世界不況の波が近づいている

マンション市場を眺めていると、まだまだ値上がり中ですね。
足立や練馬でも、坪単価は300万円を超えてきました。
そんなバカ高なマンションを買う人がいるから驚き。
今は年収の10倍だってローンが下りる場合があります。
これって、一種のサブプライムローンですぜ。

みんな、このままマンションの値段は下がらないと
思っているのでしょうね。それは、みんなが今のように
買い続ければ下がりませんよ。でも、そんなことは
普通に考えて、まずあり得ないことです。

この10年、日本経済はまれにみる平穏な年月でした。
大きな事件や災害もなく、倒産や失業増もなかったですね。
ひとつあったとすれば、コロナでしょうか。
しかし、これは政府が真水100兆、事業規模200兆の
「臨時支出」をしてくれたおかげで、
不況にならずに乗り切ることができました。

むしろ、不動産市場では時ならぬコロナバブルですね。
住宅はテレワーク需要で中古物件がバカ売れ。
個人投資家向けの収益物件市場にも、
一時的に旺盛な需要が発生しました。

さらに、エネルギー価格の好調で建築資材全般が
値上がりしました。そこに相変わらずの人手不足。
建築費はこの2年で1.3倍くらいには上がっています。
これがまた、新築マンション価格に響きます。

値上がりした新築マンションが何とか売れてしまうのは
雇用情勢が極めて安定しているせいでしょうね。
湾岸の新築マンションのモデルルームでは、
販売員がペアローンを前提で待ち構えているとか。
まあ、今の価格では年収2千万円ないと単独名義では
ちょっと手が出なくなっていますね。

ペアローンなんて、10年先には誰も考えなくなっている
可能性があります。それだけ危険性の高い買い方です。
それが今、普通になっていること自体が異常なのです。
そのペアローンでないと買えないマンションが、
売れている、という現実もかなり異常です。

ただ、こんなことはいつか終わります。
早ければ、今年の終わりから来年あたりかもしれません。
一番の理由は、世界的な不況の到来でしょうか。
中国の経済成長に急ブレーキがかかっています。
だから、今後は世界的な「モノ余り」になりそう。

現に今、世界的に半導体が余ってきていますね。
半導体は、景気にもっとも敏感な素材だと思います。
その次はエネルギーを始めとした資源です。
原油価格は、ここのところ軟調でしょ。

「輸送費」が下がり始めたら、いよいよ不況です。
いわゆるバルティック指数などが、その典型。
これが1年半くらい前から、かなりの軟調です。
モノの動きが鈍っている証拠です。

アメリカのインフレが落ち着いたら、
それは世界的な不景気へのゴーサインだと思います。
日本のインフレは、まだこれからです。
だから日本は今、金利を上げるべきなのです。
でも、植田新総裁にその気配は皆無ですね。

次の世界的な不景気の波をかぶると、
日本経済はちょっとしんどいことになりそう。
もはや中国経済の牽引力には期待できません。
日本は次の「失われた‥年」に突入。
マンション価格もダラダラ下がりそうな気がします。

早稲田大学エクステンションセンター 榊淳司講師
いよいよ価格下落期を迎えるマンション市場を
見据えた賢い買い方と売り方
6月24日に開講 受講申込受付中

本日の動画 ↓

2023年7月1日(土)榊淳司の不動産売却相談会

当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。

この相談会を開催して約8年。
すでに十数物件、総額12.8億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。

開催日時:7月1日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(5月)は待ち時間は発生していません。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2023/6/14 22:32 Comments (0)

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