不動産は早めに売るべき、というお話(後編)

前回の続きです。

それでも、日本の住宅産業は
今もマンションや戸建て住宅を作り続けている。
行き先に奈落へ落ちる滝があることが分っているのに、
船を前へ進めているようなものだ。

では、我々はそういった確実な未来に向けて
何をすればいいのか。これは自明だ。
自分が住んでいる、あるいは未来に住むことになる以外の不動産は、
一刻も早く売却しておくべきだろう。
特に大都市の都心ではなく、
郊外や地方に所有する不動産は処分すべきだ。
そのうち、売ろうにも売れなくなる。

現に地方の郊外にある不動産には値がつかないものが多い。
実家の処分を思いあぐねている人も多いことだろう。
しかし、私が見る限り多くの人がまだ迷っている。
思い出のある家、親や祖父母が築いた家、
先祖伝来の土地を売るには忍びないと考えている人が多い。

ご自身に相続者がいない方は、思い出の不動産を持ち続けてもいい。
しかし、子どもたちに少しでも優良な資産を
残したいと考えているのなら、
何の利用価値もない不動産は残さない方がいい。
相続が発生した場合、資産は選別できない。

「金融資産は相続するが、田舎の家は要らない」
ということはできないのだ。
全部を相続するか、全部を放棄するかの二者択一。
田舎の家や土地にも固定資産税はかかる。
利用価値のない不動産は、負担ばかりが発生する「負」動産だ。子
孫のためにも、なるべく早く手放すべきだろう。

これからの日本は、不動産業者に対して
「購入をサポートしてくれる」アグレッシブな役割ではなく、
不要な不動産を処分してくれる敗戦処理的な役割を
求められる場面も多くなりそうだ。

そういう意味でも良心的な不動産業者と
友好関係を築いておくことは、人生にとって有益になると思う。
業界人、あるいはその周辺の人たちも、
かつての私の仲間たちの様に
「僕は分かっているから大丈夫」などと考えずに、
不要な不動産を処分できる最後のチャンスがこの数年間だと理解しよう。

この項、おわり

早稲田大学エクステンションセンター 榊淳司講師
いよいよ価格下落期を迎えるマンション市場を
見据えた賢い買い方と売り方
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本日の動画 ↓

2023年4月15日(土)榊淳司の不動産売却相談会

当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。

この相談会を開催して約8年。
すでに十数物件、総額12.8億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。

開催日時:4月15日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(3月)は多少待ち時間が発生しました。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2023/3/12 14:16 Comments (0)

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