その昔、まだ私が中堅広告代理店の下っ端コピーライター
だった頃の話です。この話のあった2年後くらいに
警察庁長官が新興宗教の放った狙撃犯と思われる男に
銃弾を何発か喰らった現場になったマンションの
新築分譲募集広告を私の所属するチームが担当していました。
600戸近いでっかいマンションで、中にはタワマンもありました。
今から見ればしょぼい20階建てでしたけどね。
敷地内には噴水もありました。担当営業は言いました。
「ここで近くの浮浪者が行水するんじゃないすか?」
そこは城東エリアのあまりガラのよくないイメージの場所。
周辺には青いシートでお家を作っている方々もチラホラ。
そんな場所に超近代的なマンションを作ったわけですよ。
考えれば、あれからかれこれ34年ほどたったのですね。
そのエリア、その後も一向にイメージは改善しません。
噴水が行水に使われたかどうかは知りませんが、
そのマンションは「築34年」になっているのでしょうね。
もう警察庁長官への狙撃事件なんて、誰も覚えていません。
覚えていても気にしませんね。歴史みたいなもの。
ちょうどバブルの頃でした。売り出し当初は超人気。
まあ、今の晴海フラッグみたいなものですね。
「誰があんな陸の孤島みたいなマンションを買うの?」
広告を担当した我々もそう思っていたのに、
蓋を開けてみれば何十倍もの人気住戸が出現。
今でも覚えているのは、私と同い年の販売会社営業が
飲み会の席で、いろいろと営業現場の秘話を明かしてくれたこと。
ある不動産屋のオヤジは、若い彼を捉まえて真剣な目で
こういったとか。「Dさんねえ、この棟のこのプラン、
縦一列で全部俺に買わせてくれ。そうしたら、君に
1000万円の現金を上げるよ」なーんて。
その2年後、バブルはすでに崩壊していました。
私はその代理店をやめて制作プロダクションを経営。
どういうわけか、古巣のそのマンションの広告制作を
担当する羽目になっていました。ある時、そのD氏の遭遇。
「Dさんさあ、あの時の不動産オヤジにこのスパン、
全部売っちゃえばいいじゃん!」。そういうとD氏が冷めた目。
「あのね、あんなオヤジが残っているわけねーだろ」
その手の輩はみーんな消えてしまったそうです。
その頃に、警察庁長官狙撃事件が発生。大騒ぎです。
古巣代理店のラウンジに立ち寄ると、オッサンたちが大騒ぎ。
「おいA物件が勝手にテレビでコマーシャルしてくれているぞ」
まあ、全国に何時間もニュース報道されたことは間違いなし。
広告予算にすれば数十億円分ですね。あははは。
それが効いたかどうかは知りませんが、
そのマンションは間もなく完売しました。よかったね。
私も腐れ縁が切れて清々したのを覚えています。
あのマンション、今でも中古としてあるんですよね。
今でも、まわりの環境はちっとも変わりませんが。
本日の動画 ↓
当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。
この相談会を開催して約8年。
すでに十数物件、総額12.8億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。
開催日時:9月2日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(7月)は待ち時間は発生していません。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。
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