無理してマンションを買った氷河期世代に待ち受ける地獄絵図

日本はリーマンショック以来14年ほど、不況ではありません。
東日本大震災やコロナを経ましたが、景気は維持しました。
その間、政府は大変な財政出動を行いました。
おかげで、政府の借金はみるみるうちに膨らみました。

2013年から始まった異次元金融緩和は、確かに不景気を回避。
しかし、その副作用としてゾンビ企業の延命や
都心エリアを中心とした不動産局地バブルを生起させました。
それは今でも続いています。非常に緩やかなバブルです。

現状、23区の端っこの方で普通のファミリーマンションを
購入するためには6千から7千万円ほどかかります。
それを世帯年収8百万円前後のファミリーに買わせよう、
というのが今の新築マンション市場なのです。ちょっと変。

ネットの世界では、こんな異様な世界を「おかしい」という
言論はほとんど存在しません。存在しても、目につきません。
各マンションについて肯定的な情報ばかり並んでいます。
それはまさに「情報(information)」であって、
「知見(intelligence)」ではありません。だから、
多くの人はそんな情報に導かれてマンションを買います。

ハッキリ言って、愚かな購買行動だと思います。
そうやってマンションが買われ、価格がするすると上がったのは
東京の都心と湾岸、武蔵小杉などの一部でした。
しかし、この初期の動きはやがて都心周辺の全域に
広がってきましたね。明らかに不健全な価格高騰です。

世帯の平均年収が600万円くらいのエリアでまともな
新築のファミリーマンションを買うためには6から7千万円。
これはコンマ以下の金利とペアローンの出動でしか
成立しえません。どちらも、かなりイレギュラーです。
つまり、世の中が変化すればたちまち行き詰る購買行動。

お隣の韓国でも、ここ7年ほどで異様なマンション価格の
高騰が見られました。そこで「ヨンクル」という
無理目の買い方をした若年層が次々と個人破産しています。
それは明日の都心や湾岸の様相を先取りしている感じがします。

失われた30年で日本人の収入は増えていません。
物価が下がり、金利が低位で安定し、失業率が
比較的低く抑えられたので何とか持ってきたのです。
その間、一番の犠牲を払ったのは氷河期世代でした。

彼らは今、40歳台の中後半ですね。中には無理目のローンで
マンションを買っている人も多いのではないでしょうか。
次に嵐がやってきたら、あっと言う間に飲み込まれます。
そうなれば阿鼻叫喚、死屍累々の地獄絵図ですね。

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開催日時:10月28日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
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ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2023/10/2 22:40 Comments (0)

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