カタチから入る人間、というタイプは往々にして
カタチからしか入れない、理解できない場合が多いような。
小難しい言い方をすると、「形而上」が分からない輩。
驚くことに、世の中ではこっちの方が多数派ですね。
「タワマンに住むと毎日素晴らしい眺望が味わえます」
では、毎日素晴らしい眺望を眺める代わりに失うものは
何かありませんか? そう尋ねても、彼らはポカン‥
目に見えるようなモノの世界が形而下。人間のアタマの
中でしか描けない価値や観念が形而上。カンタンです。
タワマンというのは究極的に形而下の価値を信奉する
分かりやすい連中が崇める住形態です。分かりやすい世界。
より高い階層に住む者がエライ。いい車に乗っている
人間がエライ。多くの人が羨むからカッコいい。
まあ「アホかいな」の世界ですが、これがまかり通る。
マンションというのは今の日本人にとっては究極的に
「物欲の最終目標」です。その一歩手前が車ですね。
車好きは往々にしてマンション好きです。まあ、
どっちかにマニアックすぎると片方はスルーしますが。
両方好きな人は結構多いと思いますよ。カタチからw。
もう40年以上前に受けた大学の講義に刑事学というのが
ありました。刑務所の話を散々聞かされた覚えがあります。
それがとっても面白かったですね。今でも覚えています。
「刑務所太郎」という人がいるのだそうです。
刑務所の暮らしが一番合っていて、釈放されても
必ず戻ってくるのだそうです。しかし、悪人ではないので
必ず軽微な犯罪を犯すのだとか。万引きとか。
何年か前にとある刑事裁判を傍聴する機会があり、
ホンモノの刑務所太郎を見てしまいました。
その人、240円の安倍川餅を万引きして刑務所行き。
前科は十数犯でしたね。だから数年は入りそうです。
でも、彼にとってはシャバでの辛い生活よりも
何もかもが規制下にあるムショ暮らしが合っているかも。
彼にタワマンの上層階を与えて、生活費を給付しても、
きっと240円の安倍川餅を万引きしたと思います。
なぜなら、彼にとっての安住の地はムショだから。
こういう現象を物欲に支配されるタワマン好きには
きっと理解できないのでしょうね。そいう人種は
ギンギラの生活をすることを最上だと考えている。
「寝て一畳起きて半畳」‥これは人間の一面の真理。
アタマの中が自由であれば、フィジカルなスペースは
大したもんではない‥これ多分、タワマン族には理解できず。
イギリスのチャールズ国王は超高層建築が大嫌い。
その理由は「醜悪だから」。これもかなり形而上的感覚。
でっかくてキラキラしているから「かっこいい」と考えるのは
きわめて形而下的な価値観に基づいています。
日本人の「わび」や「さび」は極めて形而上的。
あれは感覚であって、言葉では説明しづらいですね。
私は全く理解できませんが「茶の湯」にもなんとなく
きわめて形而上的な世界が広がっていそうです。
我らがお隣である韓国は100%形而下の価値観に支配
されている国家の様に思えます。だから分かりやすいw。
彼らとタワマン族は極めて似ています。分かりやすい
価値観に支配されている、ということにおいて。
彼らにとって「カタチのある」「素晴らしい」ことが
最上のものです。何よりも見栄えが一番で、中身は二の次。
「何階に住んでいるか」という形而下の価値観は最優先。
「どんな車に乗っているか」も有力な判断基準です。
何ともさもしい話ですが、これは事実です。
困ったことに「平気で嘘をつく」という共通点をあります。
「見栄を張る」というのは「嘘」の一種です。
形而下が支配する世界では、結果がすべて。
倫理や道徳といった形而上の概念は後回しになるのです。
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とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(9月)は待ち時間は発生していません。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。
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