世の中には「マンション買いたい病」があります。
「そのマンション、買ってどうするのですか?」
とこっちが聞きたくなるような買い方をなさっている
お方が私の周りには少なくとも数名します。
マンションとは、まことに厄介なものです。
少なくとも、私はそう思っています。
東京都心のマンションは、ここ10年値上がりしました。
だから、買った人はだいたい得をしています。
しかし、その傾向が永遠に続くわけではありません。
私は1992年頃から2002年まで、マンションの価格が
値下がりを続けた10年を実感した最後の世代でしょう。
そんな時代が再び来ないとは限らないのです。
というか、来年から始まりそうな気がします。
そうなると「マンション買いたい病」で
ここ数年の間に住みもしない、貸しもしない
マンションを買ってきた人はどうなるのでしょうね。
酷く後悔することになるような気がします。
マンションって、かなり厄介な住形態です。
日本の区分所有法は60年前のスキームが基本的に
変わっていません。今はかなりの制度疲労。
しかし、これを大幅に変えることが不可能なくらい
現状の既成事実化は進んでいるのです。
なのに、「マンション買いたい病は」は
ここ10年でかなり広範囲に広がったような気がします。
マンションの「キレイごと」面ばかりを見て、
その本質的な欠陥に目を背ける人々の多いこと。
先日、弁護士先生の集まりでお話をさせていただいた時、
あるベテラン先生が「閾値まで行ったら・・・」と
おっしゃっておられました。つまりマンションの
制度的な欠陥があるレベルに達すると、
それが深刻な社会問題であることが世間に認識される、と。
ハッキリ言って「マンション買いたい病」を
患っている方は、熱病に侵されているのと同じ。
今話題になっている新興宗教には現役東大生も
入信ているようですが、構造は基本的に変わりません。
宗教の基本と同じ。信じる者は騙される、です。
マンションは基本、鉄筋コンクリートと言う年限のある
構造物でできています。その法的な権利や諸事を
定めているのは区分所有法と言う法律。「築60年」。
区分所有法はマンションが半永久的に存在し続ける
ことがあたかも可能なような想定で作られています。
また、管理組合は善人の集まりであることが前提です。
一言で言えば「アホかいな」の世界ですね。
そのことに気付いている人は、ごく少数。
私は自分の人生をあと15年程度と考えています。
その後は「野となれ山となれ」と言う気分。
まあ、若いみなさんで何とかしてください。
本日の動画 ↓
早稲田大学エクステンションセンターで
もう6年くらいやってい市民講座。
この秋も開講します。今回は2日に分けて10月15日と22日。
いずれも土曜日です。場所は八丁堀校舎。
前回はわりあい早めに「満員御礼」になってしまいました。
お早目の申し込みをお勧めします。
2022年9月3日(土)榊淳司の不動産売却相談会
当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。
この相談会を開催して約6年。
すでに十数物件、総額12.8億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。
開催日時:9月3日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(7月)は待ち時間は発生していません。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。
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