長い長い不況の入り口が見えてきた

YCCの長期金利の方が実質1%になったことで
マンション市場にどう影響するかを考えています。
まあ、目先はあまり変わらないでしょうね。
理論的に変動金利には影響ありませんから。

35フラットや固定の金利は確実に上昇します。
しかし、それを使う人は全体の2割以下ですからね。
だから、直接的にはたいした影響はなさそうです。
郊外の安い新築マンションがますます売れなくなるだけ。

ただ、ちょっと前の国税庁の「タワマン節税ダメよ」と
あわせて、じわっと市場の空気は冷やしそうですね。
ただでさえ、ピークアウト感は漂っていました。
中古市場の停滞感と合わせると、この後はきつそう。

私が最近気にしているのは、アメリカの景況感です。
NY株式は史上まれにみる高揚に包まれています。なんで?
まさしく「靴磨きの少年」が登場しそうな雰囲気。
軍需産業の好景気が経済全体を持ち上げているのでは?

ところが、実際のところはこれから世界経済は
長い長いトンネルに入りそうな気がしてなりません。
その理由は、言わずと知れた中国の「失われた‥年」突入。
この後、資源価格はジリ貧になって世界的な
デフレ傾向が定着してしまう気がします。

ここ20年、世界経済を引っ張ってきたのは中国。
その中国がハッキリと停滞に入ってしまったのです。
その傾向は世界経済にじわじわと表れてくるでしょう。
最初にそれがやって来そうなのは、他ならぬアメリカ。
その次は韓国ではないかと思います。

ヨーロッパではすでにその一部が出てきています。
ドイツはすでにマイナス成長の軌道に入りました。
フランスも、それに引っ張られそうな感じです。
イギリスの経済はもともと強くありませんね。

前から申し上げている通り、今年後半は世界同時不況。
ところが、その影響がもっとも遅く表れるのは日本かも。
その理由は、日本は意外にも中国との経済的な
結びつきがさほど強くないことと、異次元金融緩和。

これによって、病根は深いのですが進捗も緩やか。
つまり、日本は最も遅れて不景気に突入して、
最も深刻な状況になって、そこから抜け出しにくくなる。
不動産価格は何十年にもわたってダラダラと下がり続ける
可能性さえあります。その入り口が今年末から来年早々。
こんな「悪い予感」、当たらなければいいのですがw。

本日の動画 ↓

2023年9月2日(土)榊淳司の不動産売却相談会

当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。

この相談会を開催して約8年。
すでに十数物件、総額12.8億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。

開催日時:9月2日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(7月)は待ち時間は発生していません。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2023/7/29 22:01 Comments (0)

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