまあ、早稲田ならスター。
もちろん東大もいますが明治なら御の字のクラスです。
夜になると、当然お酒を飲みます。よもやま話。

彼はしきりとマーチの大学に入り直したがっていました。
覆面浪人で受験したけどダメだったとも聞きました。
彼が言うのは、中学時代は「秀才」だったとか。
実は、私が18歳で入学した同志社大学にはその類が大勢。

地方の二番手か三番手の公立進学校出身者が多かった。
彼らはたいがい公立中学校でトップクラスの成績。
だから、プライドだけは妙に高かったですね。
そのあたり、当時の私には理解できませんでした。

私の通った中学は京都市立近衛中学校といって、
場所は京大のキャンパスに挟まれていました。
当たり前ですが、同級生に京大の教授の子や孫が大勢いました。
クラスでいちばんになるのも大変。私はなってませんが(笑)。
最終的に京都大学に進学したのは二桁以上はいたはず。

同志社や立命なら「ふーん」で京産は「まあな」の世界。
京大にあらずば大学生にあらず、みたいな環境でしたから。
そういう「公立」中学校出身の私からすると、
中学のクラスで1番とか学校で2番とかいうのは、
「田舎はそうなのね」という感覚でしかありません。

同志社の学生をやっている時に感じましたね。
同級生たちはやけに均質的です。つまりは・・
アホもおもろい奴も天才タイプもいない。
みんなちょっとだけ優等生みたいな連中。
まあ、みんなその通りの人生を歩んでいるようです。

日本は平和になって77年の歳月を経ました。
私の親は戦中世代。私達は強いて言えば「新人類」でした。
その後の団塊ジュニアは親も戦後生まれ。
これからその次の世代が社会の中心になります。

この間、緩やかながら競争社会が優勝劣敗を進めました。
今は「格差社会」というのがわりあいと鮮明化しています。
さらに、それがある程度固定化しています。
ハッキリ言うと、都心から頭のいい順に住んでいます。
この固定化は、世代を継いでいくのではないですか。

田舎の公立中学から何とかマーチに這い上がれたのは、
今からひと世代前の話。彼らが住むのがせいぜいなところ
湾岸のタワマンまでではないでしょうか。
それが次の世代にも引き継がれるような気がします。
もちろん、例外は一定以上の割合で存在していますが。

早稲田大学エクステンションセンターで
もう6年くらいやってい市民講座。
この秋も開講します。今回は2日に分けて10月15日と22日。
いずれも土曜日です。場所は八丁堀校舎。
前回はわりあい早めに「満員御礼」になってしまいました。
お早目の申し込みをお勧めします。

早稲田大学エクステンションセンター秋講座
マンションを上手に買い、住み、貸し、売るための市場と金融の基礎知識

2022年9月3日(土)榊淳司の不動産売却相談会

当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。

この相談会を開催して約６年。
すでに十数物件、総額12.8億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。

開催日時：9月3日（土）13時～17時
開催場所：セトル　2階会議室
（東京都中央区日本橋横山町４−１１　「馬喰横山」駅より徒歩1分）

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(7月)は待ち時間は発生していません。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2022/8/14 10:12 Comments (0)

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